みんなのケータイ

ヤマダ電機のEveryPhoneを使ってみた

【EveryPhone PR】

EveryPhone PR一式。充電器やイヤホンがいかにも安っぽいな、とは思うものの本体はごくごく普通のデザイン

 皆さんはヤマダ電機のオリジナルスマホ「EveryPhone」を使ったことがあるだろうか? いや、使っている人を見たことがあるだろうか? 筆者は無かった。ネットの情報ですら実際に使っている、というよりもスペックからこんな機種、という話ばかり出てくる。

 安い、けどスペックが微妙というこのシリーズ、個性的なラインナップではある。6インチのファブレットに大容量バッテリーやIGZO搭載モデルまである。最近ではデュアルカメラやDSDSにも対応してきた。

 一方で大画面だけど解像度が低いとか、インカメラが200万画素しかないとか、購入をためらう要素も確かにある。それなら5000円、1万円足して他の有名スマホを買う、というのは分かる。そのほうが安全ではある。

 だがどうしても「コスパ良いのでは」という希望、妄想が頭から離れない。正直どうなんだ、とついに買ってみることにした。画面サイズ5.5インチの最新モデル(といっても昨年11月発売)「EveryPhone PR EP-172PR」は1万9800円……だが、これは税別。税込だと2万1384円だ。う~ん、実際に2万円以上払うとなると急に印象が変わる。失敗したか……。ヤマダ電機のクーポンなどはもらえたが。

左はGRAND M、右はEveryPhone PR。GRAND Mは重さが171gもあるので、180gのEveryPhoneが大きさのわりに軽く感じてしまう
厚さ比べ。奥のGRAND Mは9.4mm。大ぶりのせいか、見た目でEveryPhoneのほうが厚いように感じていたのだが、比べてみると違う
背面は滑りにくいマットな質感。高級感や上質感とは無縁だが潔くて良いと思います

 さて、EveryPhone PR自体は見た目が大ぶりなわりに、持った時は意外と軽く感じる。スペックでは180gと結構な重さのはずだが、有名メーカーのスマホが狭額縁でコンパクトにサイズを抑え、ギュッと中身が詰まっているのと比べ、EveryPhoneの本体内部は余裕があるのかも。同じ5.5インチでもiPhone 8 Plusなら202gだし。

 本体サイズは154.5×77.5×8.5mm。高さも幅もあり、見た目はかなり分厚く感じるが、5~6インチあたりのスマホのスペックを確認すると、これくらいの厚さは許容範囲だと思う。

 5.5インチだがHD液晶なのでアイコンは大きい。細かく文字をぎっしり表示、なんてことには向かないがニュースサイトやブログを読む分にはとくに支障なし。むしろ初期設定から文字が大きいので読みやすいという人も多いかも。

 RAMは3GB、CPUもMediaTek製とはいえ8コア(MT6750)だからか、先月まで紹介していたGRAND Mと比べて超軽快。もちろんキャリアのハイスペックなスマホと比べたら、滑らかさ、俊敏さは劣るが、ミドルクラスのスマホとは良い勝負。

 ただ、そのまま使うと、タッチ操作で引っかかりを感じる。が、それも付属のフィルムを貼ればキズの防止&操作感アップだ(より厚みを感じるが)。

 残念なのは急速充電に非対応で充電が遅い。5.5インチとなると動画を見たくなるものだが、電池が減るのが早く、電池持ちに悩まされそう。

 ヤマダ電機らしさは、というともちろんたっぷり用意されているヤマダ電機のさまざまなサービスアイコン。だがこれは削除やアンインストールが可能。ホーム画面の1枚がヤマダ電機だらけになっていたが、かなり消させてもらった。

ホーム画面の1枚はヤマダ電機のサービスがズラリ
だがそれらを除くとアプリはGoogleのサービスなど基本的なものが中心だ

 格安スマホのなかでも画面大きめのスマホを探しているのなら、5.5インチのEveryPhone PRは有力候補ではないかと思う。若干スペックは劣るが2万円切りのEveryPhone BZもある。今のところ電池持ち以外は、ストレスを感じることも無く、第一印象は上々。さて付き合ってみて今後どうなるか……楽しみだ。