バッテリー内蔵、レグザの技術を搭載した「フォトパネル 05」


 「フォトパネル 05」は、通信機能を備え、バッテリーを内蔵した東芝製のデジタルフォトフレーム。11~12月に発売される。価格は未定だが、従来のフォトパネルと同等の価格・販売形態で提供する計画という。


 

 「フォトパネル 05」は、新たにバッテリーを内蔵し、電源コンセントのない場所や停電時の利用も可能なデジタルフォトフレーム。ディスプレイは9インチ、800×480ドット(WVGA)表示。開発メーカーは東芝で、同社としては初のフォトフレーム製品という。液晶テレビのレグザシリーズで培った高画質技術を投入。レグザマイスターの監修によるチューニングが施されている。

 感圧式のタッチパネルを搭載し、本体に収納できるタッチペンが付属する。アイコン表示サイズが大きいため、指でのタッチ操作も十分可能だが、タッチペンを利用すれば、画面に指紋などの汚れが付くのを防ぎながら利用できる。フリック操作などスマートフォンで一般的な操作方法にも対応。すべての機能はタッチ操作でも行えるようになっている。本体上面のハードウェアボタンでも、画面オン/オフなどの一部操作が可能。

 本体のOSとしてAndroid 2.3を採用する。ただし、フォトフレーム用にカスタマイズされているため、任意のアプリを追加するといったスマートフォン的用途には対応しない。

 写真のスライドショー表示以外に、動画や音楽も再生できる。一時停止、スキップ、リピート再生なども可能。対応するファイルフォーマットはH.263、H.264、MPEG4、AAC、MP3、MIDI、Ogg Vorbisほか。外部メモリは最大32GBのSDHCカードに対応する。

 本体はACアダプターで駆動するが、バッテリー(3030mAh)を内蔵したことにより、持ち運んだ先や停電時に稼動させることが可能。バッテリー動作時間は現在検証中だが、待受状態(スライドショーOFF)状態で24時間前後の連続使用ができるよう、調整する意向という。

 なお、従来モデル「フォトパネル 04」(Huawei製)でもエリアメールに対応していたが、「フォトパネル 05」ではバッテリーを搭載したことで、停電時でも緊急地震速報などのエリアメールの受信が可能になった。

 省エネ機能としてピークシフト機能を搭載しており、昼間は内蔵バッテリーで駆動し、夜間はACアダプターに切り替えるといった設定が可能。赤外線式の人感センサーを利用すれば、人がいない場合に画面を自動でオフにできる。

 通信方式は3Gのみで、最大速度は下り最大7.2Mbps、上り最大5.7Mbps。Xiや無線LANによる通信には対応していない。miniUIMカードを採用する。

 背面スタンドの向きを回転させることで、縦置き・横置きが可能。壁掛け用の穴も用意されている。

 大きさは約148×234×25mmで、重さは約750g。ボディカラーはWhite、Blackの2色。料金プランやコンテンツ配信サービスは「フォトパネル 04」向けのものに準じる。


 




(森田 秀一/太田 亮三)

2012/10/11 12:12