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最新のXperiaを小型化「Xperia Z1 f SO-02F」
(2013/10/10 12:23)
「Xperia Z1 f SO-02F」は、Xperiaシリーズの最新モデルを小型化した、ソニーモバイルコミュニケーションズ製のAndroid 4.2搭載スマートフォン。ドコモの「おススメ機種」3機種のうちのひとつとなっている。12月下旬に発売される予定。2年利用時の実質価格は、新規や機種変更で「はじめてスマホ割」「ありがとう10年スマホ割」のキャンペーンを適用すると1万円台半ばになる見込み。MNPを利用すると、2年利用で実質価格は0円に近くなるという。
「Xperia Z1 f SO-02F」は、約4.3インチ、1280×720ドットのHD液晶ディスプレイを搭載。両面にガラスを採用したデザインや、ソニーがデジカメで培った技術をふんだんに盛り込んだカメラといった基本コンセプトは、同じソニー製の「Xperia Z1 SO-01F」と共通している。一方で、ディスプレイを小さくしたぶん持ちやすいサイズと、Lime、Pinkなど鮮やかなカラーを含めたカラー展開が特徴になっている。
また、Xperia Z1 fはドコモ基準で3日間の駆動時間がうたわれている。バッテリー自体はXperia Z1より小さい2300mAhだが、液晶にメモリを搭載することで同じ映像を保持する電力を下げ、駆動時間を伸ばした。バッテリーの容量を増やすのではなく、消費電力を減らすというアプローチを取っているのが、Z1との違いとなる。後述するように、グローバルモデルに搭載されていた「スタミナモード」も、国内向けにカスタマイズされた形で組み込まれた。
ガラス素材で透明感のある背面パネルや、アルミ素材のフレームは「Xperia Z1」シリーズの特徴を継承。Z1でもっとも注目を集めているカメラも、同じものが採用されている。具体的には、「Exmor RS for mobile」というセンサーのサイズが1/2.3型と大きく、レンズもF値2.0と明るい。その上で、ソニーのデジカメに採用される「BIONZ」をモバイル向けにチューニングした「BIONZ for mobile」を搭載する。
カメラの画素数は2070万画素と大きいが、自動で最適な写真を撮るための「プレミアムおまかせオート」に対応しており、このモードに設定しておくと、800万画素相当のサイズになる。これは、センサーの余った部分を手ブレ補正やデジタルズームに利用するため。画素数を、写真のサイズ拡大ではなく、クオリティの向上に使ったというわけだ。なお、マニュアルに設定すれば、2070万画素で撮影することもできる。シャッターを切る前後1秒、計61枚の写真を連続して撮れる「タイムシフト連写」や、ARの映像を重ねて撮影できる「ARエフェクト」にも対応。これらはカメラからワンタッチで呼び出すことができ、アプリの追加も可能となる。
ディスプレイの高画質化技術もZ1と同等。デバイスは色域の広い「トリルミナスディスプレイ for mobile」となり、データベースで映像の劣化した部分を補正する「X-Reality for mobile」も搭載している。ソフトウェアの多くもZ1と共通しており、ソニーのコンテンツサービスと内蔵コンテンツをシームレスに利用できる「アルバム」「Walkman」「ビデオ」といったアプリも内蔵する。なお、従来からのドコモ版Xperiaと同じだが、これらのアプリはドコモのものと選択制となる。ホームアプリも「docomo LIVE UX」と「Xperiaホーム」のどちらか一方を選ぶ形で、初期設定 時のほか、設定メニューから一括で切り替えることが可能だ。
LTE方式は2GHz帯、1.7GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯のクワッドバンドに対応。「Xi」は、1.7GHz帯で20MHz幅利用する場合、理論値として下り最大150Mbps、上り最大50Mbpsとなる。
ディスプレイは約4.3インチ、HDの液晶ディスプレイ。メインカメラは2070万画素、インカメラは220万画素。チップセットは「MSM8974」で、2.2GHz駆動のクアッドコア。メモリは2GB、ストレージは16GB。GSM、防水、防塵、おサイフケータイ、NFC、ワンセグ、GPS、Bluetooth 4.0、DLNA(DTCP-IP)に対応する。無線LANはIEEE802.11a/b/g/n/ac。フルセグ、赤外線通信、おくだけ充電、NOTTVには非対応。ワンセグの視聴は同梱の外付けアンテナを利用する。パッケージには充電用クレードルが付属する。
「Xperia Z1 SO-01F」と比較して、ディスプレイが小型化されフルHDではなくなっているほか、赤外線通信、フルセグ、NOTTVに非対応である点が異なる。バッテリーは2300mAhで、ストレージが16GBである点も、Z1との差分と言える(Z1は32GB)。
一方、発売時期が「Xperia Z1 SO-01F」よりも後になることなどから、追加される機能もある。使っているアプリのヘルプ画面を呼び出せる機能は、当初はソニー製アプリが対応し、順次拡大する予定。グローバル版の「Xperia Z1」などに搭載されているスタミナモードは、日本市場向けに最適化され搭載される。また、タッチパネルの感度を変更し、手袋を付けた状態でもタッチパネルを操作できるモードを用意。端末単体で利用できる簡易留守録機能もドコモのXperiaシリーズとして初めて搭載する。
バッテリー容量は2300mAhで、取り外しはできない。大きさは約127×65×9.4mmで、重さは約140g。連続待受時間、連続通話時間、実使用時間については未定。ボディカラーはLime、Black、White、Pinkの4色。