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ケータイ新製品SHOW CASE
P900i(シルバー×ドットブラック)
2004年2月29日発売



ボタン配置。発話ボタンと終話ボタンのあいだにはクリアボタンではなくカメラボタンがある 右側面にはスクロールにも使えるボタンが配置されている

背面のカメラはオートフォーカス対応。右下の丸は撮影補助照明 インカメラは液晶部上、少し右寄りに搭載している

ストラップ穴はヒンジ部背面、向かって左側に搭載 ヒンジ部の左側面にはワンプッシュオープンボタンを搭載

標準で搭載するファイナルファンタジーをテーマにした待受画面 メインメニュー第1階層はアイコンランチャー式 設定メニューなどはリスト表示式。一覧表示と詳細表示を切り替えられる

デスクトップには連絡先やiアプリ、カメラなどの機能のショートカットを設定可能 カスタマイズ可能なリスト式メニューの「プライベートメニュー」もある このカメラ専用メニューとメインメニュー、プライベートメニューはメニューボタンで切り替える

同時に複数の機能を起動させ、右下のマルチボタンで切り替えられる ファイナルファンタジーのiアプリ版をプリインストールしている iメニューはFlashで表示される

15字×14行表示 12字×12行表示 10字×10行表示

1タッチの入力から単語を予測する「T9」を搭載 通常の頭出し型の単語予測変換機能も搭載する デコメールを使った文字装飾はサブメニューから呼び出しつつ行なう

本体内部画像閲覧時のサムネイルは9件表示 静止画撮影画面 撮影時のサブメニュー。項目の右に書かれた数字はショートカット割り当てを示す

最大解像度での撮影画像サンプル。メール添付制限をかけているため100KB以下に圧縮されている。リンク先は無加工画像(96KB) 最大解像度での撮影画像サンプル。リンク先は無加工画像(337KB)

仕様で見るP900i

 パナソニック モバイルコミュニケーションズ製のFOMA端末。TV電話やiモーションメールなどのこれまでのFOMAの機能に加え、装飾付きメールの「デコメール」やTV電話にCGキャラクタを映し出す「キャラ電」、着うたなどに対応。容量の向上したiアプリやFlashなど、505iシリーズの機能をさらに強化して取り入れている。背面のパネルは着せ替えが可能で、カスタムジャケットが別売りされている。

 アウトカメラは有効画素数128万のオートフォーカス付きCCD。カーソルキー下にあるシャッターボタンは半押しもできる。最大で1280×960ドット画像を撮影可能。2次元コードや英数字の読み取り機能も搭載する。インカメラには有効画素数10万のCMOSを搭載し、自分撮りやTV電話に利用できる。対応メモリカードはminiSDで、DIGAなどのビデオレコーダーでminiSDに記録したビデオを撮影する機能もある。

 人気ロールプレイングゲームのファイナルファンタジーのiアプリ移植版がプリインストールされている。日本語入力には一般的な頭出し型の予測変換機能に加え、ワンタッチの入力から単語を予測するT9も搭載。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
104×50×24mm
重量 約124g
連続通話時間 約150分
連続待受時間 約500時間
充電時間 約130分
ディスプレイ 2.4型6万色表示TFTカラー液晶
240×320ドット
表示文字数 15字×14行、12字×12行、10字×10行
メモリダイヤル 700件
データ通信速度 最大下り384kbps(パケット通信時)、最大下り64kbps(回線交換時)
ボディカラー シルバー×ドットブラック、シルバー×ストライブレッド、ブラック×クリアホワイト

【iアプリ】
iアプリ件数 10~200件
登録済みiアプリ Dimo i絵文字メール、ファイナルファンタジー、BombLink、くるくるフォトフィール、アプリリモコンP

【インターネットメール】
サービス名 iモードメール
利用料 料金プランに依存(パケットパックにより1パケット0.02~0.2円)
メール受信機能 最大全角5000文字
メール送信機能 最大全角5000文字
メール保存件数 受信:1000件
送信:400件

【着信メロディ】
和音数 最大64和音(着うた、着モーション対応)
着信音 ・パターン:3種類
・効果音8件
・登録済みメロディ:8曲
・ダウンロードメロディ:最大22~162件
登録メロディ曲名 やさしい気持ち
AFRICA
ルパン三世’79
プレリュード
オープニングテーマ
月の光
I GOT RYTHM
第九

【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット JPEG
撮影可能解像度 1280×960、640×480、352×288、待受画面用(240×266)、176×144、128×96
撮影可能容量 内蔵メモリに約100枚。miniSDカードも利用可能

【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット MP4形式、ASF形式(miniSD保存専用)
撮影可能画質 128×96、176×144
撮影可能容量 内蔵メモリに263秒。miniSDカードも利用可能


