ケータイ Watch
SHOWCASE
バックナンバー
ソフトバンク iPhone 3GS
[2009/06/26]

au G’zOne CA002
[2009/06/24]

NTTドコモ T-01A
[2009/06/19]

ソフトバンク 933SH
[2009/06/12]

ソフトバンク 831SH
[2009/04/28]

au G9
[2009/04/21]

NTTドコモ F-04A
[2009/04/17]

NTTドコモ F-03A
[2009/04/16]

NTTドコモ N-04A
[2009/03/31]

NTTドコモ P-02A
[2009/03/26]

au T001
[2009/03/25]

au S001
[2009/03/24]

au K001
[2009/03/23]

au NS02
[2009/03/19]

au NS01
[2009/03/18]

au SH001
[2009/03/17]

NTTドコモ P-03A
[2009/01/22]

NTTドコモ SH-02A
[2009/01/21]

NTTドコモ L-01A
[2009/01/20]

NTTドコモ N03A
[2009/01/07]

au W63CA
[2009/01/07]

NEW PANTONE 830SH
[2008/10/31]

SH706iw(White)
[2008/09/30]

NTTドコモ L706ie
[2008/08/31]

NTTドコモ N706ie
[2008/08/31]

NTTドコモ らくらくホンV
[2008/08/31]

P706ie(Silver)
[2008/08/31]

ソフトバンク 824SH
[2008/08/08]

ソフトバンク 923SH
[2008/07/31]

W62H(レーザーブルー)
[2008/07/31]

NTTドコモ SO706i
[2008/07/31]

ソフトバンク 825SH
[2008/07/31]

W62SH(ロイヤルパープル)
[2008/07/31]

au G’zOne W62CA
[2008/07/29]

ソフトバンク 824P
[2008/07/26]

ソフトバンク iPhone 3G
[2008/07/16]

ソフトバンク 823P
[2008/07/09]

NTTドコモ F706i
[2008/07/02]

NTTドコモ SH906iTV
[2008/06/30]

NTTドコモ F906i
[2008/06/30]

NTTドコモ HT1100
[2008/06/30]

W63K(マジェスティックブラック)
[2008/06/30]

NTTドコモ N906iL onefone
[2008/06/30]

ウィルコム WILLCOM 03
[2008/06/27]

au Sportio
[2008/06/24]

NTTドコモ PRADA Phone by LG
[2008/06/11]

NTTドコモ SH906i
[2008/06/11]

イー・モバイル S11HT
[2008/05/21]

NTTドコモ らくらくホン プレミアム
[2008/05/07]

ソフトバンク 922SH
[2008/04/24]


バックナンバー
ケータイ新製品SHOW CASE
FOMA N2001(試験サービス用)
2001/5/30貸与開始

写真で見るN2001



iモードボタンが省略されたが、決定キー長押しでiモードのメニューを呼び出すことができる 中央カーソル周辺は怪しく光る。ちなみに本体にFOMAのロゴは入っているが、iモードのロゴは入っていない

N503iにはあった側面スクロールボタンはN2001にはないが、背面に光るボタンが追加されている アンテナは外部に露出していない。ちなみにiモード端末ではあるが、iモードロゴがない

N2001の画面

 N2001の画面は、どのような方式であるかは公表されていない。ここでは比較のために、異なる方式の液晶を採用する端末の画面を斜めから撮影した。TFTやTFDの液晶はさすがにキレイであるが、実物を見るとN2001の画面はさらにキレイに見える。当編集部ではこの画面について、ポスト液晶と称される「有機EL」ではないかと推測している。
 なお、画面奥がぼやけて見えるのは、接写時に手前にしかピントが合わせられないためで、カメラが原因。


N2001の画面(方式不明)。この角度でもハメコミ合成並に良く見える SO503iの画面(TFT液晶)。上からライトで照らしているのがわかる

N503iの画面(TFD液晶)。N2001とはやはり違う方式に見える P503iSの画面(STN液晶)。この角度からだとほとんど見えない

N2001のデータ端子

 N2001のデータ端子は、従来のPDCやcdmaOneとは異なる形状となっている。左右両端に同軸型の端子があるPDCよりも、片端にのみ同軸型端子がある形状は、どちらかというとcdmaOneに近い印象だ。


左側面にあるデータ端子の形状も新方式 ACアダプタの端子。N2001のデータ端子につなぐことで充電できる

付属するPCカード型アダプタ。回線交換接続専用 カード型アダプタをN2001に接続するデータ端子。N2001本体に見られる同軸っぽいコネクタがこちらには見られない

FOMAカード

 PDCやcdmaOneの携帯電話では、端末の電話番号情報などは端末自体に書き込まれていたが、FOMAではそれらは「FOMAカード」と呼ばれる小型ICカードに書き込まれる。機種変更の際は、FOMAカードの入っていない端末を買ってきて、カードを差し替えれば回線契約を移すことができる。もちろん、複数端末を持っておいて、毎日交換することも可能だ。
 なお、FOMAカードには少しだけメモリダイヤルとSMS(ショートメッセージ)を保存することもできる。端末以降の際に、最低限の情報は移せるわけだが、その容量はそれほど多くない(メモリダイヤルは50件まで)。


