D2Cがスマホ利用調査、スマホ単体利用やLINE利用者が拡大


 D2Cは、8月時点のスマートフォンの利用動向を調査し、その結果をまとめた。普及拡大が進み、コミュニケーションアプリ「LINE」が台頭している。

 調査はマクロミルによるもので、8月31日にパソコンのインターネットを利用して実施された。15~69歳の男女に、プライベートで利用するスマートフォンや携帯電話、PHS端末について訊いたもの。製年代別に均等に割り付けし、サンプル数は3096件。

スマートフォン単体利用が拡大

 調査の結果、フィーチャーフォンのみの利用者が63.6%、スマートフォンのみの利用者が31%、スマートフォンとフィーチャーフォンを併用する利用者が5.4%となった。



 なお前回(2012年2月)の調査では、フィーチャーフォンのみが74.5%、スマートフォンのみが19%、併用が6.5%だった。フィーチャーフォン単体と、スマートフォンとフィーチャーフォンを併用するユーザーの割合が減少し、スマートフォン単体利用の割合が10ポイント以上増加したことになる。

スマホ利用者は男女20~39歳で過半数

 スマートフォンユーザーの性別および年代別の割合は、以下の通り。



 男性30~39歳が15.4%、男性20~29歳が15%、女性20~29歳が13.8%、女性30~39歳が11.9%となり、20~39歳の男女が過半数を占めた。以下、男性40~49歳が10.6%、男性50~59歳が7.5%、女性40~49歳が7%、女性15~19歳が5.9%、男性15~19歳が5.2%、男性60~69歳が3.8%、女性50~59歳が3.2%、女性60~69歳が0.8%と続く。

 なお、前回の調査から男性20~39歳、女性20~29歳の割合は減少しており、その分、女性30~39歳、男性15~19歳、女性40~49歳の割合が増している。

端末OSはAndroid増加、スマホシェアはドコモが拡大

 スマートフォンユーザーの端末プラットフォーム別のシェアは、Androidが61.1%と前回調査から1.9ポイント上昇、一方、iOSは32.5%と2月の調査から4.7ポイント下がっている。その他のプラットフォームは6.4%だった。

 また、携帯電話事業者別のスマートフォンのシェアは、NTTドコモが40.3%と8.9ポイント増と大きく拡大した一方で、ソフトバンクが32%(6.2ポイント減)、auが26.2%(1ポイント減)といずれもシェアを落としている。



LINEの台頭

 また、スマートフォンユーザーのWebサイトとアプリの利用状況の設問では、1日に1回以上Googleを利用するユーザーが48.3%となった。Yahoo! JAPANは43.3%、携帯事業者のポータルサイトは14.3%だった。



 8月の調査では、コミュニケーションアプリ「LINE」が調査対象に加わっており、一度でも利用したことがあるユーザーが47.3%、1日に1回以上利用するユーザーは27.1%となった。GoogleやYahoo! JAPAN、Twitter、Facebook、mixi、Ameba、mobage、GREEといった主だったサービスの中で、1日に10回以上利用するユーザーの割合がもっとも多く、利用者全体の9.5%を占めた。

mixi、Ameba、mobage、GREEの利用経験者が減少

 なお、各サービスの1日に1回以上利用する割合は、Facebookが28.9%、Tiwtterが26.3%、mixiが17.5%となった。1度でも利用したことがあるユーザーは、Twitterが47.3%、Facebookが46.4%、mixiが38.6%、Amebaが27.8%、mobageが20.4%、GREEが19.9%となった。2月調査より、mixi、Ameba、mobage、GREEは利用経験者の割合が減少している。その一方で、Facebookは前回調査の36.3%から46.4%と大きく利用者が拡大した。

 コミュニケーションツールの利用状況では、Gmailなどの無料のメールを利用するユーザーが67.7%、携帯事業者のメールの利用者が61.1%、LINEのトーク機能の利用者が37.5%、SMSの利用者が36%、Facebookのメッセージ機能が30.9%となった。

 このほか、スマートフォン向けWebサイトとパソコン向けWebサイトについて、スマートフォンユーザーに問うと、情報量の多さや情報の探しやすさでパソコン向けサイトの満足度が高く、タッチのしやすさや情報の見やすさでスマートフォン向けサイトの満足度が高かった。

 




(津田 啓夢)

2012/10/18 17:57