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ケータイ新製品SHOW CASE
A5303H(スパークレッド)
2002年12月18日発売

写真で見るA5303H



キー配列
ホイップ式の補助用アンテナ

本体左側面。カメラ起動キー、気くばりスイッチ、イヤホンジャック 本体右側面に配されたコネクタ

ヒンジ中央にある34万画素の回転式CMOSカメラ。ヒンジ自体の剛性に不安は感じられない 26万色表示が可能な88×64ドットのTFT背面サブディスプレイ。上にはスピーカー、下にはサブソフトキー

メニュー画面。コントラストが効いており、明るく色鮮やかな印象 メニュー第2階層。画像は「機能設定」 メニュー第3階層。

メニュー配色の変更も可能 パープルを選択 モノクロ

トップメニューの「機能設定」→「画面/照明」の「フロントメニュー表示」からアイコンを変更できる。これは“クリスタルブルー” これは“ポップ”。アイコンリソースは新たに追加することはできない

本体左側面の「気くばりスイッチ」をONにした場合、どの機能を制限するか詳細な設定も可能 「アクセサリ」にある“Juke Box Multi”。データフォルダ内のムービーや着うたなどを連続再生できる 「アクセサリ」にあるレースゲーム“WindingGP”。ゲーム性よりもSH-Mobileの実力の程が強く印象に残る

メールメニュー 受信BOX

メール表示。これは8文字×8行表示 10文字×10行表示 例文表示

文字入力はテンキーをカーソルとして入力する「ダイヤルカーソル入力」、従来同様の「ダイヤルキー入力」、ポケベル打ちタイプの「文字コード入力」の3モードが用意されている 辞書として「ATOK for au」を搭載。学習機能や予測変換機能などを備えている

トップメニューからアクセスできる「カメラ」メニュー 静止画撮影時 静止画撮影時のサブメニュー

季節もののフレームなどもインストールされている 撮影した静止画はサムネイル形式で閲覧できる

PCモードで撮影した画像。リンク先はリサイズやレタッチなどの加工は施していない

ムービー撮影時 ムービー撮影時のサブメニュー 撮影した動画はテロップ編集や音声編集(アフレコ)が可能




仕様で見るA5303H

 折りたたみ型の日立製CDMA2000 1x端末。ヒンジ部分に34万画素の回転式CMOSカメラを装備し、静止画および動画撮影が可能なムービーケータイで、新サービス「着うた」にも対応している。

 メインディスプレイおよび背面サブディスプレイはいずれも26万色表示が可能なTFTカラー液晶。本体左側面には、カメラ起動スイッチのほか、一発でマナーモードに切替可能な「気くばりスイッチ」が配されている。また、アプリケーションプロセッサとして「SH-mobile」を搭載。既存端末に比べ、ezplusやezmovieなどが高速に実行可能となっている。

 文字入力補助として「ATOK for au」を搭載。入力モードは、テンキーをカーソルとして入力する「ダイヤルカーソル入力」、従来同様の「ダイヤルキー入力」、ポケベル打ちタイプの「文字コード入力」の3つが用意されている。

【おもな仕様】
サイズ
(高×幅×厚)
100×50×27mm
重量 約112g
連続通話時間 約140分
連続待受時間 約200時間
充電時間 約110分
ディスプレイ 26万色表示TFTカラー液晶
132×176ドット
表示文字数 10字×10行、10字×10行
メモリダイヤル 500件
(メモリダイヤル1件につき2つのメールアドレス、住所などが登録可能)
リダイヤル・着信履歴 各20件
データ通信速度 最大下り144kbps、上り64kbps(パケット通信時)
ボディカラー スパークレッド、シアーパープル、エアーシルバー

【インターネットメール】
サービス名 eメール
利用料 EZwebmultiに含まれ、月額300円
通信料0.27円/128バイト
メール受信機能 最大全角5000文字
メール送信機能 最大全角5000文字
メール保存件数 受信:約256KBまたは500件
送信:約100KBまたは200件
添付制限 1通のメールにつき5データ(最大100KB)まで。ファイルはデータフォルダに保存

【着信メロディ】
和音数 最大40和音(FM音源32和音+PCM音源8和音)
着信音 ・パターン:3種類
・効果音:15種類
・登録済みメロディ:5曲
・登録済み着うた:1種類
・自作メロディ/ダウンロードメロディ:データフォルダに保存
登録メロディ曲名 My Gift to You(着うた)
世界・ふしぎ発見!(アニメ付き)
ウィリアム・テル序曲
白鳥の湖
マイスタージンガー
グリーンリーブス
和音着メロダウンロード 対応。「データフォルダ」内に保存
登録効果音 黒電話の音
ホームテレホンの音
未来の電話DX
森を行く
Grove Sound α
Grove Sound β
メッセージ1・2
ロボットの声1・2
鐘の音1・2
サウンド1~3

