電池駆動PHS端末を災害利用に、「PHS備蓄キット」発売


 レスキュープラスとレスキューナウ危機管理研究所は、災害用PHS電話キット「PHS備蓄キット」を4月下旬に発売する。価格は4万8000円。

 「PHS備蓄キット」は、ネットインデックス製の乾電池駆動PHS端末「TWX01NX-DE」と、予備の乾電池をプロテクトケースに同梱し、3年間の通信料(基本料)を含んだ災害用パッケージ。端末は単4アルカリ乾電池3本で約350時間駆動し、連続通話時間は約3.5時間可能。キットには、予備を含め合計12本の備蓄用電池が同梱され、これを利用することで合計約14時間の通話、約1400時間の待受を実現する。

 プロテクトケースは、防水防塵、耐衝撃性がある。PHS端末「TWX01NX-DE」には約1.8インチのTFT液晶ディスプレイを搭載し、カメラなどは装備されない。メールや外部メモリには非対応。キットの大きさは170×120×50mmで、重さは約500g。なお、通話した場合はウィルコムの所定の通話料金がかかる。

 レスキュープラスでは、PHS基地局の多重構成、大容量設計、分散型システムといった点からPHSは災害対策に適しているとする。初年度1万セットの販売を見込み、災害時の通信を確保したい法人や団体などへ販売していく。

 なお、防災用品取扱企業などから購入が可能で、購入に際してはPHSの契約が必要となる。

 




(津田 啓夢)

2012/4/3 18:13