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ケータイ新製品SHOW CASE
J-SH51(アストロネイビー)
2002年3月1日



ボタン配置。右上にショートカット呼出ボタン カメラは液晶側裏面。横に自分撮り用のミラーを装備

ストラップ穴は下端 ヒンジ部

SDカードスロットはボタン部右側面 ボタン部左側面のイヤホン端子は、音楽入力にも利用

関東で発売される3色 液晶部背面にはLED

メニュー第1階層はグラフィカルなリスト式 メニュー第2階層は通常のリスト式 カスタマイズ可能なショートカットメニューはボタン1押しで呼び出し可

受信メールの10字×11行表示 フォントは標準的 受信メールはフォルダ分別して管理可能

文字入力は連文節変換に対応 待受画面。ガイド行にSDカードの挿入表示あり SDカード内の「DCIM」フォルダ内にJ-SH51のデジタルカメラフォルダが作られる

デジタルカメラ撮影画面 撮影画像の再生画面 撮影した動画の再生画面

音楽再生画面 音楽のプレイリスト 音楽の録音画面

デジタルカメラモードでは、横位置で撮影される。この画像は撮影画像をSDカードで取り込んで、レタッチソフトで縮小 デジタルカメラモードの画像をメール添付すると、縦位置に修正して縮小される

仕様で見るJ-SH51

 スーパーメールや28.8kbpsのパケット通信などに対応した新世代のJ-フォン端末。FM音源32和音+サンプリング8和音の40和音着メロや、従来の2倍にあたるメールを送受信できる「スーパーメール」、最大100KB対応のJavaアプリなど、最新の機能に対応している。
 SDカードスロットを搭載していて、ミュージックプレーヤーとして使える。音楽は、CDプレーヤーなどを直接接続して、J-SH51内のSDカードに録音できる。搭載するカメラは有効31万画素CMOSセンサーを搭載していて、VGAの静止画を撮影可能。ただし、VGAの画像はSDカードメモリにしか保存できず、メール添付時には縮小される。
 ちなみにデジタルカメラモードのときの画像保存は、SDカード内に一般的なデジタルカメラで推奨されている「DCF」準拠で行なわれる。端末で表示するときは縦長だが、SDカードには横長に保存されているので、ほぼ完全に普通のデジタルカメラと同じ形式となっている。
 シャープのザウルスにも採用されている動画コーデック「Nancy」の動画を撮影可能。最大15KBに限られるので画質的には低いが、数秒の音声付動画をメール添付することもできる。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
96×50×28mm
重量 約108g
連続通話時間 約120分
連続待受時間 約380時間
充電時間 約95分
ディスプレイ 120×160ドット表示6万5536色アドバンストTFT(ソフトウェア処理により1670万色の表示が可能)
表示文字数 全角10字×11行
メモリダイヤル 500件
リダイヤル・着信履歴 各20件
データ通信速度 最大下り28.8kbps、上り9.6kbps(パケット通信時)
ボディカラー ハイドロシルバー、バイオピンク、アストロネイビー、ソシオホワイト(東海のみ)

【インターネットメール】
サービス名 『スカイメール』と『スーパーメール』
いずれも月額300円の「J-SKYパケットパック」に含まれる。
スカイメールは受信無料、送信1通3円。
スーパーメールは1パケット(128バイト)で0.3円
メール受信機能 ・スカイメール:最大全角192文字まで
・スーパーメール:最大全角6000文字まで(添付ファイルを含めて12KBまで。ただしムービー添付時は15KBまで)
メール保存件数 受信メール:約700KB
送信メール:約260KB

【着信メロディ】
和音数 FM音源32和音+WaveTable8和音
着信音 ・着信メロディ:10曲
・着信パターン:5パターン
・効果音:15種類
登録メロディ曲名 ・My Happiness
・うららボイス
・ミニモニ。テレフォン!リンリンリン
・白い恋人達
・アゲハ蝶
・森のくまさん
・ピアノ協奏曲1番
・カノン
・ロンドン橋
・小フーガ ト短調
和音着メロダウンロード データフォルダ容量に依存

【データフォルダ】
データフォルダ容量 500KB(J-フォンでは、「ファイルBOX」と呼んでいる)

【ミュージックプレーヤー】
対応メディア SDカード
音楽入力方法 光デジタルもしくはアナログの直接入力
対応コーデック MP3
連続再生時間 約5時間
曲情報編集機能 曲名、アーティスト名編集

【Javaアプリ】
保存件数 50件または500KB。SDカードにも保存可能
登録済み
Javaアプリ
通話シチョーリツ

【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット JPEG/PNG
撮影可能解像度 モバイルモード時:120×160(QQVGA)
デジタルカメラモード時:640×480(VGA)
撮影可能容量 データフォルダもしくはSDカードに保存。デジタルカメラモードでの撮影画像はSDカードに保存

