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2014年12月の国内メーカー携帯出荷は前年の9割程度

2014年通期ではスマートフォンが大幅減

 電子情報技術産業協会(JEITA)と情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)は、2014年12月の国内メーカーの携帯・PHS出荷実績を発表した。2カ月連続で250万台を超えたものの、前年同月比では9割に留まった。また2014年通年でも前年の9割程度の規模になった。

 12月の総出荷台数は251万5000台(前年同月比89.4%)で、そのうち携帯電話は250万台(同92.6%)、PHSは1万5000台(同13.4%)だった。またスマートフォンは142万1000台(同90.9%)で、全体の56.5%を占めている。JEITAでは、冬モデルの販売が堅調として、スマートフォンが140万台を超えたのは2カ月連続と説明する。また10月~12月の四半期で見ると、総出荷台数は646万7000台(同88.7%)だった。

 12月の実績がまとめられたことで、1年を通じた2014年全体の実績も明らかにされている。それによれば、総出荷台数は2130万8000台(前年比89.6%)となった。スマートフォンは919万台(同69.8%)と大きく落ち込んだ。通年におけるスマートフォン比率は全体の43.1%(前年は55.3%)となった。これはスマートフォン需要が一巡したため、とされている。

関口 聖