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ケータイ新製品SHOW CASE
FOMA P2101V
10月1日(関東地区の一部)

写真で見るP2101V



P2101Vのデザイン

 デザインは試験サービス時のP2101Vとほぼ同じ。P503iSと同様の曲線を多用した折りたたみデザインで、iモードボタンやメールボタンがない。また、アンテナも外部に露出しておらず、ヒンジ部にはカメラが搭載されている。50xシリーズと違ってiモードのロゴマークがない。


背面に時刻や着信状況を知らせる「プライベートウィンドウ」を搭載 カメラはヒンジ部に搭載。カメラはヒンジ軸方向に260度回転するので、液晶を見ながら自分撮りすることが可能

ボタン配置。iモードやメールのボタンがないのはP503iSと同じだが、さらにカメラやテレビ電話のボタンが追加されている P503iS(左)とP2101V(右)。P503iSも決して小さい端末ではないが、P2101Vはそれよりも一回り大きい

充電スタンドは横置き型 充電スタンドの底面には三脚のネジ穴が装備されている

P2101Vの外部インターフェイス

 P2101VにはFOMA端末では標準となっている電話番号情報などを記録する「FOMAカード」のスロットが電池の下に隠されている。イヤホンマイク端子は独自形状の平型端子。データ端子も独自形状のものが底部に装備されているが、P2101Vではパソコンに接続してのデータ通信は未サポート。側面に装備された赤外線通信ポートは、P503iSなどと同様にパソコンやPDA、携帯電話と電話帳などを交換できる。


下端にはデータ端子。同軸端子が1個あるFOMA独自形状。ACアダプタもこの端子に接続する 液晶左側に赤外線ポート。P503iSなどと同様、電話帳などを赤外線通信できる

液晶右側にあるイヤホンマイク端子は平型の独自形状 付属のイヤホンマイクを接続した状態。イヤホンマイクには着信ボタンも装備

FOMAカードは試験サービスと同じ。ほかのFOMA端末に挿して回線契約をユーザーが自分で移せる FOMAカードは電池をはずさないと取り出せないようになっている

画面表示

 P2101Vの操作体系は、最大9つならぶアイコンメニューとオーソドックスなリストメニューの組み合わせなど、P503iSとだいたい同じ。ただ、画面の解像度が向上している分、文字やアイコンはより精細なものとなっている。


P503iSのメニューの一部。P2101Vよりもフォントが荒い P2101Vのメニューの一部。P503iSのものよりも「量」などのフォントが精細

メニュー第1階層はアイコン式 メニュー第2階層もアイコン式

メニュー第3階層はリスト式。このあたりもP503iSと同じ 日本語入力は単文節変換で、インライン変換に非対応。P503iSなどと同じ

受信メールの10字×8行表示 受信メールの13字×10行表示。この文字数でも読みやすい精細なフォントを使っている

標準フォントでのiモードページ表示 縮小フォントでのiモードページ表示

iモードメニューには「AOLメニュー」の代わりにFOMA独自の「メール選択受信」メニューが追加されている カメラを使っての撮影画面。ちなみに対面するものを撮るときは、カメラを回転させるとともに「反転表示」をメニューから呼び出す必要あり

カメラ撮影中の設定として、画像の大きさや画質など、さまざまな項目を選択できる 動画・静止画ともに撮影した映像はリスト表示とサムネイル表示が可能

静止画の表示画面。大きな画像も自動縮小表示する 動画は最大4つ同時に再生できる

CIF(352×288ドット)のノーマル画質画像(8.35KB)。これ以上画質を上げるとメールで転送できない

QCIF(176×144ドット)のファイン画質画像(5.35KB) QCIF(176×144ドット)のファイン画質画像(3.92KB)

テレビ電話

 テレビ電話は、ハンズフリー機能を使うことで、P2101Vを手に持って行なうこともできる。しかしスピーカー音がそれほど大きくないので、イヤホンマイクを使った方が良い。
 また、搭載するレンズは広角タイプではないので、普通に構えると自分の顔しか写らず、非常に暑苦しい印象を与える。できれば三脚などに固定して、P2101Vと自分との距離を調整した方が良いだろう。
 テレビ電話は3GPPで標準化されたテレビ電話国際規格「3G-324M」に準拠している。64kbpsで接続したところ、ほぼ問題なく動画付きの会話を行なえた。


三脚に固定。充電スタンドが横置き型なので、充電スタンドだけで卓上に固定してカメラと画面を自分に向けるのは難しい テレビ電話中。先方は手でP2101Vを持っている。右下に自分の画像(この写真ではカメラを構えている)が映る

