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Fossilが「ファッション・スマートウォッチ」を本格展開、7ブランドの107モデルを投入
2016年9月20日 13:18
フォッシルジャパン(Fossil)は、スマートフォンと連携して使うスマートウォッチとフィットネストラッカー107モデルを順次投入する。
Android Wear搭載のスマートウォッチと、盤面は一般的な時計で活動量計などの機能が組み込まれたハイブリッドスマートウォッチ、盤面を持たないフィットネストラッカーの3タイプで展開する。
スマートウォッチが3万4500円~4万9000円、ハイブリッドスマートウォッチが2万4000円~5万5000円、フィットネストラッカーは1万2800円~2万1000円の価格帯で提供される。
Fossil、Misfit、SKAGENといった自社ブランドのほか、ディーゼル、エンポリオ・アルマーニ、ケイト・スペード ニューヨーク、マイケルコースといったライセンスブランドを加えた7ブランドから、バンドのカラーや太さ、素材やデザインが異なる、107モデルのバリエーションを順次発売する。
スマートウォッチでは共通で利用できる機能として、アクティビティトラッカーや、スマートフォンのカメラのシャッターとして使える機能などを搭載する。
Android Wearではウオッチフェイスのカレンダーや通知などのウィジェットを配置したり、配色パターンを好みにあわせて変更したりといった機能を備える。
盤面が一般的なアナログ時計と同様のハイブリッド・スマートウォッチでは、「フィルタリング通知機能」を搭載。この機能では、盤面の時刻を表す12個の数字に通知を受け取りたい人を設定しておくと、その人から通知が来た時に、時計の時針と分針が設定した数字を示すというもの。
ブランドライセンスの製品では、Fossilの「Fossil Q」シリーズやMisfitの活動量計がベースモデルとなり、ブランドオリジナルのデザインで、世界観に合わせたオリジナルの連携アプリとともに提供される。
ブランドごとに異なる、オリジナル機能も用意される。例えば、ケイト・スペード ニューヨークのハイブリッド・スマートウォッチは、記念日カウントダウン機能を搭載。記念日に近づくと、時計の盤面に刻印されたシャンパンが満たされていく。
マイケルコースのスマートウォッチでは、夜になると別にウォッチフェイスに自動で衣替えする機能を用意。ディーゼルでは、アクティビティの目標を達成するとオリジナルの動画を楽しめる。
Misfitの技術をフォッシルのファッション・ウォッチに融合
フォッシルは1984年創業のカジュアルウォッチ・ブランド。1年に3000万本の腕時計を出荷する世界有数の腕時計メーカーとなっている。
2015年にその傘下に入ったのが、ファッション性が高いウェアラブル製品を製造しているベンチャー企業のMisfit。同社の創業者のサニー・ヴー氏は、フォッシルグループのコネクテッドデバイス プレジデント兼CTOに就任。Misfitの技術をベースに、フォッシルの腕時計の中にスマートフォンとの連携機能を取り込んだ製品群の開発を指揮している。
ヴー氏はこれまでのIT企業由来のウェアラブル製品が大きくシェアを伸ばせなかった要因として、少ないモデル数で年に機能を重要視するIT業界の商慣習が、短期間に多くのデザインを展開するファッション業界に馴染まなかったと説明。
今回発表された3つのカテゴリーの製品に加え、今後、新たなカテゴリーのウェアラブル製品を発表すると予告した。
ヴー氏はプレゼンテーションの最後に“One more thing”として、Misfitの共同創業者で、元アップルCEOのジョン・スカリー氏のビデオメッセージを紹介した。スカリー氏はビデオメッセージの中で「翌週に来日します、またお会いしましょう」と語った。
フォッシルジャパン 代表取締役社長の木村信也氏からは、日本市場での展開方針が紹介された。デジタルデバイスとしての販路を取らず、ファッション製品として、ブランド直営店やマルイなどの都市型百貨店、都心の駅ビルやモール内の店舗、ECサイトなど500店舗で販売される。
秋モデルの登場に先駆けて、フォッシルジャパンが展開するウェアラブル製品が一同に介したポップアップストアが、東京の二子玉川 蔦屋家電と大阪の梅田蔦屋書店に登場する。期間は二子玉川 蔦屋家電では9月21日~25日、梅田蔦屋書店では、9月30日~10月2日。ポップアップストアでは、先行予約も受け付けられる。