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ドコモ版Galaxy S7 edgeのテザリングは格安SIMや公衆無線LANにも対応

【Galaxy S7 edge SC-02H】

 ドコモが2016年夏モデルとして発売した、「Galaxy S7 edge SC-02H」のテザリングが従来機種よりも便利に使えるようになっているのでご紹介します。

MVNO契約のSIMカードでもテザリングが可能に。写真はmineoのSIMカードを入れた状態

 まず1点目は、ドコモ系のMVNOと契約するSIMカードでもテザリングが利用可能となったこと。ドコモの販売する機種では、ドコモの発行するSIMカード(MVNOで契約したものを含む)にてテザリングを有効にしている間、APNがドコモ指定のAPNに切り替わる仕様となっていたため、事実上「ドコモ契約のSIMカードでないとテザリングは利用できない」という仕様になっていましたが、Galaxy S7 edgeではMVNOと契約しているSIMカードでもテザリングを利用することができるようになりました。

 MVNO契約のSIMカードを使ってテザリングを行うのに特別な手続は不要。ドコモと契約しているSIMカードで利用時と同様に、テザリングを有効にするだけです。

 Galaxy S7 edgeはあくまでもドコモが販売する機種となっているため、ドコモと契約するSIMカードで利用するのが標準的な使い方ですが、中古品を白ロムとして購入してMVNOでの利用を考えている方にとっては、MVNOのSIMカードでもテザリングが利用可能となったのは嬉しい改善と言えるでしょう。

 「ドコモ以外のSIMカードではテザリングができない」という問題は大きく分けて2つあり、1つ目は前述の通りドコモのMVNOのSIMカードではテザリングができない問題、さらにもう1つはSIMロックを解除して海外通信事業者のSIMカードで利用時にテザリングができない問題がありました。

 ドコモからは公式にアナウンスされていませんが、Galaxy S7 edgeではドコモ系MVNOのSIMカードで利用時も、SIMロックを解除して海外の通信事業者で利用する際もテザリングを実行可能となっており、ドコモ以外のSIMカードで利用する際も徐々に便利になっているようです。

 海外の通信事業者の発行するSIMカードや、ドコモ系MVNOでのテザリング解禁など、徐々に便利になっているテザリングまわりの仕様ですが、このあたりの細かな仕様についてはドコモから公式にアナウンスはされていないため、メーカーや機種ごとに対応が異なる可能性があります。

 続いて2点目は、通信事業者の提供するWi-Fiサービスを利用中にもテザリングを有効にすることができるようになりました。これにより、Wi-Fiサービス接続中にテザリングを有効にしてタブレットやパソコンをGalaxy S7 edge経由で公衆無線LANサービスに接続することができます。

Galaxy S7 edgeでWi-Fi接続中にWi-Fiテザリングを実行可能に。ドコモが提供するdocomo Wi-Fiに接続
Galaxy S6 edgeではWi-Fiテザリングを有効にするとWi-Fiは無効になっていた

 ドコモの提供するdocomo Wi-Fiは、2013年-2014年冬春モデル以降のドコモスマートフォンなどの機種でSIM認証に対応しており、docomo Wi-Fiを契約しているドコモのSIMカードを挿していれば、docomo Wi-FiのSIM認証対応エリア内(SSIDは0001docomo)で認証手続なしにdocomo Wi-Fiに接続することができるようになっています。

 筆者がよく利用する使い方としては、docomo Wi-Fiが提供されているエリアにて大容量のデータ通信を行う際にGalaxy S7 edgeのテザリングを有効にし、ルーター代わりにしてパソコンやタブレットを接続。パソコンやタブレット側ではWi-Fiサービスの認証(ログインIDやパスワード)不要で、テザリングのアクセスポイントとなるGalaxy S7 edgeに接続するだけでdocomo Wi-Fiを経由したインターネット接続が利用できます。

 Galaxy S7 edgeのWi-Fiテザリングは、docomo Wi-Fiに限らずホテルのWi-Fi接続などにも応用できます。例えば、ホテルの提供するWi-Fiサービスの接続台数が限定されているような場合でも、Galaxy S7 edgeのWi-Fiテザリング機能を使えば、複数台のパソコンやスマートフォンからWi-Fiサービスを利用することもできます。

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Galaxy S7 edge SC-02H