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工藤 |
M-stage musicは、スタート当初はほとんど知らない人の曲ばかりだったのだけど、今回しばらくぶりに見たら、浜崎あゆみ、hitomi、ゆずなどJ-POPが増えてきている。
ダウンロードは時間がかかる。楽曲のビットレートは128kbpsなので、64kbps通信では曲の長さの約2倍強といったところ。もちろんその分、通信料金もかかることになる。現在、J-POPなどでは、楽曲配信にかかる料金と通信料金を合わせて500円程度といった感じ。NTTドコモの場合、M-stageサービスはむしろFOMAが本番という感じがするので、これが384kbpsで提供されれば、ダウンロード時間は曲の長さの約1/3くらいになるはずだ(もっとも、そうなるとパケット料金が正式サービス時にどうなるかが気にかかるが)。
端末(ハードウェア)としては、やはり再生操作専用でいいから、リモコンが欲しいかなという気がした。またちょっと本体が分厚い印象があるけれども、メモリースティックスロットを内蔵しているため、これは仕方ないだろう。
この端末はM-stage musicをサポートしつつ、音声通話も可能で、かつブラウザホンでもある。ドコモのブラウザホンは、iモードメニューほどたくさんのコンテンツはないが、お天気情報やニュース、スポーツニュース、BizTechニュース、乗り換え案内、ぐるなび、着メロサービス(ちびメロGIGA)など、ひととおりのサービスは揃っている。ニュースも無料だし、ケータイでのインターネット初心者には、選ぶ苦労がなくてむしろお勧めかなと思う。一般サイトにももちろんアクセスできるし。もっとも、ブラウザホン部分だけなら、パルディオ641Sf/641Ssを買えばOKなわけで、この端末を買うなら、M-stage musicの利用が前提になる。
現在のところは、1曲あたりちょっと高くつくこともあり、万人にお勧めという感じではないけれど、新しモノ好きの方や、百円単位のお金を節約する必要のない人は、利用してみるのも面白いと思う。あと、本題とは全然関係ないけど、シャープのロゴが入ったMGメモリースティックというのはいまのところ、この製品についているものだけ。ちょっとお宝かも。
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湯野 |
ドコモの音楽配信サービス「M-stage music」対応機種第2弾となるPicwalk SH712m。Picwalk P711mには音声通話機能がなかったので、ようやく「買ってもいいかな」と思える製品が出てきたことになる。音楽配信以外の部分については、2月に発売となった「パルディオ 641Ss」や「パルディオ 641Sf」と同じなので、ドコモのPHSとしては現在のところ最強。当然、iモードの一般サイトにもアクセスできる。
M-stage music関連では、音質については特に文句はない。気になるのは、やはり曲目数や料金、ダウンロード時間といった、主にサービス面での話になる。ダウンロード時間についてはPHSネットワークというインフラ的な問題もあるので、現状では致し方ないところ。曲目数や料金についても、ドコモの頑張りだけではどうにもならない部分はあるものの、ニュースとかラジオとか音声コンテンツはほかにもあるわけだし、音楽だけにこだわらなくてもいいような気もする。
端末自体の話で言うと、SO502iWMやC404Sのようなリモコンがないというのは少々痛い。リモコンとは行かないまでも、通話もできるのだから、イヤホンマイクを付けて、音楽を聴いている途中に電話がかかってきても、そのまま通話できる、ぐらいの使い勝手は実現してほしかった。
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伊藤 |
携帯・PHSでの音楽配信は初体験、ということで早速M-stage musicにアクセス。聴きたい曲を検索したり、ランキングを観たりといったウェブアクセスをしているうちは、「やっぱ64K通信は速いなー」などと思っていたのだが、いざ3~5MB程度ある音楽ファイルをダウンロードしてみると、それなりに時間がかかる。M-stage musicの月額基本料200円と、1分15円の通信料、あと楽曲値段を考えると、ちょっとまだ私が手を出せるようなモノではないなぁ、と思ってしまう。ただ、音質やサービスの使い勝手は上々で、着メロを購入するのとまったく同じ感覚で音楽を購入できる。 端末は少々厚みがあるのが気になるが、操作体系はいたって標準的。メモリースティックのイジェクトボタンやフタもしっかりしていて不安はない。目立たないながら連文節変換や、メールにGIF画像が添付可能なのも高ポイントだし、iモードの勝手サイトが64Kで閲覧できるのもPHSならでは。 とまぁ、いろいろ挙げてはみたものの、やはりこの端末はそういった機能・スペックよりも「M-stage music」に尽きると思う。願わくばジャンル・曲数の拡大を。
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