スタッフが見たP900i

コメント
湯野  着せかえで注目される900iシリーズ第3弾となるP900i。実は、パナソニックでは背面にクリアパネルを装着して、本体との間に写真などを入れられるようにしたGSM端末を数年前に発売しており、P900iもその流れをくむものと言えそうだ。やはり着せかえは楽しい。
 パナソニック製のFOMA端末はディスプレイが横を向くP2102V以来およそ1年ぶりということになるが、ヒンジ部の構造が変更され、P505iなどと同様のワンプッシュオープンボタンが付いた。ディスプレイ側のボディがやや重くなってしまったためか、開き方にクセがあるようにも感じてしまうが、この辺りは慣れの問題なのだろう。
 結局のところ、基本的なソフトウェアの部分はN900iと共通化されているため、外見とカメラまわりの機能、動画再生などのマルチメディア関連の機能の3つが両端末の大きな差ということになる。
 カメラについては、P505iSと同じ128万画素のオートフォーカス機能付きというスペックになっているが、ソフトウェアがだいぶチューニングされて良くなった印象を受ける。例えば、オートフォーカスの部分だが、画面中央にスコープが表示され、フォーカスが合っているかどうか、感覚的にわかりやすくなった。カーソルキーの下にオートフォーカスボタンが追加されたことも大きい。
 DVDレコーダーなどで録画したテレビ番組を再生するなどのマルチメディア関連の部分は、P505iSから大きく進化したと感じる部分は少ないものの、ソニー・エリクソンからFOMA端末が出ない現状では、こうした楽しみ方を追求したFOMA端末はP900iとSH900iの2機種ぐらい。すでにDIGAを持っている人にとっては、P900iが最良の友になることだろう。
 今回の900iシリーズはFOMA端末としては過去にないほどのペースで売れまくっているわけだが、これまでP50Xiなどのパナソニック製のPDC端末しか触ったことがない人がP900iを購入すると、かなり違和感を覚えることになると思われる。というのも、前述の通り、メニューなどの中身の部分は“P”ではなく“N”だからだ。P2102Vのユーザーなら、すんなり使えると思うが、従来の“P”を意識して購入すると後悔することになるかもしれないので、この点だけは店頭やイベントなどで実機に触れて確認するようにしてほしい。
白根  パナソニックのFOMA端末。NECとの提携により、いまのパナソニックのFOMAは中身(ソフトウェア部分)にNECと共通のものを使っている。しかしハードウェアやデザインは大違いで、同じなのは使い勝手だけ、という感じだ。
 カメラ機能はいたって普通。有効画素数は128万でオートフォーカスを搭載している。200万画素の機種に比べるとスペック上は見劣りするが、撮った画像は見劣りするものではない。最近のケータイでは高解像度画像の撮影時に横に構える機種が多いが、P900iは(N900iも)解像度に関係なく縦に構える。半押し対応のシャッターボタンは縦に構えたときに押しやすいように配置されていてわかりやすい。普通のカメラに慣れている人には物足りない部分もあるが、ケータイのカメラならばこれの方が使いやすいともいえるだろう(両手で構えにくく手ぶれに注意が必要だが)。
 使い勝手はN900iとほとんど同じで、全般的に使いやすいと思う。オーソドックスなアイコンランチャー式とリスト式を組み合わせたメニュー構造はわかりやすく、日本語入力はT9に慣れることができれば最強で、デスクトップにショートカットアイコンを設定できてカスタマイズも使いやすい。ただ個人的に気になったのはクリアボタンの位置。発話ボタンと終話ボタンのあいだにはクリアボタンではなくカメラボタンがある。もともとパナソニックはクリアボタンを搭載しない端末が多く、ソフトウェアをNECと共通化させることでクリアボタンが必要となりこのような配置になったと推測できるか、ならばほかの多くの端末と同じように発話ボタンと終話ボタンのあいだでもよかったのではないか、とも思う。まぁ慣れの問題であるが。
 着せ替えデザインと2.4型液晶、この2点がP900i購入のポイントだろうか。発表済みの900iシリーズで2.4型液晶を搭載するのはP900iとSH900iのみ。強化されたiアプリでゲームを楽しみたいならば2.4型液晶は有利だ。SH900iの方がカメラ機能は上だが、P900iもビデオ再生に対応するなど低機能というわけではない。使い勝手も悪くないので、着せ替えデザインにひかれるならばP900iはオススメだ。



URL
  ニュースリリース(NTTドコモ)
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/04/whatnew0226.html
  製品情報(NTTドコモ)
  http://900i.nttdocomo.co.jp/p900i/catalog.html
  製品情報(パナソニック)
  http://panasonic.jp/mobile/p900i/index.html

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2004/03/02 12:18

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