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Qua phone PXのカメラは静かでいいです

【Qua phone PX】

 操作していると、たまに反応が遅れておやっと思うことはありますが「Pokémon GO」もちゃんと使えるし、大きな不満はなく使っているauの「Qua phone PX」。背面のロゴが横位置で配置されていてデジカメっぽく見えることから分かるように、カメラ機能に注力しているモデルです。auの商品紹介ページでも第一の特長として取り上げられています。

 背面のメインカメラが1610万画素、フロントのサブカメラが800万画素ですが、私自身は最近、画素数をまったく気にしなくなりました。メインカメラは「シンプル」「ベーシック」「マニュアル」の3つのモードがあり、初期状態ではベーシックに設定されています。ファインダーの両サイド(縦持ちの場合は上下)にシャッターボタンやフラッシュなどの設定ボタンが並ぶ、一般的なファインダー画面です。なお、シンプルモードにすると、こういったアイコンのないすっきりしたファインダー画面となり、タッチシャッターで撮影できます。

ベーシックモードのときのファインダー。カメラのアイコンをタッチするか、音量キーを押すことで撮影できる
マニュアルモードのときのファインダー。ホワイトバランスや明るさを細かく調整できる

 マニュアルモードにするとホワイトバランスやフォーカス、明るさ、シャッタースピードなどを細かく調整できます。ライトの軌跡などを自然に写せる後幕シンクロの撮影もできるみたいなので、機会があったら試してみたいものです。

 とはいえ、通常はもっぱらベーシックモードで普通に撮影しています。最近はミッドレンジモデルでもマニュアルモードを搭載するのが普通になっていますが、タッチするだけで簡単にきれいな写真が撮れること、スマホのカメラはそれが一番大切でしょう。その意味で、Qua phone PXは余裕で合格ラインを超えていると感じます。GalaxyやXperiaのような高速オートフォーカスはありませんが、カメラを起動して被写体に向け、タッチするだけで、ちょっと暗めの居酒屋で料理写真もちゃんとスムースに、きれいに失敗なく撮れます。

少し暗めのお店でも明るく補正されて自然な仕上がりに。ただ、手羽先を撮った居酒屋はもう少し暗くて黄色っぽい光でした。そういった雰囲気も残したいのなら、マニュアルモードで撮る方がいいかもしれません。

 明るい場所と暗い場所がある写真も、HDRが効果的に働いてくれて自然な仕上がりでした。8月末に旅行した際にいろんな写真を撮ってみたのですが、Qua phone PXのカメラはその場の雰囲気をしっかり再現した納得の写真が撮れる印象です。

明るい場所と暗い場所がある写真も、ほどよい補正がかかって細部がきれいに見える
風景写真は安心のクオリティでした

 もう1つ、Qua phone PXのカメラで気に入ったところ。それはシャッター音が小さいことです。本当に小さくて、ざわついた場所では聞き取れないくらいです。静かな日本料理屋さんでも気後れせず撮影できるのがうれしかったです。同行者がiPhone 6を使って撮影していたために、特に小さく感じたのかもしれません。というか、こうして比べてみるとiPhoneのシャッター音はとても大きいです。新しいiPhoneでは、できれば日本版も消音できるようにしてほしいものです。それが無理なら、もうちょっと小さくしてくれてもいいんじゃないかと思ったのでした。特にスクリーンショットを撮るときの音は、カメラのシャッター音とは分けて考えてくれてもいいような気がします。