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ケータイ新製品SHOW CASE
A1012K(ライム)
2002年4月1日発売
ボタン配置
背面液晶は90×17ドットの横型
イヤホン端子とストラップ穴は右側面
左側面にはボイスメモなどに使うサイドボタン
標準の待受画面
カレンダーの待受画面
EZweb閲覧時画面
メインメニュー第1階層はアイコン式
アイコンにはヘルプ表示が伴う
アイコンの並べ替えも可能
カスタマイズできるマイメニュー
各種設定を行なう「M機能」はリスト表示
各種設定時、項目によってはリスト上で設定内容を確認できる
10字×9行の受信メール表示
10字×7行の受信メール表示
例文
A1012Kの予測変換機能は、文字を入力するたびに随時候補を表示する形式。入力文字が多ければ単語が絞り込まれる
予測辞書にない文字を変換するには、右ソフトキーを押す。「モー娘。」は標準状態で予測辞書にはなかったが、変換辞書には入っていた
一度変換すれば推測変換の辞書が学習し、推測変換の候補として表示されるようになる
専用ホームページからさまざまな種類の追加変換辞書をダウンロード可能
変換辞書の容量はほとんど10KB以下で、データフォルダに保存する
複数の辞書を登録すれば「WAP(ケータイ用語)」から「忘れちった(関東方言)」まで予測変換できる
仕様で見るA1012K
京セラ製のCDMA2000 1x端末。オプション契約を使えば、パソコン接続時に最大144kbpsデータ通信が可能だが、EZweb時の速度は従来と同じ最大14.4kbpsとなっている。EZweb@mail端末としての基本的な機能を備えるが、GPS機能「eznavigation」やJava機能「ezplus」といった最新のezwebmultiサービスには対応していない。
搭載する日本語変換システムの「モバイルWnn V2」は、評価の高いソニーのPOBoxのように、文字入力をするたびに随時予測候補を表示させていく形式。また、京セラの提供する専用サイトから追加辞書をダウンロードすることも可能で、自分に良く使う単語に特化させた辞書構成にすることができる。
アルミニウムボディを採用しており、カメラなどを内蔵する他の折りたたみ型デザインの携帯電話に比べると、スマートなデザインが特徴。カラーもライムやブルーといっためずらしい色が用意されている。
【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
96×47×23mm
重量
約93g
連続通話時間
約140分
連続待受時間
約220時間
充電時間
約100分
ディスプレイ
6万5536色表示反射型TFTカラー液晶
120×160ドット
表示文字数
10字×9行、10字×7行
メモリダイヤル
500件
リダイヤル・着信履歴
各20件
データ通信速度
最大144kbps
ボディカラー
シルバー、ブルー、ライム
【インターネットメール】
サービス名
EZweb@mail
利用料
EZweb料金に含まれ、月額200円(関東・中部以外では300円)
メール受信機能
最大全角5000文字
メール送信機能
最大全角500文字
メール保存件数
受信:約256KB、または250件
送信:約128KB、または120件
添付制限
1通のEメールにつき1データ(最大100KB)まで
(ファイルは「データフォルダ」に保存)
【着信メロディ】
和音数
40和音
着信音
・登録済みメロディ:10曲
・登録済みパターン4種
・ダウンロードメロディ:データフォルダに保存
登録メロディ曲名
Round Around
Notice
Savege
ジムノペディ
グリーンスリーブス
シシリエンヌ
夢
Here We Go
Wake Up
You’ve Got Mail
和音着メロダウンロード
対応。「データフォルダ」内に保存
【データフォルダ】
データフォルダ容量
約800KBまたは200件
保存/閲覧が可能な
ファイルの種類
・画像(PNG/JPEG/BMP)
・アニメ(PMD)
・メロディ(PMD/MMF)、アニメ&メロディ(PMD)、カラオケ(PMD)、ボイス(QCP)
・アドレス帳(vCard)
・スケジュール(vCalendar)
・辞書データ(DIC)
スタッフが見たA1012K
コメント
湯野
1000番台の端末とはいえ、見た目のインパクトはかなりのもの。なんといっても、ブルーとライムの2色のボディカラーは異彩を放っている。メイン液晶がやや暗い感じがしないでもないが、サブディスプレイも搭載しており、端末としての使い勝手もそこそこ。
機能的には日本語入力をサポートしてくれる「モバイルWnn V2」の実装がかなりよくできており、候補の一覧を表示しながら変換していけるのがイイ。最初のうちは、漢字に変換するときに右上のボタンを一旦押さなければいけないのに少々戸惑うが、追加辞書のダウンロードもサポートされており、方言の辞書まで用意されていたりするので、操作に慣れてくれば、かなり使いやすくなる。欲を言えば、POBoxのように次の語句を予測する機能もつけてほしいところだ。
