【Mobile World Congress 2017】

サムスン、Sペン対応の「Galaxy Tab S3」「Galaxy Book」発表

フラッグシップスマホは3月29日に発表予定

 サムスン電子は2月26日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開催される「Mobile World Congress 2017」に先立ち、プレスカンファレンスを開催。「Galaxy Note」シリーズと同様、Sペンに対応した「Galaxy Tab S3」と、Sペン対応のWindowsタブレット「Galaxy Book」を発表した。

Sペン対応のAndroidタブレット「Galaxy Tab S3」
WindowsタブレットでSペンも使える「Galaxy Book」

発火問題であらためて説明

 プレスカンファレンスの冒頭では、サムスン電子ヨーロッパのCMO、デヴィッド・ローズ氏が「Galaxy Note 7」の発火問題を受けた、安全対策について言及。バッテリーの欠陥という原因に対して、X線検査など、より厳しいテストを課していくことを語った。これは、1月23日にサムスン電子が韓国本社で発表したものだが、MWCに合わせたプレスカンファレンスで、改めてグローバルにメッセージを出した格好だ。

安全対策を改めて説明したローズ氏

5Gの取り組み

5Gの取り組みを紹介

 続けて、サムスン電子の5Gへの取り組みが紹介された。同社は基地局やコアネットワークなどをキャリアに納入するインフラベンダーでもあり、2月22日には、日本でKDDIと28GHz帯の無線を使ったハンドオーバー実験を公開している。プレスカンファレンスでは、米国、韓国、日本、英国で実験が進められていることが紹介され、米キャリアのベライゾン幹部がゲストに招かれた。

Galaxy Tab S3とGalaxy Book

Galaxy Tab S3の背面は、光沢仕上げになっている

 こうした発表のあと、紹介されたのが新製品のGalaxy Tab S3とGalaxy Bookだ。前者は9.7インチのAndroidタブレット。チップセットにはクアルコムのSnapdragon 820を採用し、映像の色彩やコントラストを高める「HDR」に対応している。また、発売中の「Galaxy S7 edge」と同様、ゲームランチャーやヴァルカンAPIにも対応。サウンド面に関しては、サムスン電子に買収されたハーマングループのAKGがチューニングを行っている。

Sペンやゲームランチャーなど、Galaxyシリーズの特徴を継承

 Galaxy Tab S3が従来のタブレットの後継機という位置づけなのに対し、新ジャンルの製品として発表されたのがGalaxy Bookだ。同製品はWindows 10を搭載したタブレットで、キーボードをドッキングさせることが可能。Windows搭載ながら、Sペンに対応しており、Sペンの用のメニューもAndroidスマートフォンやタブレットと同様のものが表示されるようにカスタマイズされている。

Sペン用のメニューもWindows向けに移植された。AndroidのGalaxyとほぼ同等の機能を実現

 Galaxy Bookの画面サイズは、12インチと10.6インチの2種類。12インチ版が有機ELなのに対し、10.6インチ版はTFT液晶となる。LTE対応バージョンも用意される。

LTEバージョンも用意される
12インチ版のGalaxy Book

Gear VRとセットで利用するコントローラー

Gear VR用のコントローラーも発表された。なお、会場では実機を確認できなかった

 このほか、VR関連では、Gear VRとセットで利用するコントローラーを発表された。このコントローラーも、Oculusとのコラボレーションで開発されたという。

3月29日

Unpackedの開催が予告された

 あわせて、サムスンは3月29日に米・ニューヨークで、「Unpacked」を開催することを予告。ここでは、MWCでの発表が見送られた「Galaxy S8」と見られるフラッグシップモデルが発表される予定だ。