みんなのケータイ
私が楽天モバイルを選んだ理由
【ZenFone 5(ZE620KL)】
2018年8月24日 06:00
ZenFone 5を購入して以来、どのMVNOのSIMカードをメインに挿して使うか、いまいち踏ん切りが付かないまま、数カ月が経過してしまいました。そろそろどうにかしないと……と悩んだ挙げ句、最終的に楽天モバイルをチョイスしました。
実際に契約したのは「組み合わせプラン」の通話回線あり・データ通信容量3.1GBプラン。料金は月額1600円で、縛りは契約後12カ月。楽天モバイルの主流であろう「スーパーホーダイ」プランはいくら安かろうが3年縛りなので、最初から選択肢にいれませんでした。
また、3.1GBという容量ですが、この回線があくまでもサブだから……というのが理由です。個人としての主回線はauで確保しているので、10GB超の高容量プランはそもそも不要。下手をすると月1GBプランでも余るかも。ただ、余ったデータ通信量の翌月繰り越しはできます。ライター業の筆者は、原稿受け渡しのために月1~2回、数百~数GB程度の写真アップロードをテザリングで行う可能性があるので、都合6GB弱の余裕が常時確保されていれば、まぁちょうどいいのかな、と。
楽天はどれくらい本気なのか
テザリングが主用途であれば、別に通話回線は不要なのですが、ここは思いきって付けてみました。これによって差額分として毎月680円料金が増えますし、12カ月とはいえ縛りもかかります。
さらに言えば、別に料金も業界最安ではありません。DMM mobileあたりなら同等プランはさらに毎月100円お安い訳です。それでもなぜ楽天モバイルを選んだか? それは「モバイル通信事業者としての楽天に興味が出てきたから」に他なりません。
皆さんご存じの通り、楽天は2019年10月にも独自の携帯電話サービスを開始する予定です。MNOが新たに生まれる以上、果たしてMVNOの楽天モバイルがどうなるのでしょうか?
現在のドコモ・au・ソフトバンクの料金が高すぎるカウンターとして楽天モバイルがあるのだから、MNO楽天の料金設定は相場より一回りは下げるんじゃないか。あるいは楽天モバイル契約者に対してMNO楽天へMNPしてね的なお願いをするのだろうか。現在ほとんど手つかずの海外データローミングはどうするのか──そんな予想&想像するだけでもう楽しい! ならば、一顧客の立場から、その現場をよりリアルに、身近に感じるために回線を新規契約した次第です。……我ながら生意気かつ不健全な楽しみ方だとは思いますが(笑)。
半分冗談っぽく書きましたが、せっかく大金をかけて楽天が新事業に挑む以上、「楽天は本気で競合に戦争をしかけている」と世間の皆に感じてもらわなければ、市場的にもったいない。せっかくの電波資源を活かす意味でも、楽天には色々頑張っていただきたいところです。
楽天モバイルのショップに行ってみた
そんなこんなで楽天モバイルに加入すると決めたので、実際の契約はリアル店舗「楽天モバイルショップ」でやってみました。店舗数が急速に増えているとは感じていたものの、窓口の係員さんを呼び止めて手続きしてもらったのは初。窓口には特に業務用の端末もなく、タブレット(iPad)でほとんどの手続きは完結しました。所要時間は手続き20分、その後のSIMカード受取待ちに30分といったところ。また、楽天市場のアカウントをすでに持っていれば、その場でログインすることで、氏名などの入力を一部省略できます。時間の節約になるかも?
下調べはある程度していたものの、実際に手続きをして気付くことも多かったです。まず料金の支払い。口座振替だと月100円の手数料が余計にかかります。もちろんクレジットカードなら手数料ゼロ。料金明細の郵送が有料になって久しいですが、いや支払いもそんな感じなんですねぇ。あと、月途中の加入であっても、料金の日割りはないそうです。
また、機器の故障・修理に関する相談は楽天モバイルショップで受け付けず、Webサイトや端末メーカー窓口ですべて行うとのこと。なるほど、これなら店舗スタッフの数も抑えられます。そういえば、東京・有楽町の楽天モバイル銀座店のそば(同じ建物の2階)にファーウェイの持ち込み修理拠点がありますが、ファーウェイ端末をガンガン売りつつも店頭修理サポートをしない楽天モバイルなりの事情が絡んでいるのかもしれませんね。
MNO楽天誕生の暁には、現行の楽天モバイルショップが当然、販売業務などを担当することになるのでしょう。となると、一般のお客さんに「MNO楽天と楽天モバイルは違うんですよ」と説明しないと、色々混乱しそうな? このあたりも、楽天の腕の見せどころになりそうですね。