ボタン配置。左下のボタンはアシスタントビューボタン	右側面の盛り上がりの部分にシャッターボタン。半押しによるフォーカスロックに対応

液晶部下に自分撮りやTV電話に使うためのインカメラを搭載	背面ディスプレイの隣にはカーソル＋決定に使える3つのボタン。横位置での操作が基本

ボタン側の背面にカメラなどを搭載。ヒンジ側にはストラップ穴と赤外線インターフェイス	右側側面にminiSDカードスロット。カメラの隣にあるのは撮影補助照明

標準の待受画面	メインメニュー第1階層はアイコン・リスト複合式のメニュー	メインメニュー第2階層以降はリスト式メニュー

カスタマイズ可能なショートカットメニューは待受からカーソルボタン下で呼び出す	待受から時間や日付として認識できる数字を入力し決定ボタンを押すと、クイックメニューでスケジュールなどを選択できる	メールや電話の最中にほかの機能を呼び出せるアシスタントビュー機能。専用ボタンで呼び出す

20字×21行表示	12字×12行表示	10字×10行表示

「内閣」など通常変換可能な単語は頭出しによる予測変換が可能	直前の入力から次の助詞などを予測する機能にも対応	デコメールの編集画面。アイコンで表示される各装飾機能を対応する数字ボタンで呼び出して使う

カメラ操作画面。解像度などの設定情報のアイコンが画面上に2列表示される	カメラ操作時のサブメニュー	カメラ操作時のヘルプ画面。各数字ボタンに割り当てられた機能も参照できる

サムネイル表示は9件。アイコンで画像サイズなども表示される	画像レタッチを行なうスピーディラボの画面。左が加工前で右が加工後と、見比べながら編集できる

プリインストールされるゲーム「パイロットになろう！SH」。3DCGがなめらかに動くフライトシューティング	ドキュメントビューアでPDFファイルを表示させた画面。数字ボタンなどに拡大などの機能が割り当てられている	ドキュメントビューアはExcelファイルも表示可能。ただし編集などはできない

背面ディスプレイの待受画面。時計などの表示は上ボタンで切り替えする	背面ディスプレイにカレンダーを表示させることも可能。このままほかの月の表示もできる

背面ディスプレイ専用のメニュー	背面ディスプレイでのメール閲覧画面

背面ディスプレイでのカメラ撮影画面	背面ディスプレイでのカメラ撮影時のサブメニュー画面

最大解像度の撮影サンプル。リンク先は無加工画像で498KB	最大解像度での撮影サンプル。リンク先は無加工画像で373KB

QVGA解像度での撮影サンプル。リンク先は無加工画像で75KB	QVGA解像度でブラケット撮影をした写真の9枚のうちの1枚	左の写真と同時に撮影した画像。明るさや色味が微妙に違う画像を連写で同時に撮影する

■ 仕様で見るSH900i

【おもな仕様】

サイズ （高×幅×厚）	105×51×26mm
重量	約132g
連続通話時間	約140分
連続待受時間	約480時間
充電時間	約120分
ディスプレイ	2.4型26万色表示CGSカラー液晶 240×320ドット
表示文字数	20字×21行、12字×12行、10字×10行
メモリダイヤル	750件
データ通信速度	最大下り384kbps（パケット通信時）、最大下り64kbps（回線交換時）
ボディカラー	シルバー、ブルー、レッド

【ｉアプリ】

ｉアプリ件数	10～100件
登録済みiアプリ	キティDEリモコン2、パイロットになろう！SH、Dimoi絵文字メール

【インターネットメール】

サービス名	iモードメール
利用料	料金プランに依存（パケットパックにより1パケット0.02～0.2円）
メール受信機能	最大全角5000文字
メール送信機能	最大全角5000文字
メール保存件数	受信：1000件 送信：100件

【着信メロディ】

和音数	最大64和音（着うた、着モーション対応）
着信音	・パターン：10種類 ・登録済みメロディ：10曲 ・ダウンロードメロディ：最大100件
登録メロディ曲名	陽気なセニョリータ 風の吹く島 ラ・クカラーチャ ラ・クンバルシータ 情熱のアンダルシア 津軽三味線 The Vallary ガヴォット 愛のあいさつ ウィリアム・テル序曲

