| ||||||
CDMA2000 1xはデータ通信速度を高速化させたａｕの第３世代携帯電話サービス。従来のcdmaOneでは最大64kbpsだった通信速度が、CDMA2000 1xでは最大144kbpsにまで向上する。 CDMA2000 1xは当初、国内の全政令指定都市を含む33都道府県、477市区町村で利用可能。CDMA2000 1x対応端末はこれらのエリアで最大144kbpsの高速データ通信が可能になるわけだが、CDMA2000 1xが対応していないエリアでも、cdmaOneのエリア内であれば通常のcdmaOne端末と同速度で通信できる。 ４月１日より発売されるCDMA2000 1x対応端末は「A3000シリーズ」３機種と「A1000シリーズ」２機種のあわせて５機種。A3000シリーズはGPSを内蔵するGPSケータイで、eznavigationとezplusに対応し、WAP2.0のブラウザを搭載する。A1000シリーズは従来のEZweb端末と同じで、WAP2.0やeznavigation、ezplusといった機能には対応しない。 A3000シリーズとA1000シリーズは、従来のC3000シリーズとC1000シリーズとほぼ同等の機能を持っていて、大きな違いは最大144kbpsのCDMA2000 1xの通信に対応しているかどうかという点のみ。CDMA2000 1xはcdmaOneと同じ周波数帯を使った拡張仕様的な技術で、端末は従来のcdmaOne端末とほぼ同じ大きさ・コストになるという。 今回発表されたのは、三洋電機製の「A3011SA」、カシオ計算機製の「A3012CA」、東芝製の「A3013T」、鳥取三洋製の「A1011ST」、京セラ製の「A1012K」の５機種で、いずれも背面にサブディスプレイを搭載する折りたたみ型デザイン。このうちA3012CAのみカメラを内蔵する。各端末の詳細については別記事にて紹介する。
通信料金体系は従来と同等 CDMA2000 1xの通信料金は従来のcdmaOneサービスと同等。A3000シリーズは、C3000シリーズやC5000シリーズと同じEZwebmulti（月額300円）を利用できる。EZwebmultiのEZweb時の料金体系は、17時～１時までが0.27円/パケット、それ以外の時間帯は１回100パケットまでが0.2円/パケット、それ以降が0.1円/パケットの段階型の料金体系となっている。高速通信にはEZwebmultiとは別の「高速パケットサービス」が必要で、これに申し込むことで、CDMA2000 1xエリア内で、EZwebアクセス時およびパソコン接続時に下り最大144kbps、上り最大64kbpsの通信が可能となる。パソコン接続時のパケット料金は0.1円/パケット。A1000シリーズは通常のEZweb@mail（月額200～300円）と同じで、EZwebは0.27円/パケットの料金となっている。高速パケットサービスに申し込むことで、CDMA2000 1xエリア内でパソコンを使用したときのみ最大144kbpsのデータ通信が可能になる（EZwebは高速化されない）。パソコン接続時のパケット料金は0.1円/パケット。 高速パケット通信サービスのオプション料金は、３月末までの無料キャンペーンが延長され、９月末まで無料で利用できるようになる。有料化後は、EZwebmultiと高速パケット通信サービスを同時に契約することで、200円の割引を受けられる。 今後はCDMA2000 1x対応が標準に ａｕではCDMA2000 1xを「インフラ面の次世代」と位置付けており、「サービス面の次世代」は昨年12月より開始されたeznavigationやezmovieであるとしている。ａｕでは今後発表される全端末をCDMA2000 1xに対応させていく予定。今後はムービーをメールに添付するなどの機能強化も行なっていき、また今回発表の５機種のうちカメラを搭載するのは１機種のみだが、ユーザーのニーズにあわせてカメラ搭載の機種も増やしていくとしている。 ・ ニュースリリース（KDDI） http://www.kddi.com/release/2002/0311/index.html ・ カメラ搭載「A3012CA」などCDMA2000 1x対応のGPSケータイ ・ CDMA2000 1xに対応するメタルボディの「A1012K」と「A1011ST」 ・ KDDI小野寺社長「業界３位はありえない」とCDMA2000 1xに自信 （白根 雅彦） 2002/03/11 16:39 | ||||||
|
|