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湯野 |
まずは外見。基本的なデザインは、試験サービスのときのものとほとんど同じで、当然ディスプレイは有機EL。気のせいかもしれないが、チラつきは試験サービスのときのものより少なくなっているように思える。
中央のマルチファンクションボタンは、F503iSのような形状で使いやすい。このところのNEC製のiモード端末は決定ボタンをカーソルボタンの上に配置されていたため、どうも使い勝手がよくなかった。それらの端末と比べると、iモードサイトのブラウジングやメニューまわりなどは、N2001のほうがだいぶ操作しやすく感じられる。
ほかにも384kbpsのパケット通信対応とか、この端末については色々とトピックがあるとは思うが、私が一番便利だと思うのは「マルチアクセス機能」。音声通話しながらメールを読み書きしたり、iモードサイトをブラウジングしたりできる機能で、「今メールで面白いサイトのURL送ったんだけどさ~」「どれどれ、じゃあアクセスしてみようか」……という使い方ができるわけだ。
ちなみに、着信メロディまわりの機能には進化はなく、自作についてもN503iあたりと同じメロディライン4本+リズムパート4本という仕様になっている。
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伊藤 |
試験サービスの端末から比べると、有機ELのリフレッシュレートが改善されている。それにしても、有機ELの発色のよさ、明るさにはビックリ。使い勝手は、PDCのNEC端末とほぼ同じだ。Nシリーズの操作性はほぼ完成されているので、ほとんど違和感なく使用できた。大きさはN503iSよりも若干大きいが、スマートなデザインなので、ポケットに入れてもそんなに気になるほどではない。むしろ、赤い折りたたみ型ケータイはあまり街でも見かけないので、イバりはきくかも。 FOMAサービスに関してまず思ったのは、音声通話は従来のPDCと比較にならないほど音質がイイ! 私なんかその1点だけで、欲しいと思ってしまうくらい。しかし、まだサービス開始直後のためか、iモード接続にけっこうな時間がかかり、FOMAになって理論上では「スッゲー快適!」になるはずだったが、感動的なまでの違いは感じられなかった。これからに期待というところだろうか。ちなみに、FOMAの新機能としては目立たない部類に入るが、メール配信でリトライするようになったのは大きいかも。
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工藤 |
光りモノ大好きのわたくしにとっては、初の有機EL搭載は大きな魅力。とはいえ、試験サービス初期の端末は、むかーしのパソコンであったようなリフレッシュレートが遅いことによるちらつきなど、かなりディスプレイドライバが心配な感じだったのですが、製品版ではよくここまで仕上げたなあというのが第一印象。短時間ではありますが、本日の試用ではとくにハングアップなどなく(実はP2101Vはハングアップらしきものが1回あった。操作が悪かったのかもしれませんが)、テレビ電話のような目新しい機能はないものの、デザインも含めきれいにまとまっているなあという印象です。デザイン的には、P2101Vは液晶側が重く、持つのに重量バランスがいまひとつよろしくないのに比べ、N2001はディスプレイ側が液晶では無理かもと思えるほどスリムで、キーボード側に重量があるため手に持って操作しやすいです。また、有機EL独特の自発光のディスプレイは、とくに暗いところで非常に見やすいのも夜型人間としては魅力。十字キーのあたりは、押すとちょっと凹む感じなのが気になるものの、青色LEDが光るのも、マニアな人々にはぐっとくるポイントだと思います。また、P2101Vは対応していないPCなどと接続してのデータ通信にも対応。もっとも、オプションのデータ通信カードやUSBケーブルなど一そろい買うと、7万円くらいになっちゃいますが。
一般の方に実用品としてお勧め! というにはFOMAのエリアカバー率がまだまだですが、P2101Vも、N2001も第3世代にふさわしい意欲的な製品だと思います。店頭で実機を見るチャンスがあれば、ぜひ有機ELのディスプレイを見てください。
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