【カメラ（静止画）】

撮影可能フォーマット	JPEG
撮影可能解像度	1224×1632、960×1280、768×1024、480×640、352×288、240×320（メイン待受）、176×144（TV電話）、160×120（サブ待受）
撮影可能画質	ECONOMY、NORMAL、FINE、SUPER FINE、iモードメール用、大容量添付メール用
撮影可能容量	内蔵メモリに最大90枚。miniSDカードも利用可能

【カメラ（動画） 】

撮影可能フォーマット	MP4形式、ASF形式（miniSD保存専用）
撮影可能画質	320×240、240×176、176×144、128×96
撮影可能容量	内蔵メモリに約29秒。miniSDカードも利用可能

■ スタッフが見たSH900i

	コメント
湯野	900iシリーズ第4弾となるSH900i。オートフォーカス機能付きの200万画素カメラを搭載するなど、これでもかと言わんばかりに機能満載だ。それだけに、サイズがやや大きめになってしまったのが少々残念なところかもしれない。 　機能的に見て、この端末で最も驚くのは、miniSDカードに保存したWordやExcel、PDFなどのオフィスドキュメントを表示できる「ドキュメントビューア」だろう。この機能が搭載されると聞いたとき、「どうせ、どうにか表示できるレベルなんでしょ」と思っていたが、実際に使ってみてビックリ。PDFなんかは、最近重すぎと評判の悪いパソコンのAdobe Readerなんかよりも全然サクサク使える。拡大縮小や回転などの操作については、テンキーにショートカットが割り当てられているので、ユーザーはそれを覚えておくと便利に利用できるだろう。ただ、ドキュメントビューアで参照できるそれらのファイルをメール添付で送受信したり、ボーダフォンのV601SHのようにテレビ出力したりできないのは、せっかくの便利機能なだけに、まだまだ使い切れていないようで、ちょっともったいない気がしないでもない。 　カメラまわりの機能も優秀で新搭載のドキュメントビューアも便利、となると900iシリーズの中でもSH900iがかなり魅力的な存在になるのだが、弱点が無いわけでもない。というのも、他のFOMA端末で実現されているマルチタスク機能がSH900iには搭載されていないのだ。SH505iSにも搭載されていた「アシスタントビュー」という簡易的なものは用意されているのだが、電話をかけながらiモードサイトをチェックするといったことは不可能。もっとも、付いていてもあまり利用する機能ではないが、気になると言えば気になる部分だ。 　900iシリーズ全体を見渡してみると、開発段階で意識してそうしたのかもしれないが、他メーカーの端末はデザインやインターフェイスの面で900iと505iSの間にかなり差があるように思える。SH900iの場合は外見もSH505iSに近く、メニューなども馴染みのあるスタイルだ。そういう意味では、50XiシリーズからFOMAにステップアップしやすい端末と言えるのではないだろうか。
白根	AF対応2メガピクセルカメラ、2.4型QVGA液晶、PDFまで表示できるドキュメントビューアなどなど、とにかくハイスペック。900iシリーズは「最強のiモード」と称されることがあるが、ならばSH900iは「最強の中の最強」とでも呼ぶべきか。とにかく、豪華スペックなケータイだ。 　スペックが豪華なだけでなく、使い勝手もよい。たとえばデコメール。文字装飾付きのメールを送受信するという900iシリーズの新機能で、各社デコメールの作成環境を持っているが、それらの中でもSH900iのデコメール作成機能はグラフィカルでわかりやすく使いやすいと感じた。あと写真のレタッチ画面。修正前と修正後を比較しながら画像を編集できる「スピーディラボ」も使いやすい。さらにシャープ端末の密かな伝統の、待受時に入力した数字からスケジュールやマネーカルクを使えるという機能も便利。サブディスプレイでメール閲覧などの機能が利用できたり、ちょっとマニアックにブラケット撮影機能があるあたりも面白い。 　なんというか、非常に盛りだくさんな端末。とにかくハイスペックな端末を求めているならば、SH900iは必ず候補に入れたいケータイだ。しかし着せ替えのP900iやスタイリッシュなN900i、指紋認証のF900iなど、ほかのラインナップも、それならではの個性を持っている。それでいて900iシリーズはすべてメガピクセルカメラなど、高いスペックを持っている。コレ、という端末がなければSH900iはオススメだが、ほかのデザインが気に入ってたり、前と同じメーカの端末を使いたい、という場合はほかの端末も考慮するべきだろう。