仕様で見るP2101V

 2001年10月1日より、首都圏において開始されたドコモの第3世代携帯電話サービス「FOMA」の端末。FOMAは第3世代携帯電話「IMT-2000」の1つ「W-CDMA」方式を採用したサービスで、高速なデータ通信と高品位な通話が可能。ただし、利用可能なエリアは2001年10月現在で首都圏のみとなっている。大阪・名古屋へエリアが拡大されるのは2001年12月の予定。
 FOMAは2001年5月末より、一般モニターに端末を貸し出して試験サービスが行なわれており、P2101Vについても、同名の端末が試験サービス時に貸与されている。試験サービス時に編集部で入手したP2101Vに比べると、今回発売された端末は連続待受時間が約35時間から約55時間に延びた。ちなみにバッテリは標準で2個が添付される。
 ディスプレイには176×220ドットのカラー26万色表示TFT液晶を搭載している。解像度・色数ともに現在発売されている携帯電話としては最大級。
 ドコモの携帯電話としては初めてカメラを搭載した。静止画ではこちらも携帯電話としては最大級となる最大352×288ドットの画像を撮影可能。ただし、メールに添付して他の端末やパソコンに送信できるサイズは10KBの制限がある。
 ASF形式の動画の撮影も可能。ただしこちらは本体内に保存できるだけで、メールに添付したりはできない。P2101V同士ならば、64kbpsの回線交換式データ通信でテレビ電話ができる。
 iモード関連機能としては、503iシリーズと同じで、SSLに対応したブラウザを搭載し、iアプリ、iメロディなどの機能を利用できる。iモードメールは503iシリーズなどよりも拡張されており、全角で最大5000文字の本文と、10個もしくは10KBまでの添付ファイル(画像およびメロディ)、最大5件までの同報送信、最大3回までのリトライ受信機能、受信メールの選択やサイズ制限、添付ファイル種類指定、メールアドレスによるフィルタリングなどの機能が追加されている。
 なお、FOMAでは音声通話をしながらiモードなどパケット通信を行なう「マルチアクセス」機能があるが、このP2101Vでは対応していない。また、パソコンなどに接続してのデータ通信も、P2101Vでは未サポート。
 これまでの国内の携帯電話・PHSでは通常、端末本体に電話番号情報を書き込んでおり、機種変更は店頭で行なってもらう必要があった。しかしFOMA端末では、欧米のGSM端末で使われているSIMカードと同じような「FOMAカード」を採用する。FOMAカードの入っていない端末を買ってきて、FOMAカードを自分で抜き差しして新しい端末に移行することができる。このため、ドコモショップなどではFOMAカードなしの端末の販売も行なっている。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
104×56×35mm
重量 150g
連続通話時間 音声通話:約100分、TV電話:約70分
連続待受時間 約55時間
充電時間 約110分
ディスプレイ 176×220ドット、カラー26万色表示、TFT液晶
表示文字数 10字×8行、13字×10行
メモリダイヤル 500件
リダイヤル・着信履歴 各20件
データ通信速度 下り最大384kbps(パケット)、64kbps(回線交換)
ボディカラー ブルー/ゴールド

【iアプリ】
iアプリ件数 ・ダウンロード:10件まで
・登録済み:なし

【インターネットメール】
サービス名 iモードメール
利用料 パケット通信料金に依存。パケット通信料金は、オプションのパックプランの有無や種類によって異なり、0.02~0.2円となっている。
メール受信機能 全角5000文字まで。10個もしくは10KBまでの画像・メロディを添付可能。
メール送信機能 全角5000文字まで。10個もしくは10KBまでの画像・メロディを添付可能。
メールアドレス保存件数 送信:最大100件
受信:最大200件

【着信メロディ】
和音数 16和音
着信音 ・登録メロディ:8曲
・ダウンロード:30曲まで
登録メロディ曲名 ルパン三世のテーマ’78
アンチェインド・メロディ
素直になれなくて
プレイバックPART II
聖者の行進
SCARBOROUGH FAIR
ピアノ協奏曲第1番
主よ人の望みの喜び
和音着メロダウンロード 可能(iメロディ対応)

【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット JPEG形式/ASF形式(MPEG4)
撮影可能解像度 CIF(352×288ドット)
QCIF(176×144ドット)
撮影可能画質 スーパーファイン、ファイン、ノーマル
撮影可能容量 【JPEG形式】
100件もしくは300KB(CIFのスーパーファインで約10枚、ノーマルのQCIFで約70枚)
【ASF形式】
100件もしくは800KB(1回の撮影で連続35秒~60秒。合計で70秒~120秒)


