赤とシルバーの「スパークレッド」、そしてエアロフォルムという外観で、ガツンと強いインパクトを与える「A5303H」。ムービーケータイであり、“着うた”対応であり、と様々な特長を持つが、何よりも編集部スタッフを唸らせたのは、やっぱり「SH-Mobile」。
あらかじめ用意されている2種類のムービーを再生すると、その滑らかさ、色彩の豊かさに驚愕。こんなモノ体験しちゃったら、これから一体どうなっちゃうのよと不安と期待が入り混じる気分になってしまう。まさに「SH-Mobile」は禁断の実であり、その実力に目が潤んでしまうのは至極当然であって、街行く人々に声をかけて、多くの人に知らしめたくなる。これなら将来“スパムメール”ならぬ“スパムCM”が届くようになったとしても、歓迎しちゃうかもしれない。もっともっといろんな動画を見たくなるのだ。
とはいえ、当然画質はテレビ並とはいかない。言うなれば、4年ほど前のパソコンで再生した動画と同じ程度といえようか。いや、もう少し「A5303H」の方が上かもしれない。また、「着うた」コンテンツとして、あらかじめCHEMISTRYの「My Gift to You」が収録されているが、再生時はデータ自体のビットレートが24kbpsということもあって、AMラジオのような印象だった。
では日常生活で使うことを考えてみる。動画が滑らかに動くと喜び、ezplusがサクサク遊べると感嘆していれば、バッテリーがすぐ尽きてしまうのは自明の理。通常のメールや通話といった使い方ならば問題ないが、可能性が広がったためにこうなるのは歯がゆい限りだ。また、コンテンツをダウンロードし、飽きるとさらにダウンロードする、となれば通信料もあがる。悩ましい。非常に悩ましい。
「SH-Mobile」以外の点を見てみると、ヒンジ部分のカメラが気になるところ。回転式でグルリとまわるカメラは、背面ディスプレイもファインダーになり、折りたたんだままで動画も静止画も撮影可能と利便性に溢れている。フレームも豊富に用意されており、手軽に遊べるのは嬉しいところだ。