みんなのケータイ
花火の撮影に挑戦するも……
【Mate 10 Pro】
2018年9月5日 06:00
出不精な筆者としてはとても珍しいことに、週末に長野県は諏訪湖を訪れた。諏訪湖の湖上で開催される花火大会を、湖上の桟橋の上から見るという機会に恵まれたためだ。なんでも最近のスマートフォンのカメラはすごいらしいので、大きなカメラは持っていかず、花火でもなんでも全部スマホでオートで撮ればOKなのでは……と、ちょっと意地悪い感じで(荷物も減るので)花火に臨んだ。
もっとも、昨今のSNS映えを狙って(にしては花火は難易度が高いが)スマホのカメラの画面をひたすら見ている、というのは自分としても興醒め。まずは肉眼での直視を満喫しつつ、流れが分かってきたら撮影もしてみるという、肉眼8割、カメラ2割ぐらいの割合で楽しんだ。つまり、ちょっと言い訳っぽいのだが、撮影のための試行錯誤をとことん行ったわけではない、ということである。
花火大会は雨天決行だったため中止の心配はなかったが、当日の諏訪湖は雨が降ったり止んだりで、いまいちな天候。結局は、花火が開始してほどなくすると雨は止んだが、上空には(花火の煙ではない)ガスというか霧っぽいものが滞留し、花火の見栄えを直接的に阻害することもしばしば。肉眼で見ていても、黒い夜空にくっきりと花火が浮かび上がるような絵柄にはならなかったのは少し残念だった。
とはいえ、新作の花火を披露するという少し珍しいタイプの花火大会だったため、どのプログラムもアイデアを凝らしたものばかり。常連に聞いても、見たことがないタイプの花火がたくさんあったとのことで、花火師の技工の最先端を垣間見れたようだ。
さて、「Mate 10 Pro」で撮影した写真だが……まずは何も変更していないオートで撮影を試みたが、暗部(夜空)はしっかりと沈んでいるものの、煙が思いの外しっかりと持ち上げられており、「イメージしている花火の写真」とは少し違う仕上がりに。
さすがにハードルが高いか……と思い、考えを切り替え、前にいる人達の頭部をシルエットとして入れてみると、まぁ花火大会なんだなというのは分かるものの、やはり肝心の花火のほうは胞子かカビの顕微鏡写真のようで、「もしかして花火?」という感じに。うーむ。
モード画面を探すと「ライトペインティング」という、動く光が尾を引いたようになるモードがあった。これは使えるのでは? と試すものの、前述のように撮影に集中しているわけでもなく、ぶっつけ本番では限界がある。花火っぽい写真はこのライトペインティングモードの写真が一番近い結果になったが、ツッコミどころは多い仕上がり。花火は本当に難しい被写体だなぁということを痛感した一夜になった。