デザインといい、基本機能といい、大きな不満はないので、C1002SがA3014Sへと進化したように、あとはGPSケータイやムービーケータイとしての機能が追加されれば文句はないのだが……。
白根
eznavigationやezplusといったいわゆるezwebmultiサービスに対応していない、エントリーユーザー向けに位置付けられているA1000シリーズ。「最新技術ハァハァ」と考えるわたしのような人種には物足りなさを感じるが、エントリーユーザー向けということで使いやすさなどの面が良くできていると思う。
メニュー構造は非常にオーソドックスなのだが、待受からワンボタンで呼び出すメインのメニューはアイコンの並べ替えが可能で、頻繁に使う機能を使いやすい位置に移動できる。カスタマイズして好きな機能をリストできる「マイメニュー」も用意されているし、待受状態でカーソルの上下で何の機能が呼び出せるか、というのも設定できる。とくにカーソルで呼び出せる機能としては受信メールボックスやカレンダーを指定できるので、メールやPIM機能など、電話以外の機能を重視してケータイを使うユーザー(いまどきはその方が主流かもしれない)にとっては便利な使い方が可能だろう。
そしてA1012Kの最大の特徴は予測変換に対応したモバイルWnn。文字を入力するたびに予測候補をリストアップ・絞込みを行なう形式なので、極めて実用的。ソニーのPOBoxとほぼ同じ使い勝手だ。しかもA1012Kの場合、専用サイトから辞書をダウンロードして追加することも可能。追加操作も「こんなカンタンに追加できますか」というくらいカンタンで、辞書は1個10KB程度なので14.4kbpsの非CDMA2000 1x通信でもダウンロードは数秒。贅沢を言えば自作の辞書を作れるツールが欲しいところだが、現行では最強に近いケータイ日本語入力環境と言えるだろう。
ひとつ難点は画面が少々暗いこと。写真撮影時に、A1012Kは液晶の明るさと周囲の明るさの差が小さく、レンズが写りこむという状態になってしまった。これは薄型デザインの弊害かもしれないが、液晶の明るさにこだわりがある人は購入時に注意が必要だ。
個人的にはeznavigationとezplusのついたA3000シリーズをオススメしたいが、それらの機能は必要ない、というメール重視やデザイン重視のユーザーは必ず選択肢に入れておきたい端末だ。ただし、日本語変換も操作性もデザインも注目を集めるA3014Sが6月には発売されるので、そちらも選択肢として考慮するのを忘れずに。
伊藤
店頭でひときわ目立つデザインがウリの端末。それがこのA1012Kだ。CDMA2000 1xによる144kbpsパケット通信に対応しているが、GPSやJava、ムービー閲覧機能は搭載していない。ターゲットは通話・メールが中心となるユーザーだ。
なんといってもこの端末、すばらしいのが日本語変換機能だ。予測変換機能は多くの機種で採用されているが、ソニー・エリクソンの端末に搭載されるPOBoxやこのA1012Kのものに比べると、遙かに使い勝手で劣る。なぜなら、文字入力したあとにわざわざ「予測」に割り振られたボタンを押さなければならないから。この点、前述の2つは、「あ」と入れた瞬間、「ありがとう」など予測候補が現れる。この違いは大きい。
あと、ダウンロード可能な変換辞書は大きな魅力。現在、京セラのサイトでは全国各地の方言、地名、スポット名の辞書や、フェイスマーク辞書、口語辞書などが配布されている。メーカーが努力してどんどんオプション辞書を増やしていけば、それはすなわちこの端末の価値を高めることになる。今後も、ほったらかしになることがないように願うと同時に、このような試みはぜひ他のメーカーも採用して欲しいところだ。
と、ほとんどのスペースを日本語入力について書いてしまったが、私にとってのA1012Kはこの機能に尽きるのである。液晶が暗いとか細かい不満はあるものの、ここは割り切ってしまおう。このデザインと日本語入力環境。オシャレなヘビーメーラーは、A3014Sと比較検討の上買うべし。
・ ニュースリリース(KDDI)
http://www.kddi.com/release/2002/0311/index.html
・ 商品情報(KDDI)
http://www.au.kddi.com/phone/cdmaone/a1012/a1012.html
・ 製品情報(京セラ)
http://www.kyocera.co.jp/frame/product/telecom/keitai/au/a1012k/index.html
・
CDMA2000 1xに対応するメタルボディの「A1012K」と「A1011ST」
・
au、4月1日より第3世代携帯電話「CDMA2000 1x」を開始
・
京セラ製のCDMA2000 1x対応端末「A1012K」に不具合
・
京セラ、TSUTAYAオリジナル映画「A1012K」とコラボレーションCM
2002/05/22 13:04
ケータイ Watchホームページ
ケータイWatch編集部
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