ケータイ用語の基礎知識
【第1013回】iPhoneからAndroidへ乗り換え、実はケーブル1本で簡単
2024年12月31日 00:00
スマートフォンの代表格「iPhone」。しかし、価格高騰により、少しでも安い機種へ、あるいはもっと高機能なカメラなどに惹かれ、Androidスマートフォンに乗り換えようという方も最近は多いようですね。
しかし、iPhoneからAndroidに乗り換えるときに気になるのはアプリやデータをどう移行するのかではないでしょうか。iPhoneからAndroidスマホへスムーズに乗り換えるにはどうしたら良いのでしょうか? その手順と注意事項を見ていきます。
iPhoneからの乗り換えには
実はOSが異なる機種間でも、データ移行は意外と簡単にできます。いくつか方法がありますが、Google推奨の「有線接続」「初期設定時」パターンで見ていきましょう。iPhoneと初期設定前のAndroidスマホをケーブルで接続します。
すでにGoogleアカウントがある場合はそれを入力するか、新しいGoogleアカウントでログインします。いくつかの手順の後、Androidスマホ上に、iPhoneの中にはいくつアプリが入っているか表示されます。全てAndroidでも使う場合はそのまま「コピー」をタップします。
こうすることでiPhoneからAndroidへ、連絡先、カレンダーの予定、メッセージ、どのアプリがインストールされていたかなどのデータが伝送されます。気になるのは、iPhoneで使っていたアプリがどうなるかです。たとえば「PayPay」や「ChatGPT」と言ったApp StoreとGoogle Playで同名で同じ開発元・機能のアプリが存在すれば、同じアプリがAndroidにもインストールされます。
ワイヤレスでの移行も可能ですが、ケーブルでつなぐ場合よりも転送できるデータの種類に制限があります。
LINE、写真・音楽データは?
しかし、注意点もあります。アプリは自動でインストールされても、ログインデータなどは受け継がれません。これに関しては、自分で設定する必要があります。LINEなどはQRコードを使って自分で引っ越し設定をする必要があります。
ただし、iPhoneとAndroidではトークのバックアップに関する仕組みが異なります。このため、サムスン電子の「Galaxy」シリーズのような例外を除くと、過去14日分のみしかトーク履歴が引き継がれませんので、ここは注意すべきポイントでしょう。
また「iCouldの写真とビデオ」や「Apple Musicのプレイリスト」に関してはそれぞれ、「Googleフォト」「YouTube Music」にデータを自動で移す方法をAppleが用意してくれていますのでこれを使うといいでしょう。
詳細はアップルのWebサイト内の「データとプライバシー」で確認できます。