みんなのケータイ

スマホの歩数は本当に正確なのか?! 口ずさんで確認した

【Qua phone PX】

 Qua phone PXには歩数計が無い。歩くことを愛してやまない筆者としては歩数計アプリを当然インストールするわけである。……が、歩数計アプリを選んでいると、必ずと言ってよいほど目にするレビューがある。要は「歩数がおかしい」というコメントである。

 歩数が全然カウントされない、あるいは逆にカウントされ過ぎる――そんなコメントに必ず出くわすのだ。必ずしもアプリだけの問題ではなく、スマホ側の問題かもしれないし、ユーザーの歩き方の問題かもしれないが、若干不安になる。

 お、オイラのどマイナーな(失礼)スマホでも正確な歩数は出るのか? いや、そもそも表示されている歩数は本当に正しいのか……そんな疑心を抱いたのである。

 というわけで筆者、スマホの歩数計アプリが正確なのか、正真正銘の歩数計を用意し比較することにした。アプリのほうは執筆時点で累計1000万ダウンロード、星4.3の「歩数計(tayutau/無料)」をインストール。極めてベーシックな歩数計アプリだ。そして購入した歩数計はタニタの「FB-731-PK(執筆時点のAmazon価格1410円~)」。

左はタニタ「FB-731-PK」。3Dセンサーを搭載しているので、ワンランク安い歩数計よりも正確な歩数が期待できる。右は「歩数計(tayutau)」をインストールしたQua phone PX

 ん? だったらアプリを使わずにこの歩数計を使えばいいのか? 一瞬何もかも無駄に思えたが、すべて忘れて実際に装着し数日比較したのである。

 だが、ここで新たに筆者は思ったのである。「歩数計の歩数だって正確かどうか分からないぞ」と。まさに家臣を疑って誅殺する暗愚の将。疑いはじめるとキリがない。歩数計まで疑ってどうする。だが、筆者に一度生じた疑いは晴れない。結果、「口ずさむ」ことにした。歩数を。

 歩数計アプリを起動し、歩数計を腰につけ、歩数を口ずさみながら歩く。「1、2、3、……」とひたすら数えていくのだ。その数えた歩数と、歩数計、歩数計アプリの数字を比較すれば、どれだけ歩数計、歩数計アプリが正確か分かる。もう「歩数」を何度も書いていておかしくなりそうだが。

 さて、それでは実際に歩き始める。「歩き方」についてはダラダラした歩き方であろうとも、歩幅が小さくとも、あるいは大きくとも、一歩は一歩とカウントした。

スタート時。早くもスマホの歩数計アプリに30歩の数字が表示され不安になる

 まず玄関から出たところで数え始めたのだが、スタート時点で既にスマホの歩数計アプリに「30歩」の表示が。スマホを手にし、靴を履いているときも数えているようだ。一方のタニタの歩数計は「0」歩。誤測定防止のため7秒以上の連続歩行でカウントされるそうだ。

 以降、1万歩経過まで口ずさみ続けた(実際は100まで数えて「正」をメモしながら歩いた)。タイミングの都合で(たとえば横断歩道の途中でメモできないので)1万110歩まで数えたが、途中の経過は以下の通り。

口ずさみアプリ歩数計
2,500歩2,663歩2,545歩
5,100歩5,480歩5,354歩
7,500歩7,831歩7,773歩
10,110歩10,479歩10,307歩
口ずさみ5100歩時。アプリも歩数計も意外と近い歩数を維持しており驚く。とはいえ誤差が広がっていけば1万歩の頃には1000歩くらいの誤差になるかな、とは思っていた
口ずさみ1万110歩時。ほとんど誤差は広がらず1万歩達成。アプリも歩数計もかなり正確であると判明してびっくり。なおタニタの歩数計にはカラビナをつけて腰のベルトから吊るした

 こちらの予想以上に歩数計アプリ、歩数計、ともに正確なのである。その誤差はアプリが300歩ほど、歩数計が200歩ほど多い。

 この結果を見ると、おそらく“口ずさみ”よりも歩数計アプリや歩数計のほうが正確だ。というのも筆者はメモをするときや、立ち止まるときに歩いている可能性が多々あるからだ。そういった筆者の気付かない歩数も、アプリや歩数計はカウントしているようだ。

アプリの「歩数計」の画面。カロリーや距離、歩行時間が分かる。シンプルだが必要十分。
週、月の記録も確認できる

 疑って申し訳なかった! これから歩数計アプリも歩数計も自信を持って使うことができる。もっとも、アプリとスマホが違った場合は正確かどうかは分からない。つまり、読者のスマホの歩数が正確かどうか、筆者には分からないのだ。そう、疑心を抱いたあなた! 歩数を口ずさみましょう! さあ、ご一緒に1、2、3、……。