【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット Nancy Codec(.noa)
撮影可能画質 80×60ドットで最大15KB
撮影可能容量 データフォルダもしくはSDカードに保存

■ スタッフが見たJ-SH51

コメント
湯野  ついに出た。というか、やっと出た。本誌記事の検索サービスのキーワードランキングでも昨年末からずっと上位に入っており、読者のみなさんの注目度も相当なものだったに違いない。
 28.8kbpsのパケット通信対応とか、全角6000文字の送受信が可能なスーパーメールとか、いろいろと新しい機能が追加されているわけだが、私としてはSDカードスロット搭載というところに大変魅力を感じる。というのも、外部メモリが使える携帯電話としては、auの「C404S」やドコモの「SO502iWM」などが思い浮かぶが、どちらも用途が限定されており、“異なる2つのデバイスがディスプレイとバッテリを共有している”という感じだった。
 J-SH51では、モバイルカメラで撮影した画像データやダウンロードした着信メロディをSDに保存できるので、上述の端末以上に携帯電話そのものとうまく融合している。こうしたSDの使い方はDDIポケットの「KX-HV200」に近いが、J-SH51ではJavaアプリを保存したり、MP3形式の音楽ファイルを再生したりできるようにもなっている。さらに偉いのは、そうやってSDに保存したデータを今後出てくるSD対応端末にそのまま引き継げてしまうというところ。出たばかりでこんなことを言うのも何だけど、端末に不具合が発見されて回収になっても安心だ。
 東京に住む身としては、東海で販売されているソシオホワイトがうらやましい……。
白根  VGAサイズの画像が撮影できるようになったが、それはSDカード保存用なので、パソコンとSDカードとリーダを持っていないとあまり意味がない。しかし、逆にいえば持っている人にはメリットが大きい。毎日充電して毎日持ち歩くアイテムがそこそこの画質のデジカメになるのだ。オモチャデジカメが欲しい人には、USBリーダとSDカードを一緒に購入することをオススメする。

 使い勝手はこれまでのシャープ風を踏襲していて、基本はリスト式メニューだ。しかし今回はメインのメニューがアイコンを使ってグラフィカルになっている。また、従来カーソルの右上と左上のボタンは「J-スカイ」と「メール」だったのに対し、J-SH51では「J-スカイ」と「ショートカットメニュー」となった。カスタマイズできるメニューが押下一発で呼び出せるのはかなり気が利いている。
 カメラなどの真新しい機能だけでなく、使い勝手の面でも進化している。さらに液晶の見易さや着メロの和音も進化している。あえて難点を挙げれば開いて、握ったときにSDカードスロットの分、厚みがあって違和感を感じる、ということだろうが、そうはいっても重さは従来のケータイとほとんど変わらない。ちょいとオーバースペックな感じもするが、値段がよければJ-SH51の購入をオススメしたい。
伊藤  ようやく出た最強端末。もちろん私も発売日速攻買いした。絶好調の「写メール」だが、新たにモバイルカメラは31万画素になって、スペック上だけでなく、撮影画像を見ても明らかに違いがわかるほど、J-SH07からパワーアップしている。動画撮影機能も楽しい。サイズが80×60ドットと小さめなのでさすがにパソコンで見るのはつらいが、ケータイなら鑑賞に堪えうるクオリティで、動画の交換というこれまでより一歩進んだコミュニケーションが楽しめると思う。
 31万画素のモバイルカメラやMP3プレーヤー機能などに目が行きがちだが、一度入力した単語をすぐに呼び出せる日本語変換機能や液晶の見やすさ、28.8kbpsパケット通信の速度といった「基礎体力」もバッチリ。インターフェイスはこれまでのシャープ製端末とほぼ同じ。かなり成熟しているので、初めてでも違和感なく操作できると思う。また、目立たない部分でうれしい点としては、卓上ホルダに予備バッテリーを充電するスペースがあること。これなら、端末を使いつつ予備バッテリーを充電でき、無駄がない。
 J-SH07は、昨年の本誌企画「読者が選ぶケータイ of the Year」に選ばれているが、J-SH51も王者の後継としてふさわしい端末だと思う。ケータイ先進国日本の最先端端末。今J-フォン買うならコレしかない。


・ ニュースリリース(J-フォン)
  http://www.j-phone.com/h/from/topics/1105.html

J-フォン、SD対応の「J-SH51」とツインスピーカー搭載の「J-K51」
J-フォンのパケット通信サービスと従来サービスを比較
J-フォン、28.8kbpsのパケット通信サービスを3月1日開始


(白根 雅彦)
2002/03/01 14:58

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