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J-フォンのパケット通信サービスと従来サービスを比較

 3月1日から全国で開始されることとなった、J-フォンのパケット通信サービス。シャープ製の対応端末「J-SH51」も同日に発売される予定で、対応機同士では最大12KBの送受信が可能な「スーパーメール」や、撮影した動画ファイルをメールで送受信できる「ムービー写メール」といった新サービスが利用できる。

 ここでは、従来サービスとパケット通信サービスの違いや料金体系、従来機とパケット対応機の仕様などについて比較してみたい。


パケット通信

 パケット通信の利用には、月額300円の「J-SKYパケットパック」を申し込む必要がある。この料金パックには、パケット通信のほかにスーパーメール、Eメール、J-スカイウェブ、Javaアプリ、ステーション有料チャンネル受信、スカイメール(回線交換方式)が含まれる。なお、「J-SKYパック」など、従来の料金パックとの併用はできない。

 すべてのパケット通信が課金対象となり、従来は無料だった受信通知についても有料となる。ただし、スカイメールについては従来の回線交換方式で送受信されるため例外で、5月31日までは受信通知も無料。パケット通信料は1パケット(128byte)0.3円。

基本使用料 月額300円 (J-SKYパケットパック)
通信速度 下り28.8kbps、上り9.6kbps
パケット通信料 1パケット(128byte)につき0.3円
課金対象 すべてのパケット通信(従来は無料だった受信通知含む)


データ通信料の比較(ウェブの利用)

 ウェブのデータ通信料は、約6KBの場合だと従来の回線交換では約12円、パケット通信では約14.4円の概算となり、扱うデータ容量が大きくなればなるほどパケット通信の方が割高となってくる。

●回線交換の場合:1KB=2円
●パケット通信の場合:1KB=約2.4円

データ通信容量 回線交換の場合 パケット通信の場合
約6KB (全角約3000文字相当) 12円 14.4円
約12KB (全角約6000文字相当) 24円 28.8円


ロングメール/スーパーメールの比較

 スーパーメールでは、新たに「BCC」送信が可能となり、複数の宛先へ同時送信する場合はEメールとJ-フォンの電話番号を混在して送信することができる。受信機能では、受信メールに添付ファイルがある場合、「受信通知」で必要なファイルだけを受信できる「選択受信機能」や、サーバーのメールボックスから他のアドレスへ転送したりできるようになっている。

 なお、ロングメールの送信料(関東エリアの場合)は8円の固定料金で、受信料は全角192文字までなら受信通知扱いで無料(192文字の超過分を読み出すと8円)。一方スーパーメールでは、全角192文字相当までの送信なら3.6円以内で納まり、ロングメールよりも送信料は安くなるが、5KB相当の写メールを送信すると15円程度となり、固定料金のロングメールよりも2倍近くかかってしまう。受信の場合もスーパーメールは割高となる。

      ロングメール スーパーメール
仕          様
送受信容量 最大6KB
(最大全角3000文字相当)
最大12KB
(最大全角6000文字相当)
1メッセージごとのサーバーメールボックス保存容量 最大6KB 最大1MB
CC送信
BCC送信 ×
J-フォン番号とEメールアドレス混在による同報送信 ×
選択受信機能(サーバーから必要な添付ファイルのみ受信) ×
サーバーメール転送(サーバーのメールを他のアドレスに転送 ×
添付可能ファイル PNG、JPEG、
SMD、SMAF
制限なし
(サーバーメール転送利用)
メール受信通知 無料 有料
料          金
    送    信
全角64文字相当 8円
(関東でスカイメール利用の場合は3円)
3.0円
全角192文字相当 8円 3.6円
5KB相当の写メール送信(概算) 8円 15円
    受    信
全角64文字相当 無料 0.3円
全角192文字相当 無料 0.9円
5KB相当の写メール送信(概算) 8円 14円


ムービー写メールの仕様

 「ムービー写メール」では、対応機種で撮影した最大5秒の動画をメールに添付して送受信できる(Nancyファイル添付時のみ、15KBのメール送受信が可能。通常は12KBまで)。動画は撮影時に音声の有無を選択できる。なお、15KBのムービー写メールを送信すると、概算で約35円、受信では34円かかる。

サービス名称 ムービー写メール
最大ファイルサイズ 15KB
画像サイズ 80×60ピクセル
動画コーデック NancyCodec
音声コーデック AMR
ファイル拡張子 noa
15KBのムービー写メール送信料(概算) 35円
15KBのムービー写メール受信料(概算) 34円


従来機とパケット対応機の主な仕様と対応サービス

 パケット対応機では、ウェブの送受信容量が最大12KBになり、Javaアプリでは1アプリにつき最大100KBまでの容量が実行可能で、いずれも容量が従来の2倍に拡張されている。このほか、対応ファイルにはvCard/vCalender/vBookmark/vMessage/vNote/MNGなどが新たに追加されている。

 なお、スカイメール機能に関してはパケット対応機でも回線交換を使用することになるが、インターネットへの通信はパケット方式のみとなるため、パケット対応機では従来のロングメール(ロングEメール)は利用できない。

    従来機 51シリーズ
通信方式(速度) 回線交換方式(9.6kbps) パケット方式
(最大28.8kbps)
スカイメール
(スカイメールのみ回線交換)
ロングメール(ロングEメール) ×
スーパーメール ×
ウェブ送受信容量 最大6KB 最大12KB
実行可能なJavaアプリ容量 最大50KB 最大100KB
着信メロディ 最大16和音 最大40和音
絵文字 268種類 477種類


・ J-フォン
  http://www.j-phone.com/

J-フォン、28.8kbpsのパケット通信サービスを3月1日開始
J-フォン、SD対応の「J-SH51」とツインスピーカー搭載の「J-K51」


(松下 麻利)
2002/02/07 21:31

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