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HTC U11をAmazon Echoのように使える「HTC Alexa」

【HTC U11】

 HTC U11を購入する理由の1つとして楽しみにしていたのが、HTCオリジナルのアプリ「HTC Alexa」。Amazon Echoの設定やコントロールが可能な「Amazon Alexa」アプリとは異なり、HTC U11そのものをAlexa搭載スマートスピーカーのように利用できるようになるアプリです。

 当初は2017年末に日本語版が提供予定だったはずが、2018年に入っても一向に音沙汰がなかったため半ば忘れかけていたのですが、7月のある日突然「HTC Alexa」アプリがアップデート。設定には現在も日本語が存在しないものの、日本語での話しかけや応答がいつのまにかできるようになっていました。

HTC Alexa
設定画面に日本語はないが、話しかけや応答ともに日本語での利用が可能

 なお、最近ではAndroidの標準アシスタントとして、Google アシスタントの代わりにAlexaを設定することもできるようになりました。HTC Alexaと比べて機能そのものにほとんど違いは無いのですが、異なるのがアプリの呼び出し方。Alexaの場合はホームボタン長押しで呼び出すのに対し、HTC Alexaはスマートスピーカーのように「Alexa」という音声の呼びかけで起動することができます。

HTC Alexaは待受画面から「Alexa」と呼びかけて起動

 といっても利便性はスマートスピーカーと同じとはいきません。一番の違いはマイクの性能です。スマートフォンのマイクは口元に近づけて発声することを想定しているため、スマートスピーカーのように遠くから話しかけても認識してくれません。また、できるだけマイクの近くで話しても周りの雑音の影響を受けているためか、成功率は7割くらいというのが肌感覚です。

設定次第ではスリープ状態からの呼び出しも可能

 「タブレットにAlexa機能が搭載されればスマートスピーカーはいらない」という意見をときおり見かけるのですが、離れた位置や雑音の中でも正しく声を認識できるマイクやノイズキャンセリングといった機能が搭載されない限り、スマートフォンやタブレットをスマートスピーカーのように使うのは難しいな、と改めて感じました。

 機能面でもいくつか制限があり、スマートスピーカーの機能として愛用しているタイマーやアラーム、リマインダーはHTC Alexaでは動作しません。おそらくスマートフォンに最初から搭載されている固有の機能と連携するのは難しいのでしょう。カップラーメンを作る時にはとても便利な機能で、Google アシスタントであれば実現できている機能だけにこの点は少し残念です。

 一方、天気やフラッシュニュースの読み上げ、予定や買い物リストといった機能のほか、Amazonでの買い物やKindleで購入した書籍の読み上げ機能などは問題なく使えます。また、AlexaスキルもHTC Alexaで動作するため、Alexa対応家電のコントロールも可能。我が家では導入済みのスマートライト「Hue」やスマートリモコン「Nature Remo」をHTC Alexaからコントロールすることもできました。

 音声認識の精度や利用できない機能など、スマートスピーカーとまったく同じようにはいかないものの、場所にとらわれず好きなところで音声操作ができるのはHTC Alexaならではのメリット。リビングで消し忘れた照明を布団の中からHTC Alexaで消したりと便利に活用しています。

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