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ソフトバンク宮内社長「相手の要望も分からなかった」、日本通信との相互接続に

 日本通信とソフトバンクが相互接続協定書を締結した件について、ソフトバンク社長の宮内謙氏がコメントした。

 両社は2015年8月から相互接続の協議を行っていたが、SIMカードの提供を巡って協議が一時滞り、日本通信が総務大臣に対しソフトバンクへの協議再開の申し立てを行っていた。その後、総務省のヒアリングなどを経て協議を再開。2月1日、日本通信は相互接続に合意したと発表した(※日本通信の発表についてのニュース記事)。

ソフトバンク 代表取締役社長 兼 CEO 宮内謙氏

 宮内社長は2月1日にソフトバンク銀座で開催された発表会に登壇。報道関係者からなされた日本通信に関する質問に対してコメントした。

 質問は「先ほど日本通信がソフトバンクと相互接続すると発表したが、それに対する影響をどう見ているか。ソフトバンクユーザーが離れていくなどの影響はあるか」という内容。

 宮内氏は、「合意に至ったことは事実」としつつも、「(日本通信が接続を求めていたのは)過去の古い端末ですから、どんな感じになるか分からない」と回答。一連の申し立ての経緯について、「総務大臣による再開命令を受けずに、きちっと合意に至りました」とし、「別に僕らがぐずぐずしてた訳ではなく、(過去の端末で通信できるようにしたいという)相手の要望も分からなかった」と申し立てに至るまでの経緯を説明した。

 日本通信は、SIMロック解除に対応していないソフトバンクのiPhone 6以前の機種でも利用できる格安SIMサービスを3月22日以降に提供するとしている。