縦折りフォルダブルスマホの外側に4インチの大型ディスプレイを搭載、HONORからついに登場

　世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。

　2024年6月に発表・発売された5Gスマートフォンは5機種。内訳はHONOR 2機種、その他3機種。先月の5月は17機種と大量の新製品が登場した反動か、今月の新機種数は少なかった。

　その中でも最も目立った製品はHONOR初の縦折りモデル「Magic V Flip」。業界初の4インチの大型外画面を搭載する。

デザインを高めた激安5Gモデル、Coolpad「COOL 60」

　599元（約1万3000円）という5Gスマートフォンとしては超低価格で登場したCoolpad「COOL 60」。

　背面はテクスチャをあしらい、ガラスで表面をカバーする上質な仕上げだ。価格以上の価値を提供できる製品としてCoolpad製品のブランドイメージアップを図るモデルでもある。

4インチの特大外画面を搭載するHONOR「Magic V Flip」

　HONOR初の縦折り型モデル「Magic V Flip」はファッション性も意識した高級感あふれるボディー仕上げのスマートフォン。

　チップセットはミドルハイレンジ向けとして価格を抑えつつ、外画面は4インチと大型のものを搭載。これは発売時点で縦折りモデル最大サイズ。

　閉じたままアプリもウィジェットも楽に利用できる。またファッションブランド「JIMMY CHOO」とのコラボモデルも投入、女性ユーザーをターゲットとし折りたたみ端末以上での知名度アップも狙う。

低価格ながら高デザインを両立したHONOR「HONOR Play 60 Plus」

　クアルコムが6月に発表した新しいミドルレンジ向けチップセットSnapdragon 4 Gen 2をいち早く採用したHONORの「HONOR Play 60」は6000mAhバッテリーや300％の音量アップとなるスピーカー性能、硬質ガラス採用で落下時の破損も最小限に抑えるなど、実用性を高めたモデルだ。

　フロントカメラはパンチホール型だがアップルのダイナミックアイランドと同様の効果も搭載している。

ハイエンドチップセットを搭載するOnePlus「Ace 3 Pro」

　2024年1月にOnePlusが発売したミドルハイレンジモデル「Ace 3」のチップセットを最新のSnapdragon 8 Gen 3に交換したモデルが「Ace 3 Pro」だ。

　本体の仕上げもヴィーガンレザーの緑、セラミックの白を加え、上質感を高めた。バッテリーは6100mAhと大型化しこのクラスの製品の中では最大容量を誇る。メモリも最大24GBを搭載している。

チタンボディーのラグジュアリーモデル、VERTU「IRONFLIP TITANIUM CHAMPION LIMITED EDITION」

　2024年4月発売のVERTUの縦折りモデル「IRONFLIP」のボディーをチタン合金にした限定モデルが「IRONFLIP TITANIUM CHAMPION LIMITED EDITION」。

　販売数量は33セットと少数となる。パリオリンピック開催を記念し、背面はアスリートや競技場からインスパイアしたテクスチャデザインとなっている。なお合わせて本体を折りたたんで収納できる鰐革製のポーチ型ケースも登場した。