ケータイ用語の基礎知識

スマートフォンの電源を切るには?

iPhoneの電源を切るにはどうしたら…… 迷いませんか?

 特定の場所に近づくと自動でマナーモードになるよう設定できるなど、迷惑・マナー対策にも力を入れているiPhone。ですが、振動すらも困る場面や、バッテリーがほぼ空になり節電したいときなど、電源を切りたいときに、いざ操作に迷ってしまうこともありますね。

 そう、最近のiPhoneは、サイドボタン(電源ボタン)長押しでは電源が切れないのです。

 電源を切る操作は、最近のiPhoneではこのような操作になっています。

  • iPhone X以降: 「サイドボタンと音量ボタン(どちらでも可)を同時に長押しし、表示される「スライドで電源オフ」をスライドする」
  • iPhone SE (第2世代以降)、iPhone 8以前: 「サイドボタンを長押しし、表示される「スライドで電源オフ」をスライドする」

という操作になります

例:iPhone16の場合のボタン配置
「スライドで電源オフ」画面

 Androidスマートフォンでは、一般的には電源ボタンを押せば電源や再起動のメニューが表示されるものが多いのですが、例えば、Pixelの新しめのOSを搭載している機種だと、電源を切るには「電源ボタンと音量ボタンを同時押し」。一方、電源ボタンがデフォルトでは(AIの)「Gemini起動」というように、他の機能に割り当てられているケースがあります。

Androidスマートフォンの「電源を切る・再起動」メニュー画面

操作方法が分からなくなったら、AIアシスタントを使ってみる手も

 iPhoneやAndroidスマートフォンでは、AIアシスタントが起動できるようになってきています。電源の操作に限らず、スマートフォンの操作方法が分からない場合、これらのAIを使ってみるのもひとつの方法です。

 iPhoneで「Hey Siri、iPhoneの電源を切って」と話しかければ、「確認ですが、このデバイスの電源をオフにしますか?」と表示されます。

 ここで、「電源オフ」をタップすればそれで操作完了です。

Siriに電源OFFを依頼した場合の画面。ここからiPhoneの電源を切ることができる。

 AndroidのGeminiの場合も同様で、Geminiを起動して「スマートフォンの電源を切って」と命令することで電源や再起動のメニューが出てくるようになっています。

 また、旧版のPixelなどでも「OK Google、スマートフォンの電源を切って」と言うことで同様のメニューが出てくるものもあります。

 いずれのケースも、ここで表示される電源オフのボタンをタップすることで電源を切ることができます。

Geminiを起動してスマートフォンの電源を切る。

 なお、多くのユーザーの場合、「Hey、Siri。電源を切って」のように「スマートフォン」という語句を入れずに指示しても、スマートフォンの「スライドで電源オフ」画面・「電源オフのボタン」を表示できます。

 ですが、HomeKitやGoogle Homeといったスマートホームを利用中の場合、SiriやGeminiが部屋の電気と誤解することがあります。対象が目の前の「iPhone」「スマートフォン」であれば、「iPhoneの電源を切りたい」と明確に伝えましょう。

大和 哲

1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)