スタッフが見たP2101V

コメント
工藤  本日発売なので、まだじっくり触ったスタッフはおりません。なのでファーストインプレッションということでご了解ください。
 基本的な仕様は、試験サービス端末からあまり変わっていませんが、ちょっとだけ外から通話したところでは、試験端末ではざわざわとしたノイズがのったりしたのですが、今回はとくにそういうことはありませんでした(もっとも1回しか試していませんが)。通話品質は、良いと思います。固定回線に劣らぬ音声品質で会話できます。また、テレビ電話機能は目新しいこともあり、かなり面白いです。画像はかなりきれいだと思いますし、声もちゃんと聞き取れる品質です。あと、P2101Vで個人的に気に入ったのがスケジュール機能。毎週の定例会議も入力できて、日付を選ぶとカレンダーの下に予定の内容が表示されます。ちょっとした予定の覚書ていどなら、これで十分かと思います。
 一方、気になる点としては、まず重さ。高機能なので仕方ないとはいえ、女の手だと、片手で持ってメールを打っていたら、ちょっと手がだるくなる感じです。あと、PDCでも似たようなことは多々ありますが、アンテナが3本立っていたかと思うと、次の瞬間に圏外になったりして、弊社あたりではいまひとつ電波状況が安定していないかも。それと、なぜかiモードにつながるまでがちょっと遅く感じます。つながってしまえばサクサクと速いんですが。FOMAカードのIDをやりとりする都合なのか、おそらく今後改善されるとは思いますが、現状のところ、最初につながるまではちょっと待つ感じ。
 いま買う人というのは、携帯電話大好きな人か、あるいは業界がメインかと思いますし、ネットワークをこれから広げていこうという段階では、携帯電話を1台だけ持っている一般の方にはおすすめしません。でも、テレビ電話はかなり面白いしクオリティもマルなので、エリアがもう少し広がったら、たくさんのユーザーに体験してみてほしいです。
湯野  相変わらず「次世代といえばTV電話」と考える人は多いが、ドコモとしてカメラ付きのiモード端末を出すのはこれが初めてなわけで、実は「カメラが付いた」こと自体が結構大きなトピックだったりするのではないだろうか。
 他の携帯電話事業者がカメラ内蔵もしくは外付けカメラを出して、使って楽しいケータイを演出する中、メールに画像を添付できないのはドコモぐらいになってしまい、悔しい思いをしていたiモードユーザーは結構多いはずだ。また、従来のiモードの場合は全角250文字という制限があって、画像を添付したメールを送信するにはiモードメールのシステムを拡張する必要があったわけで、今回のシステム拡張は、画像や着信メロディの添付以外にも新たなサービスの可能性を秘めているのではないかと思う。

 もちろんTV電話も面白い。ただ、現状ではP2101V同士でしか利用できず、これがちょっと痛いところ。もちろん今後はさまざまな対応端末が出てくるのだろうが、できればパソコン用のその手のソフトとも通信できるようにしてもらいたい。
 ちなみに、スタンダードタイプのN2001には、音声通話しながらiモードサイトをブラウジングできる「マルチアクセス機能」が搭載されているが、ビジュアルタイプのP2101Vにはこの機能がない。その代わりにiモードサイトにアクセスしながらメールを読み書きする機能が搭載されており、これはこれで便利に使えそうだ。欲を言えば、両方の機能が利用できると本当に便利なんだけど。
白根  ざっと触ってみた感じ、使い勝手や機能などは試験サービス時と同じ。というか、メニューなどは他の松下製端末と同じなので、使い慣れている人ならば何の違和感もなく使いこなせる。ただ、試験サービス時のP2101Vもそうだったけど、文字入力がインライン入力に対応せず、単文節変換。メール文字数も増えたのだから、せめて連文節変換には対応して欲しかった。
 最大の特徴は、カメラを搭載したこと。iモード端末としては初となるわけだが、やはり写真をメールに添付できるというのは面白い(これはすでに他キャリアで実現されているが)。動画は撮影できてもメールに添付できないから、実はあまり意味がない。あと、静止画も解像度と画質を上げるとメールに添付できなくなるのも注意が必要だったりする。
 テレビ電話も面白い。データ通信料金は普通の料金よりも割高だけど、ビジュアルタイプ同士で電話するときは必ずテレビ電話したい。さすが最新技術を使っているだけあって、64kbpsの回線交換接続ながら、画像を送っていても音声は普通に聞こえる。ビジュアルが伝わるというのは、コミュニケーションに大きな影響があるということを実感させてくれる。
 FOMAは従来の携帯電話に比べ、さまざまな新しい機能が追加されているのだが、個人的にFOMAだからスゴイ、と思えたのはテレビ電話くらいかも。個人で買うにはエリアや価格の面で辛いけど、それでも「携帯電話のこれから」を感じてみたいという人は、触っておくべき端末だと思う。


・ FOMAの紹介ページ
  http://foma.nttdocomo.co.jp/
・ ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0925.html

ドコモ、FOMA端末3機種を10月1日に発売
FOMA P2101V(試験サービス用)



2001/10/01 00:00

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