【データフォルダ】
データフォルダ容量 5MB(または460件)
保存/閲覧が可能な
ファイルの種類
・ezplus/ココセコムアプリ(KJX)
・メロディ/メロディ&アニメ/テキスト&メロディ/アニメ&テキスト&メロディ(MMF)
・ボイス(QCP)
・ピクチャー/アニメ(PNG/GIF/JPG/BMP/MMF)
・ezmovie(AMC)
・PIM情報(vCard/vCalendar)

【カメラ(静止画)】
撮影可能フォーマット JPEG
撮影可能解像度 ケータイモード(120×160ドット)、PCモード(640×480ドット)
撮影可能容量 データフォルダ

【カメラ(動画) 】
撮影可能フォーマット MP4(MPEG-4+QCELP)
撮影可能画質 96×80ドット、20KBまで(5/10/15秒)
撮影可能容量 データフォルダに保存

【ezplus】
保存件数 データフォルダに保存

【ezmovie】
保存件数 データフォルダに保存
フォーマット AMC
登録済みのムービー 2種類(GALAXY/SPORT!)

■スタッフが見たA5303H

コメント
湯野  それにしても、このスパークレッドというのはすごいボディカラーだ。編集部では、その特徴的なカラーリングから、「ウルトラマン・ケータイ」もしくは「ビートル」と呼ばれていたりする。とにかく、店頭でのインパクトは絶大だ。
 やはり「A5303H」の注目どころはSH-Mobileの圧倒的なCPUパワー。動画撮影をバリバリ楽しみたいという人にとっては特にオススメだ。なにしろリアルタイムエンコードしてくれるので、撮った直後に再生して確認できる。そのぶん、気に入らない絵が撮れてしまった場合にも撮り直しをする余裕ができるのはありがたい。
 もう1つ、この端末で面白いのが、「ダイヤルカーソル入力」という入力方式。テレビゲームなどでよくある感じの入力スタイルだ。すでに携帯電話を自在に操れる人にとっては逆に煩わしいだけかもしれないが、これからケータイでメールを始めたいと思っている人にとっては非常に分かりやすい入力方式かもしれない。ただ、テンキーでカナの選択を行ない、カーソルキーで変換候補を選ぶというインターフェイスでは、なかなか直感的には操作しづらいのではないだろうか。この辺のインターフェイスはもう少しブラッシュアップが必要だろう。
 いずれにしろ、この端末のウリは何と言ってもSH-Mobileとその特徴的な外見に尽きる。「C3001H」以来、久々の日立製端末。1年間のブランクを全く感じさせない仕上がりになっている。
関口  赤とシルバーの「スパークレッド」、そしてエアロフォルムという外観で、ガツンと強いインパクトを与える「A5303H」。ムービーケータイであり、“着うた”対応であり、と様々な特長を持つが、何よりも編集部スタッフを唸らせたのは、やっぱり「SH-Mobile」。
 あらかじめ用意されている2種類のムービーを再生すると、その滑らかさ、色彩の豊かさに驚愕。こんなモノ体験しちゃったら、これから一体どうなっちゃうのよと不安と期待が入り混じる気分になってしまう。まさに「SH-Mobile」は禁断の実であり、その実力に目が潤んでしまうのは至極当然であって、街行く人々に声をかけて、多くの人に知らしめたくなる。これなら将来“スパムメール”ならぬ“スパムCM”が届くようになったとしても、歓迎しちゃうかもしれない。もっともっといろんな動画を見たくなるのだ。
 とはいえ、当然画質はテレビ並とはいかない。言うなれば、4年ほど前のパソコンで再生した動画と同じ程度といえようか。いや、もう少し「A5303H」の方が上かもしれない。また、「着うた」コンテンツとして、あらかじめCHEMISTRYの「My Gift to You」が収録されているが、再生時はデータ自体のビットレートが24kbpsということもあって、AMラジオのような印象だった。
 では日常生活で使うことを考えてみる。動画が滑らかに動くと喜び、ezplusがサクサク遊べると感嘆していれば、バッテリーがすぐ尽きてしまうのは自明の理。通常のメールや通話といった使い方ならば問題ないが、可能性が広がったためにこうなるのは歯がゆい限りだ。また、コンテンツをダウンロードし、飽きるとさらにダウンロードする、となれば通信料もあがる。悩ましい。非常に悩ましい。
 「SH-Mobile」以外の点を見てみると、ヒンジ部分のカメラが気になるところ。回転式でグルリとまわるカメラは、背面ディスプレイもファインダーになり、折りたたんだままで動画も静止画も撮影可能と利便性に溢れている。フレームも豊富に用意されており、手軽に遊べるのは嬉しいところだ。



URL
  ニュースリリース
  http://www.kddi.com/release/2002/1118/
  製品情報(au)
  http://www.au.kddi.com/phone/cdmaone/a5303/
  製品情報(日立製作所)
  http://www.hitachi.co.jp/Prod/vims/mobilephone/

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第120回:SH-Mobile とは



2002/12/20 19:27

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