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腕時計でスマホ連携な「ハイブリッドウォッチ」が主流に? IDCのウェアラブル機器調査

 IDC Japanは、2017年~2021年におけるウェアラブルデバイスの世界・国内出荷台数予測を発表した。

 ウェアラブルデバイス市場では、リストバンド型のフィットネス機器やスマートフォンと連動する腕時計、音声で情報を伝える耳かけ型デバイスなどが登場している。IDCは2017年時点での世界出荷台数を1億2250万台と予測。今後も継続して市場に投入され、デザインや用途も多様化することで、2021年には2億4010万台という出荷規模に拡大すると見込んでいる。

 一方、国内市場は世界市場の規模と比べて圧倒的に小さく、2017年の出荷台数は93万7200台という予測。2021年においても135万1300台の予測となっている。

活動量計機能を備えたSKAGENのハイブリッドウォッチ(2016年9月のフォッシルジャパン発表会より)

 製品タイプ別では、腕時計型が市場シェアの半数以上を占めており、2017年には国内で541万9000台の出荷という予測。IDCはその中でも「ハイブリッドウォッチ」と呼ばれる従来の時計に活動量記録機能などを付けた製品に注目。伝統的な時計メーカーが投入するハイブリッドウォッチが増加し、市場を牽引すると見込んでいる。Apple WatchやAndroid Wearのようなスマートウォッチは、携帯電話との接続機能がより一般的なものになることで、2019年以降に市場拡大が加速するとしている。

 かつて市場を牽引していたリストバンド型の製品は、2016年末に起きた成長の鈍化が今後数年間、継続するという予測。一方で、低コスト化が進むことで、ウェアラブルデバイスを初めて導入するユーザーに求められる製品として市場の形成を続けていくとしている。

 このほか、耳かけ型デバイスや、活動量などを記録する「スマート衣類」などの市場が拡大すると見込んでいる。