みんなのケータイ
人はApple Payのみで生きられるか、試してみました
【iPhone 7】
2017年2月15日 06:00
先日、うっかり財布を忘れて出かけてしまいました。昔なら最寄り駅で気づいて取りに戻るところですが、今や交通系ICカードのおかげで、切符を買わなくても電車やバスに乗れる時代。さらにおサイフケータイやApple Payなら、カードへのチャージさえ、ケータイやスマホの操作だけでできてしまいます。財布を忘れたことに気づかずに、そのまま遠出してしまう……なんてこともちょいちょい起こるわけです。
筆者が財布を忘れたことに気づいたのも、すでに午前の用事を終えて、そろそろランチでもというタイミングでした。レストランに入る前だったのは不幸中の幸いでしたが、手元にあるのは最近Apple Payを使い始めたiPhone 7だけ。過去におサイフケータイでは、何度か同様のピンチを乗り切ったことがあるのですが、Apple Payだけというシチュエーションはこれが初めてです。そこでここは開き直って、Apple Payだけでどこまでやれるか、実験してみることにしました。
ご存じのように、Apple Payではリアルの店舗での支払いに使える電子マネーのうち、Suica、iD、QUICPayの3つが利用できます。SuicaはSuicaカードを取り込み、そこにApple Payに登録したクレジットカードからチャージするプリペイド式。一方、iDやQUICPayは登録したクレジットカードに紐付いていて、使った分をあとから請求されるポストペイ式です。iDやQUICPayはおサイフケータイだと、クレジットカード会社に申し込んで、番号を発行してもらって、アプリをダウンロードしてと手続きが面倒なのですが、Apple Payではクレジットカードを取り込む際、iDかQUICPayが自動的に割り振られるので、簡単に使い始められるのが魅力。おかげで私のApple Payには、この3つの電子マネーがすべて登録されていました。
なお、プリペイド式のSuicaも、ポストペイ式のiDやQUICPayも、iPhoneに登録しているクレジットカードから支払うのは同じです。一度に使える額の上限(Suicaのチャージは1回1万円、最大2万円まで)などはあるものの、最悪クレジットカードの限度額いっぱいまでなら、現金がなくてもなんとか支払うことができるというわけです。
問題はどこで使えるかですが、今回試してみてわかったのは、都心なら現金がなくてもほとんど困らないレベルに、使える場所が広がっているということ。駅ナカや駅ビルでは概ねSuicaが使えますし、iDやQUICPayが使えるお店も、それぞれのWebサイトで調べることができます。特にiDのサイトでは、地図上でiDが使える近くのお店が検索でき、これが食事をする場所を探すのにとても便利でした。SuicaやQUICPayのサイトには使えるチェーン店名が並んでいるだけなので、ぜひiD同様、地図から探せる機能を導入していただきたいです。
さて、近くのiDが使えるお店を検索して、チェーンの焼肉店で無事ランチを食べ終え、次に家電量販店に向かいました。家電量販店もビックカメラやヨドバシカメラでは、SuicaやiD、QUICPayでの支払いが可能です。ほかにもドラッグストア、大手スーパー、大手アウトドアショップなどで買い物しましたが、大抵のチェーン店はSuica、iD、QUICPayのどれかには対応していて、問題なく支払うことができました。
「普段、買い物をしている範囲なら、もう財布いらないかも」なんてことを考えつつ、一休みしようとスターバックスに立ち寄ったのですが、ここに盲点がありました。スターバックスはApple Pay非対応。対応しているのは独自のプリペイドカードだけで、そのモバイル版もおサイフケータイでしか使えないのです。幸い注文前だったので、そのまま店を出て近くのドトールへ移動しました。なお、各社のWebサイトなどによれば、チェーン店のカフェでは、ドトールとタリーズコーヒー、エクシオールカフェ、上島珈琲の一部店舗がSuicaに対応。プロント、コメダ珈琲の一部店舗は複数の電子マネーに対応しているとのこと。これは、覚えておいた方が良さそうです。
夕方からは友人と映画でも見ようという約束になっていたのですが、調べてみるとTOHOシネマズがApple Payに対応していました。オンラインからチケットをApple Payで買えて便利ですが、あいにく今見たい映画は新宿バルト9でやっているようです。「ここが限界か、チケット代は友達に借りよう」と諦めて映画館に向かったら、ラッキーなことに新宿バルト9ではSuicaが使えました。チケットもドリンク&ポップコーンもSuicaで購入し、無事Apple Payだけで映画を楽しむことができました。
映画のあとは、としまえんの温泉施設「庭の湯」へ。ここはSuicaやiDでの支払いに対応していて、Apple Payでちゃっかり温泉まで堪能してしまいました。調べてみたら都心には、ほかに電子マネーが使える銭湯もちょこちょこあるようです。帰りのタクシーもSuicaで支払って、無事帰宅。気づくと1日で結構なお金を使っていました。特にiDやQUICPayはチャージをしないので、金銭感覚がついつい緩みがちになるようです。というわけで、今回の実験の結論。人は(都心なら)Apple Payのみで生きられなくもないですが、気をつけないとあとから痛い目にあいそうです。
docomo Online Shop |
---|
iPhoneの情報をチェック |
au Online Shop |
---|
iPhoneの情報をチェック |
SoftBankオンラインショップ |
---|
iPhoneの情報をチェック |