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中古端末の利用率が微減、キャリア下取りの拡大や女性に抵抗感

 MMDLaboは、MMD研究所の調査として、中古端末の利用動向を調査し、「2017年中古端末に関する購買動向調査」として結果を明らかにした。

 調査は4月12日~19日の期間にインターネット上で実施され、15歳以上の男女2125人が回答した。1年前にも同様の調査が行われており、結果が比較されている。

 現在利用している端末の購入方法を聞くと、新品で購入したユーザーは、前回調査から2.9ポイント増の91.6%。中古で端末を購入したユーザーは、前回調査から1ポイント減の1.7%だった。

 携帯電話・スマートフォンを利用していると回答した2006人を対象に、以前使っていた端末をどうしているのか聞くと、「そのまま持っている」が前回調査から4.9ポイント減の55.0%で最も多く、「通信事業者の下取りプランにだした」が8.9ポイント増の25.8%、「中古買取店に買い取ってもらった」が0.3%増の3.9%、「家族が友人・知人に譲った(売った)」が1.1ポイント増の3.0%と続いた。

 以前利用していた端末を「そのまま持っている」と回答した1104人に対して理由を複数回答で聞くと、最も多かったのは「個人情報が心配で手放せない」で36.9%になった。次いで「どうせ大した値段で売れないと思う」が33.5%、「サブとしてたまに利用している」が18.6%となった。

 この「そのまま持っている」の理由を性年代別で分析すると、40~60代の男性は「大した値段で売れない」という傾向で、30~60代の女性が「個人情報が心配」という傾向が明らかになった。また、10代の男女は「サブとしてたまに利用する」という傾向が強かった。

 中古端末の購入意向がある人を除いた1969人を対象に、中古端末に抵抗があるかどうかを聞くと、42.9%が「抵抗がある」、36.2%が「やや抵抗がある」と回答し、合わせて79.1%が抵抗を感じている結果になった。

 この抵抗感についても性年代別で分析すると、男性は「あまり抵抗がない」という傾向が多いのに対し、40~60代の女性は「抵抗がある」、10~30代の女性も「やや抵抗がある」という傾向が強く、中古端末に抵抗を感じているユーザーの中心は女性であることが明らかになっている。