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中国語入力は「GOキーボード」が便利

【Nexus 5X】

Nexus 5Xに初期搭載されている「Google ピンイン入力」。予測変換に対応しているので、ピンインがわかる人であればスピーディーに入力できる

 Nexus 5Xを使っていて、ちょっと不便に感じていたことがあります。それは、中国語入力です。

 中国語には繁体字と簡体字があり、それぞれに複数の入力方法があります。iPhoneには、繁体字、簡体字ともに、ほぼすべての入力方式のキーボードがプリセットされています。一方、Androidは機種によって初期搭載のキーボードが異なり、Nexus 5Xに入っている中国語キーボードは「Google ピンイン入力」だけでした。「ピンイン」とは、ローマ字のような発音表記。筆者は、中国語を学んだ経験があるので、日常会話程度であればピンインで入力できますが、発音がわからない固有名詞などを入力したい場合は、いちいち辞書を引いたり……という手間が生じていました。

手書きで入力できる「百度輸入法」(無料)

 iPhoneと同じように手書きで中国語を入力できないものかと探して、最初に試したのが「百度輸入法」というキーボードアプリ。ピンインだけでなく、手書きでも入力でき、予測変換にも対応しているので、スムーズに入力できるようになりました。ですが、この「百度輸入法」では中国語と英語しか入力できません。日本語を入力するには「Google日本語入力」に戻す必要があります。

ピンインでの入力にも対応している
日本語入力に戻すには、キーボードを変更しなければならない
「GOキーボード」(無料)の言語の設定画面。中国語の手書き入力「中文(手写)」を追加するには、Google Playストアから「Chinese Handwriting Keybord」(無料)をダウンロードする必要がある

 iPhoneと同じように、文字入力時にスピーディーに言語を切り替えられるキーボードアプリがあれば便利なのになぁと思い、いくつかのアプリを試しているうちに出会ったのが「GOキーボード」。世界の主要な言語に対応するキーボードで、中国語の入力方式も、表記を見ただけでは、どんな入力方式かがわからないほど充実しています。筆者がよく使う簡体字は、ピンイン入力はデフォルトで入っていて、手書き入力は「Chinese Handwriting Keybord」をプラグインで追加する仕組みになっていました。

「GOキーボード」は、自分が使う言語のキーボードを選択しておけば、それらを簡単に切り替えることができます。一般的な日本語キーボードで英字や数字のキーボードに変えるような感覚で、日本語のテンキーにしたり、英語のQWERTYキーにしたり、中国語の手書きキーパッドにしたりできるんです。つまり、iPhoneと同じような感覚で言語を切り替えられるようになりました。

一般的な日本語キーボードと同じように入力できる
事前に設定した言語・入力方式のキーボードに素早く切り替えられる
中国語の手書き入力の画面。予測変換にも対応している
文字の色や太さを変えるなど、細かい設定も可能
発音がわかる場合に、よりスピーディーに入力できるピンイン入力にも対応
英語も予測変換に対応している

「GOキーボード」は、多くの言語に対応しているので、中国語以外の外国語を入力することがある人にも役立つのではないかと思います。日本語の予測変換の精度もわかりと高いので、今のところ不便は感じていません。顔文字も充実しているので、キーボードアプリは、これ1つで事足りています。

豊富な顔文字も付加価値的なメリット
無料で追加できる着せ替え用キーボードもたくさんあるが、デフォルトが最も使いやすい印象

 日常的に外国語入力を必要としなくても、海外旅行に出かけたときに役立つかもしれません。筆者は、ゴールデンウィークに台湾を旅行したのですが、読めない地名を地図で検索するときなどに、この「GOキーボード」の中国語入力が重宝しました。出張や旅行で中国語圏に行く機会があれば、試してみてくださいね。

読めない地名を検索するときにも重宝
Googleマップで「菁桐」という地名を検索結果