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ケータイ新製品SHOW CASE
W11K(AKA)
2003年12月中旬

写真で見るW11K




ボタン配置 側面部のキーでカメラを起動。スライドさせることで動画と静止画の切替えられる。そのほかはシャッターキー

外部接続端子と、待受モードを切替えられる「気くばりスイッチ」。白色の部分は気くばりセンサー ヒンジ部に30万画素のCMOSカメラ

カメラは背面側に回転できる。撮影用のツインライトも装備 撮影中や着信時に「WIN」の「I」の文字が発光する

miniSDジャケットが装着可能 miniSDジャケット

縦置きタイプの充電台 デザイン性の高い充電台

待受画面 メインメニューとは別に、メールやEZチャンネル、EZムービーといったEZweb関連のサービスのメニュー画面がある EZチャンネルの更新情報も確認できる

メニュー画面 メニュー画面の第2階層 メニュー画面のアイコンは変更可能で、アイコンの配置を並べ替えることもできる

例文表示 日本語変換には「ATOK」、推測変換用の「APOT」も搭載

9字×9行表示 11字×10行表示 19字×17行表示

EZキーでEZwebなどのサービスを選択できる。長押ししてもメーカーサイトにアクセスしない EZチャンネルのコンテンツ

電卓機能 スケジュール機能

マルチダイアリ機能では日記が利用できるほか、カメラ撮影を行なった日にを確認できる 撮影した画像がサムネイル表示される 日記には絵文字なども利用可能

ウィザードメニューから様々な設定を行なえる ウィザードメニューで気くばりスイッチを設定

撮影画面 サブディスプレイの撮影画面

サムネイル表示 ムービー撮影画面 フォトミキサーを利用して動きのあるコンテンツを作成できる

120×160ドットのサンプル画像。フレームを利用 240×320ドットのサンプル画像。リンク先は無加工 240×320ドットのサンプル画像

640×480ドットのサンプル。リンク先は無加工 640×480ドットのサンプル。リンク先は無加工

仕様で見るW11K

 W11Kは、斬新なデザインが話題を呼んだ「INFOBAR」と同じく、「au design project」から生まれた多面体デザインが印象的なCDMA 1X WIN端末。製品名の「K」が示す通り京セラ製の端末となるが、INFOBARと同様にメーカー名ではなくau design projectの名前を前面に押し出して展開されている。

 性能や機能は、先行して発売された日立製1X WIN端末「W11H」と非常に似通ってはいるものの、デザインコンセプトは大きく異なっている。ヒンジ部に「W11H」と同様に回転式の31万画素CMOSカメラを搭載し、背面部にツインライトを装備。カメラ機能は側面のカメラキーで起動できる上、スライドさせて動画に切替えることも可能となっている。

 メインディスプレイは2.2インチ、QVGA(240×320ドット)、26万色表示のTFTカラー液晶、背面のサブディスプレイは1.3インチ、QQVGA(120×160ドット)、26万色表示のTFTカラー液晶を搭載する。明るさを感知して明るくなると着信音を止めたり、音量を小さくできる「気くばりセンサー」を装備するほか、側面部のスイッチで会議や運転中など利用シーン合わせた待受状態を設定できる「気くばりスイッチ」なども利用可能。

 また、バッテリー部のカバーを取り外すことで、miniSDカードスロットを装備したジャケットを装着できるようになる。30mmから34mmと厚みは増すが、20MBのデータフォルダに加えてminiSDカードにもデータを保存できる。miniSDジャケットは標準パッケージに同梱されており、16MBタイプのminiSDカードも付属する。

 日本語変換には「ATOK」と推測変換の「APOT」を採用。EZアプリ(Java)に対応し、BREWやEZナビウォークはサポートしない。

 コンテンツ配信サービス「EZチャンネル」や、拡張されたムービーメール、ストリーミングなどのCDMA 1X WINの各サービスが利用可能で、月額4,200円でEZweb、EZチャンネル、メールといった端末で利用するインターネットサービスが使い放題となるパケット割引プラン「EZフラット」なども利用できる。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
約50×99×30(幅×高×厚)mm
miniSDジャケット装着時は厚さ34mm
重量 約128g
連続通話時間 約180分
連続待受時間 約180時間
充電時間 約120分
ディスプレイ メイン:2.2インチ 26万色 QVGA表示TFTカラー液晶
サブ:1.3インチ 26万色 QQVGA(120×160ドット)表示TFTカラー液晶
表示文字数 19文字×17行、11文字×10行、9文字×9行
メモリダイヤル 500件
リダイヤル・着信履歴 各20件
データ通信速度 最大下り2.4Mbps、上り144kbps
(パソコンと接続してデータ通信を行なう場合は下り最大144kbpsとなる)
ボディカラー AKA、KURO、SHIRO

【インターネットメール】
サービス名 eメール
利用料 EZ WINに含まれ、月額300円
通信料0.2円/128バイト
メール受信機能 最大全角5,000文字
メール送信機能 最大全角5,000文字
メール保存件数 受信:約512KBまたは500件
送信:約200KBまたは200件
添付制限 1通のメールにつき5データ(最大100KB)まで。ファイルはデータフォルダに保存

