ニュース

インデックスが民事再生法手続き、負債は約245億円

 インデックスの取締役会は、6月27日、民事再生手続き開始の申し立てを決めた。同日、東京地裁に受理された。

 負債総額は約245億円。代表取締役会長の落合正美氏と、代表取締役社長の落合善美氏は、民事再生手続きがある程度の目途が立った段階で辞任する意向で、事業譲渡後も経営に関与する意思はないとしている。

 インデックスはデジタルゲーム事業や、コンテンツ&ソリューション事業を展開。フィーチャーフォン時代から携帯電話向けゲームのコンテンツプロバイダーとして知られ、近年ではスマートフォン向けゲームなども手がけていた。

 アトラスのブランドでは、「真・女神転生」シリーズという人気タイトルを持ち、「プリクラ」の語源となった「プリント倶楽部」は、このアトラスの商標だった。また、かつてはアニメ制作会社のマッドハウスや、PHS通信カードのネットインデックス(現ネクス、旧本多エレクトロン)なども関連会社に名を連ねていた。

 インデックスでは、債務超過となった理由を海外買収案件での収益が見込みより少なかった点や、中小企業振興ネットワークを作った日本振興銀行の破綻によって、インデックスの投融資先が回収不能になった点などを挙げている。

 インデックスでは、裁判所の監督の下、事業継続して再建を図る方針。デジタルゲーム事業自体は順調であるとし、ソーシャルゲームなどでの成長が見込めるとしている。迅速にスポンサー募り、事業譲渡を検討する計画だ。

津田 啓夢