スライド型のテンキー搭載スマホ「AQUOS PHONE slider SH-02D」


「AQUOS PHONE slider SH-02D」 Gold

 「AQUOS PHONE slider SH-02D」は、スライド型でAndroid 2.3搭載のシャープ製スマートフォン。withシリーズの1つとなる。

 メインターゲットは20~30代の女性。ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信機能といった国内需要の高い機能を押さえており、「スマートフォンに変えたらメール入力が心配」といった女性の声に応えるモデルとなる。12月発売予定で、割引適用後の新規契約価格は2万円台半ばになる見込み。

 「AQUOS PHONE slider SH-02D」は、NTTドコモとしては初のテンキー搭載スマートフォンとなる。他社では既に提供されており、スペックやデザイン、ユーザーインターフェイスなどは異なるものの、auの夏モデルである「IS11SH」と同じくシャープ製のスライド式Androidスマートフォンとなっている。microSIMカードを採用する。

 ディスプレイは、約3.7インチ、540×960ドット、26万2144色表示のNewモバイルASV液晶を搭載する。のぞき見防止機能である「カラーベールビュー」や、電話に出られないときに活用できる「伝言メモ」機能が用意される。

 方向キー&テンキーによる操作のほか、タッチパネルで操作も可能。ただし、今回発表会に展示されたモデルは開発中ということもあって、ホーム画面やメニュー周りなどでハードウェアキーによる操作を受け付けないところもあった。説明員によれば、ハードウェアキーで基本的には全て操作できるようになるという。ユーザーインターフェイスはフルタッチ型端末のインターフェイスと同じもので、もちろんフルタッチ端末としても利用できる。

 CPUは、1GHzシングルコアのクアルコム製「MSM8255」を採用する。メモリはROM2GB、RAM512MBとなる。またスライド端末ながら、IPX5/7の防水およびIP5Xの防塵対応モデルとなっている。

 ワイヤレス充電規格「Qi」(チー)に準拠した無接点充電機能「おくだけ充電」に対応しており、同梱される充電パッドや同じくQi規格の充電台などを利用して、ケーブルレスの充電が可能。


GoldWhite

 端末背面部に800万画素のCMOSカメラを搭載する。顔認識機能などに加えて、犬や猫の顔を認識して、自動的にフォーカスする「ペット検出」機能なども用意される。人の場合も、あらかじめ登録しておいた人物に優先的にフォーカスする「個人検出」機能などが用意される。ハイビジョン動画撮影もサポートする。撮影した写真や動画は、Wi-Fi経由で液晶テレビAQUOSで表示させたり、AQUOSのブルーレイレコーダーに録画した映像を別の部屋から視聴したりと活用できる。

 通信は、FOMAハイスピード(下り最大14Mbps、上り最大5.7Mbps)のほか、海外ではGSM方式もサポートされる。GPS(海外対応)やBluetooth 3.0+EDR、Wi-Fiは、最大5台の機器でテザリングが可能。DLNAおよびDTCP-IPもサポートされる。

 おサイフケータイ、ワンセグ、赤外線通信のほか、エリアメール(緊急地震速報)も利用できる。spモードやspモードメール、電話帳バックアップ機能である「ドコモバックアップ」アプリが用意されている。

 大きさは約121×57×14.5mm、重さは約155g。ボディカラーはGold、Whiteの2色。待受時間は約520時間で、3Gの通話時間は約290分。バッテリー消費を抑制する「エコ技」機能なども用意される。



 




(関口 聖/津田 啓夢)

2011/10/18 12:04