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ショートビデオに手書きでデコ、動画デコアプリ「Viddory」
筆順など、描いた様子までがデコレーションとして追加可能
(2014/12/9 19:40)
MetaMoJiは、ショートビデオを録画し編集できるiPhone向けの動画デコアプリ「Viddory」(ビドーリー)の配信を開始した。利用料は無料で、App Storeからダウンロードできる。広告非表示オプションは200円。
今回配信が開始された「Viddory」は、6秒、10秒、15秒の3つの長さの動画を撮影できるアプリ。録画ボタンを押している間だけ録画でき、複数のシーンを簡単に1本の動画として撮影できる。撮影した動画はiPhoneのカメラロールに保存したり、SNSへ投稿したりできる。投稿はFacebook、Twitter、LINE、YouTubeに対応している。
アプリは分かりやすい編集機能が特徴で、手書きでの落書きや、スタンプ、動くエフェクト、効果音、アフレコ、BGMの追加が簡単に行える。手書きの落書きは、編集画面でスロー再生されている動画に書き込む形となり、通常の再生時には書き順なども再現されるようになっている。スタンプは今後も追加される予定で、BGMについてはプリセットのほか、iTunesから選択することもできる。
Video+Story=「Viddory」
9日には都内で「Viddory」の発表会が開催された。登壇したMetaMoJi 代表取締役社長の浮川和宣氏は、ノートアプリなど、交ぜ書き機能を取り込んだアプリにおいて、将来的に動画撮影機能の追加を考えていることを明らかにした上で、動画の撮影と編集に注力したアプリだけを、異なるコンセプトで切り出して提供することになったと説明。手書き機能と融合させた編集機能により「もっと動画を楽しくできる」とアピールした。
アプリの具体的な説明は、同社 代表取締役専務の浮川初子氏から行われた。浮川氏によれば、動画を、ワープロやノートアプリのように簡単に使えるよう、研究を重ねていたとのことで、開発リーダーの古沢伸介氏の熱意で開発とリリースを決定したという。
その古沢氏からは、「手書きと動画を混ぜて、動画の表現力を高められないかと考えた。いかにシンプルにして、編集操作を意識させずに動画を作れるかという点にこだわった」と、極力分かりやすくなるようデザインされたことが語られた。
浮川氏によれば、実際にユーザーが動画をどう使っているのかを知るため、YouTubeやVineなどの動画サービスへの投稿で活躍しているAyano*さんにもアドバイザーとして意見を聞き、開発を進めていったとのこと。
会場ではそのAyano*さんが登壇し、アプリ「Viddory」を使ってその場でショートビデオを撮影、手書きの落書きで効果を加えて動画を作成し、SNSに投稿するところまでを披露した。
専務の浮川氏は、今後はスタンプを拡充していくことや、サーバーと連携してデータを追加できるような仕組みも検討していることを明らかにした。また、社長の浮川氏は、4年半前というMetaMoJiの設立当初に検討していたサービスが、ショートビデオのアプリだったことを明かし、お蔵入りにしていた動画のサービスが再び日の目を見た形であることや、今後はアプリだけではなくサービスとしても展開できるよう検討していることを明らかにした。
iOS 8対応の文字入力「mazec Ver.1.2」
同社はこのほか、iOS 8対応の文字入力システム「mazec for iOS」のVer.1.2の配信を開始している。新機能として短文登録、絵文字の変換に対応し、カーソルキーの追加も行っている。
短文登録は、描いた文字や図形に対し、変換候補として短文を登録できる機能。これまでは、ユーザーの書き方のクセに対応する機能として、ひとつの字形に対しひとつの漢字を割り当てることができたが、短文登録では文字列を登録できるようになった。
絵文字変換は、選びたい絵文字や顔文字を手書きすることで、形が似ている絵文字や顔文字が変換候補に現れるようになる。
手書きの日本語入力システム「mazec」(マゼック」)は、分からない漢字や、複雑な漢字をひらがなのままにして書く「交ぜ書き」でも、変換候補で漢字を補ってくれる手書きの文字入力システム。iOS 8以降のiPhone、iPadに対し、メールなどでも利用できるOS全般の文字入力システムとして提供されている。