電池をはずすと出てくるFOMAカードスロット。電源が入っている状態で抜き差しできないようになっている FOMAカード。欧米で使われているSIMカードとほぼ同じ形状。小さくてコネクタ剥き出しなので、単品で持ち歩くのには不向き

画面表示

 N2001の操作体系などは同じくNEC製のN503iなどと非常に似ている。もちろんFOMAで新たに加わった機能も数多くあるが、オリジナルメニューやデスクトップへのアイコン貼り付け、フォントサイズ、アイコンメニューとリストメニューの併用などはN503i譲りだ。
 なお、画面の背景は基本的に黒となっている。


10字×10行表示。最上部の罫線は、メールヘッダと本文の境界線 15字×14行表示。N503iなどと同じ メールには画像添付が可能

第1階層メニューはアイコン式 第2階層のメニューは、詳細表示とリスト表示を切り替えられる。こちらは詳細表示 第2階層メニューのリスト表示。表示形式を切り替えられるのも、N503iなどと同じ

FOMA端末からアクセスすると、iモードの「今週のお知らせ」も微妙に内容が異なる メニュー構造は非FOMA端末からアクセスしたときとだいたい同じ 通常、トップ5のサイトが表示される部分には何も表示されなくなっている

オリジナルメニューに好きな機能を割り当てられる。オリジナルメニューは、メニュー第1階層でメニューボタンを押すことですぐに呼び出せる N503i同様、待受画面にブックマークを貼り付けられる フォントは3種類から選べる

ショートメッセージ(SMS)やメモリダイヤルはFOMAカードに保存することもできる 国際ローミングに備えて表示通貨変更にも対応 FOMAカードにかけるパスワードロックは、欧米のSIMカード同様「PIN」と呼ばれる

右上のアイコンは動作中のタスク数を示す。現在複数のタスクが動作中 第1階層のアイコンメニューでは、タスク動作中の機能グループのアイコン背景が白くなる。現在、iモード系機能と設定系機能が動作中 同グループ内で起動できるタスクは1個のみ。たとえばiモードサイトを見ている状態でiモードメールを起動しようとすると、写真のような警告が表示される

NECの公式サイト「みんなNランド」ではFOMA N2001に対応のiアプリや待受画面を配布中。こちらは「ペンギン」 こちらは標準で入っているFOMAの待受。アニメーションもする 写真では伝わりにくいが、画面は非常にムラなく明るい

仕様で見るN2001

 ドコモの次世代携帯電話サービス「FOMA」の試験サービス用にモニターに貸与されたNEC製端末。FOMAは次世代の携帯電話「IMT-2000」の1つ「W-CDMA」という方式を採用したサービスで、高速なデータ通信と高品位な通話が期待されている。

 FOMA端末では、パケット通信と音声通話を同時に利用する「マルチアクセス機能」が搭載されており、通話しながらiモードを使う、といったこともできる。また、iモードと電話帳検索を同時にできる「マルチタスク機能」も搭載。iモード使用中にメインメニューを呼び出しても、iモード機能は終了されないなど、従来と異なった使い勝手も特徴だ。
 これまでの国内の携帯電話・PHSでは通常、端末本体に電話番号情報を書き込んでおり、機種変更は店頭で行なってもらう必要があった。しかしFOMA端末では、欧米のSIMカードと同じような「FOMAカード」を採用する。FOMAカードの入っていない端末を買ってきて、FOMAカードを自分で抜き差しして新しい端末に移行することができる。
 なお、今回ご紹介するのは編集部で調達した1台の端末についてとなっている。N2001は試験サービス用の端末なので、生産ロットで仕様が異なる可能性がある。また、正式サービス開始時に同様の端末が発売されるという保証もない。とくに試験サービスから正式サービスまでは半年近い時間があるので、端末のスペックアップは必須と思われる。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
103×52×20mm
重量 105g
連続通話時間 約90分
連続待受時間 約35時間
充電時間 約110分
ディスプレイ カラー
表示文字数 10文字×10行、15字×14行
メモリダイヤル 700件
リダイヤル・着信履歴 各20件
データ通信速度 下り最大384kbps(パケット)、64kbps(回線交換)
ボディカラー シルバー、レッド

【iアプリ】
iアプリ件数 ・ダウンロード:10件まで
・登録済み:なし

【インターネットメール】
サービス名 iモードメール
利用料 送信・受信ともに1パケット(128バイト)ごとに0.05円(試験サービス時は契約料金不要)
メール受信機能 全角5000文字まで。
メール送信機能 全角5000文字まで。10個までの画像・メロディを添付可能。
メール保存件数 送信:最大100件
受信:最大500件