【着信メロディ】
和音数 最大40和音(FM音源32和音+PCM音源8和音)
着信音 ・パターン:3種類
・効果音:18種類
・登録済みメロディ:5曲
・自作メロディ/ダウンロードメロディ:データフォルダに保存
登録メロディ曲名 G線上のアリア
カノン
くるみ割り人形
ラプソディ・イン・ブルー
ジムノペティ
登録効果音 黒電話、カッコー、アラーム、ファンファーレ、You’ve Got Mail、電話です、メールです、時間です
和音着メロダウンロード 対応。「データフォルダ」内に保存

【データフォルダ】
データフォルダ容量 20MB(または1,000件)

【Javaアプリ】
登録済み
Javaアプリ
Team Factory、EZ@NAVI

【カメラ(静止画)】
撮影可能解像度 ケータイサイズ(120×160ドット)、壁紙サイズ(240×320ドット)、PCモード(640×480ドット)
撮影可能容量 データフォルダにケータイサイズで保存した場合、約1,000枚
miniSDカード(16MB)にケータイサイズで保存した場合、約1,580枚

【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット MP4(MPEG-4+QCELP)、3GP
撮影可能画質 96×80ドット、128×96ドット、176×144ドット(最大15秒)
撮影可能容量 データフォルダかminiSDカードに保存

【ezplus】
保存件数 データフォルダに保存

■コメント

コメント
湯野  INFOBARに続く「au design project」第2弾となるW11K。結論から言ってしまえば、中身はW11Hと同じなので、この外見をどう捉えるかによって評価は分かれる。特にこのAKAというモデルは色鮮やかでひときわ目を引く。その風貌から編集部では「ガンキャノン」と呼んでいる。
 中身が同じなら使い勝手も同じだろうと思っていたのだが、デザイン優先ということもあってか、ボタンの形状が変更されており、W11Hと比べるとややボタンが押しづらく感じてしまう。慣れもあるのだろうが、特にカーソル中央の決定ボタンが厳しい。側面の「気くばりスイッチ」や「カメラキー」も同様だ。
 W11Hをレビューした際にあまり触れなかった1X WINについて書いておくと、正直、寝ている間にコンテンツをダウンロードしてくれる「EZチャンネル」には現時点ではそれほど魅力を感じられない。コンテンツの絶対数がまだまだ少ないというのもあるが、そもそもデータ通信速度が段違いに速いので、「見たけりゃ自分でダウンロードしにいくよ」と思ってしまう。何かこう、毎朝プッシュ配信されてくるという必然性が感じられないのだ。もちろん、いつの間にかダウンロードされていたコンテンツを暇つぶしに見るというシチュエーションが無いわけでも無いが。
 とはいえ、やはり高速通信は魅力。通常のEZwebサイトを眺めているときには従来との差があまり感じられないが、動画や着うた、Javaアプリなどの大きなコンテンツをダウンロードするときには、その速さをまざまざと見せつけられる。映画の予告編などは無料でダウンロードできるものが結構あるので、映画が好きな人には特にオススメだ。
津田  第1印象は、「ん? ガンダム!?」だった。どこがどうガンダムかと聞かれると困るのだが、大胆な赤を採用したW11Kは、ある世代にとって肩にキャノン砲を搭載したモビルスーツを思い出してしまうのではないか。
 機能的にはW11Hと同等になるため、やっぱりW11Kはその斬新なデザイン性を語るべきだろう。多面体を採用したボディは3Dモデリングしているかのような印象で、当然ながらゴツゴツしている。決して持ちにくいわけではないのが、miniSDジャケットを装着すると結構なボリュームになる。デザインに関しては賛否両論あろうかと思うが、やはり斬新であることには変わりないはずだ。しかし、同じau design projectでも、先行して発売されたINFOBARは洗練された印象があるが、W11Kは少し野暮ったい感じがしてしまう。洗練されてかっこいいものを求めるユーザーよりも、逆にその野暮ったさに子供用玩具のような暖かみを感じるユーザーにこそオススメしたい。プレイモービル好きの私は「ちょっとかわいいかも」と思ったし、ダイヤブロックやレゴ好きの方も似たような印象を受けるのかもしれない。
 1X WINのダウンロード速度はやはり速い。着うたなど、1X WINのサービス開始以前からあるコンテンツをダウンロードした場合に特にそのスピードを感じる。また、新サービスのEZチャンネルも結構くせになるコンテンツだ。パソコンを使いながら何となくコンテンツを楽しみたくなる。これまでのEZwebのもたもたした動作が解消されている点も評価したい。
 しかし、1X WINの現状のラインナップはまだまだ弱い。ほぼ同じ機能を持つ端末が2つあるだけでは、ユーザーもなかなか手を出しにくいだろう。W11Kをおすすめできるのは、やはりデザインに魅力を感じるユーザーということになる。これまで「デザインはこっちの方が好きだけど、機能がなぁ……」なんて迷い方をしていたユーザーは、同じ機能をコンセプトの異なるデザインから選べるチャンスなのかもしれない。



URL
  ニュースリリース(au)
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2003/1022/
  製品情報(au)
  http://au.kddi.com/seihin/kinobetsu/seihin/w11k/

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2004/01/09 17:02

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