スマホは初めての前年割れ～IDCの2014年国内携帯出荷数まとめ

　IDC Japanは、国内を対象にした、2014年および2014年第4四半期（10月～12月）の携帯電話の出荷台数をとりまとめた。従来型のフィーチャーフォン、そしてスマートフォンをあわせた総出荷台数は3659万台、前年比7.7％減とされており、メーカーシェアの1位は3年連続でアップルとなった。

　通年の出荷台数のうち、スマートフォンは2654万台。これは前年より12.4％の減少（377万台減）とのことで、スマートフォンが普及しはじめた2010年以降、初めて年間でマイナス成長になった。この背景には、Android搭載スマートフォンの販売不振がある、とIDCでは指摘する。

　年間でのメーカー別シェアは、1位が3年連続のアップル（42.6％）、2位はシャープ（13.8）、3位はソニー（10.3％）、京セラ（10.2％）、富士通（7.2％）となった。またスマートフォンだけに限ると1位からアップル（58.7％）、ソニー（14.2％）、シャープ（11.4％）、サムスン（4.7％）、京セラ（4.5％）となっており、アップルが他社を突き放し、独占的とも言える大きなシェアを築いている。

2014年第4四半期

　2014年第4四半期だけに限ると、総出荷数は1241万台（前年同期比1.9％減）、そのうちスマートフォンが988万台（同2.2％減）で、どちらも4四半期連続でのマイナス成長だった。

　メーカー別シェアの上位3社を見ると、総出荷台数ではアップル（46.2％）、ソニー（13.7％）、シャープ（12.4％）、スマートフォンだけでアップル（58.1％）、ソニー（17.2％）、シャープ（9.8％）となっている。