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Apple Pencil対応の新iPadで夢の手書き×デジタル手帳が実現

【iPad(第6世代)】

 ようやくApple Pencilが使えて、手が届く価格の「iPad」が発売されました。これまでApple Pencilが使えたのはハイエンドかつ高価な「iPad Pro」だけ。Apple Pencilの存在が気にはなっていても、金欠で手が出せなかった筆者にとっては有り難い限りです。アップルではターゲットを主に教育市場と定めているようですが、学生だけのものにしておくのはもったいない!

 そんなわけで今、早速新「iPad」試用させてもらってるのですが、Apple Pencilの書き味は、以前一時期試用させてもらった「iPad Pro」と比べても遜色のない印象です。もちろん細かく比較すればディスプレイの仕様も違うし、使い勝手に多少の差もあるのでしょうが、それも「iPad Pro」と比較するからわかること。今のところ新「iPad」にストレスを感じることもありませんし、これで十分と思えています。

筆者が愛用する「echo smartpen」と専用メモパッド。取材時に欠かせない相棒でしたが、最近は「Galaxy Note8」で取材メモをとることも増えました

 さて絵心もなく、イラストを描く趣味もない筆者が、なぜApple Pencilに興味を持っていたかというと、それは長年思い続けてきた「手帳のデジタル化」が今度こそできるかもしれないという期待があったからです。最近は取材時にPCでメモをとるのも当たり前になっていますが、実は筆者はあれが苦手で、未だに取材メモにはペンとノートを使用しています。一応「echo smartpen」という、音声と手書きデータをセットで保存できるデジタルペンではあるのですが、とにかく取材メモは未だに手書きです。

 さらに日々のアポイント管理にはGoogleカレンダーを使用しているものの、手帳には「EDiT」というこれまた紙のノートを愛用しています。1日1ページのデイリー仕様なので、その日ごとの予定やタスク、打ち合わせのメモ、ちょっとしたアイデアをスケッチしたり、あるいはその日に行ったお芝居やコンサートのチケット、航空券などをスクラップするなどしています。日々仕事でITにどっぷり浸かりつつ、その実態はこのように非常にアナログなのです。我ながら。

手帳のEDiTは1日1ページで罫線が時間軸になっていて、メモだけでなく予定なども書き込める仕様

 もちろん手書きには、さっと書けて重要な箇所のメリハリもつけやすいとか、書くことで記憶に残りやすいといった、手書きならではの良さもあります。紙の手帳にもパラパラと閲覧できるなど紙ならではの良さがあるのですが、一方でデジタルデータは検索性が高い。さらにGoogleカレンダーならGmailで受け取った情報から自動的にフライトや宿泊などの予定を書き込んでくれるといった、紙の手帳には絶対マネができない利便性もあります。一体どうすれば手書きの良さとデジタルの良さを併せ持つ手帳にできるか。筆者はこれを長年ずっと考えてきたのです。

 取材メモに関しては、「Galaxy Note8」を導入したことで、なんとなく筋道が見えてきたのですが、問題は手帳です。これまで紙に手書きしたスケジュールをスマホに取り込んでデジタル化できるノートを試したり、逆にデジタルからアプローチできないかと、手書き対応のカレンダーアプリを試したりもしてきましたが、なかなかこれだと思えるものに出会えませんでした。

 そういう試行錯誤の末、最近ようやく行き着いたのが、手書きも含めて筆者の「EDiT」に近い使い方ができ、またGoogleカレンダーとも連携できて、かつ音声や写真、様々なビジネスデータも貼り付けられる、MetaMoJiの「GEMBA Note」というアプリです。「GEMBA Note」は今のところiOSのみの対応。ということで今回、Apple Pencilが使える新「iPad」で夢の手書き×デジタル手帳が実現することに相成ったわけです。

「GEMBA Note」も日付の入ったページに様々なテンプレートやツールを貼り付けられる
別途MetaMojiのアプリ「mazec」を使えば手書きからテキスト変換することも可能
ToDoをテキスト入力しつつ、チェックマークは手書きでといった使い分けもできる。

 なお「GEMBA Note」にはフリー版とスタンダード版があり、スタンダード版はクラウド連携なども含めて、月額480円または年額5000円の有料サービスとなっています。多機能な一方で今使っている紙の「EDiT」と同様に使いこなせるようになるには、時間もかかりそうだと感じているので、まずはフリー版をじっくり使い倒してからスタンダード版へ移行しようと考えているところ。筆者と同様、いかに手書きとデジタルを融合するか悩んでいる人はきっと多いと思うので、この結果はまたどこかでレポートできればと思います。

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