【着信メロディ】
和音数 16和音
着信音 ・登録メロディ:10曲
・ダウンロード/自作メロディ:30曲まで
登録メロディ曲名 ツァラトゥストラはかく語りき
TRUTH
TAKE A LOOK AROUND
Summer
TEARS IN HEAVEN
IN THE MOOD
ハンガリー舞曲
ワルキューレの騎行
アイネクライネ・ナハトムジーク
威風堂々
和音着メロダウンロード 可能(iメロディ対応)


スタッフが見たN2001

コメント
工藤  ディスプレイは有機ELと思われますが、有機ELは自発光のため、バックライトなどが不要。そのためか、非常に鮮明な画質ながら、二つ折りの本体のディスプレイ側は液晶では無理な感じの薄さに抑えられています(ここは、二つ折りボディをもう十年やっているNECならではのノウハウもあるかもしれませんが)。有機ELディスプレイ搭載に、FOMAへのメーカーの気合が感じられました。
 通話品質は、FOMAから固定回線では、音質は非常にいい感じ。PHS並みと言っていいと思います。さすがに音声帯域が11.2kbpsに広がっただけのことはあります。cdmaOneの音は、いかにも圧縮・伸張しましたという感じがする(と個人的に思う)んですが、cdmaOneより自然な音声という感じがしました。ただし、通話の安定はまだまだという感もあり、たとえば車で移動しながらだと、ハンドオーバーの失敗か圏外ではないのに突然切れたり。携帯電話・PHS相手だと、圏内でもかからないことも。もっとも、サービス開始は10月なので、本サービスまで実際良いかどうかなんて、現時点では誰も言えないと思うんですけどね。もちろん全国で使える既存のネットワークに比べたら、エリアの問題は残ると思いますが。通信スピードは速いに越したことはないわけで、インフラができてからサービスは充実するもの。期待してます。
湯野  このディスプレイ、どう見ても「有機EL」だよなぁ。若干チラつきが気になるものの、これまで4096色の有機ELがケータイに搭載された例はなく、メーカーの人には実用化の時期は来年と聞いていたので、このタイミングで出てきたのには正直驚いた。FOMAそのものとは全く関係のない話だが、これもまた“次世代”の技術ネタとしては注目しておきたいところ。
 で、FOMA。通話の音そのものは非常にクリアで聞き取りやすい。固定電話からかけていると言われれば、それはそれで信じてしまうかも。とはいえ、ハンドオーバーがうまくできていないのか、何の前触れもなく突然回線が切れたりする。もっとも、今のところは試験サービス中なので、10月の正式サービス開始のころにはちゃんと直っているのだろう。
 それから、音声通話とiモードが同時に利用できる「マルチアクセス機能」もFOMAになって使えるようになった新しい機能。iモードサイトにアクセスしながらiモードメールを書く、といったところまで完全にマルチタスク化されているわけではないが、それでも、音声通話で相手と相談しながらiモードでレストランを調べる、なんてことは普通にできる。
 細かいところで不満もないわけではないが、いずれにしろ、“次世代”がすぐそこまで来ているということを感じさせてくれる端末である。
白根  N2001はFOMA端末であるが、それ以前にNEC製iモード端末なので、N502it→N503iと使っている白根にすると非常に使いやすいと思う。まぁ端末の使い勝手については個人の好みに左右されるのだが、それでもこの使いやすさは、みんなにオススメしたい。オススメしたところで、N2001はいまのところ購入できないんだけど。
 N503iのTFD液晶も美しかったが、N2001のディスプレイは不自然なほどキレイ(おそらく有機ELだろう)。ぜひ正式サービス時にもこのディスプレイを搭載して商品化して欲しいと思うのだが、やはりそうすると端末の価格が高くなるからダメなんだろうか。どうなるか楽しみである。
 FOMAサービス自体は、それほど目新しくもないと思う。通話音質はPDC方式に比べて圧倒的に向上し、データ通信速度も速くなっているが、実はそれだけかも(それはそれで大きな恩恵だが)。それよりもFOMA端末特有の、回線交換とパケット通信を同時に行なえる「マルチアクセス機能」のほうが面白い。iモードサイトを見ている途中で他の作業を始めても、タスク切り替えで元に戻れるあたり、Windowsなどに慣れていると便利だ。
 ただ、試験サービスの時点では「マルチアクセス機能」などFOMA独自の機能を活用した面白いサービスが提供されていないので、いまいちメリットを感じられない。しかしこれらは次世代の技術だ。通話エリアの狭さなどから、メインの端末として使うのはちょっと辛そうだが、新技術で遊びたい人は正式サービスの開始を楽しみにしよう。


・ FOMAの紹介ページ
  http://foma.nttdocomo.co.jp/
・ ニュースリリース(FOMA試験サービスについて)
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0426.html

ドコモ、FOMA試験サービスのモニター公募を開始



2001/07/11 00:00

ケータイ Watchホームページ

ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2001 Impress Corporation  All rights reserved.