【Mobile World Congress 2015】
撮る・聴く・観るにこだわったレノボスマホ、モトローラ端末も出展
(2015/3/5 16:05)
レノボは、「Mobile World Congress 2015」に合わせ、カメラ機能にフォーカスした「VIBE Shot」を発表。低価格帯のモデルとしては、音響にこだわった「A7000」もラインナップする。同社のブースに、これらの実機が展示された。
「VIBE Shot」
VIBE Shotは、背面に16:9の裏面照射型CMOSセンサーを搭載したスマートフォン。撮影機能にこだわったモデルで、背面はコンパクトデジカメのようにデザインされている。側面には、専用のシャッターボタンを備え、長押しするとカメラが起動する。光学式の手ブレ補正にも対応している。LEDフラッシュは、3色のカラーに対応しており、自然な色合いで撮影することが可能だ。
さらに、撮影モードの切替スイッチを搭載。オートで撮影を行う「スマートモード」のほかに、手動で各種パラメーターを変更できる「プロモード」を利用できる。プロモードでは、露出、ISO感度、シャッター速度、ホワイトバランスなどを手動で変更することが可能。画面左に表示されるボタンをタップすると、画面右に設定メニューが現れるユーザーインターフェイスで、本格的な撮影を楽しめる。
スマートフォンとしての性能は、ミッドレンジの中では上位クラスといったところ。チップセットはクアルコムのSnapdragon 615で、オクタコア、64bit対応。メモリ(RAM)は3GBで、32GBのストレージを搭載しており、最大128GBのmicroSDカードも利用できる。OSには、Android 5.0を採用するが、ユーザーインターフェイスはレノボ独自の「VIBE UI」で、ホーム画面とアプリトレイの区分を廃したものになっている。価格は349ドル(約4万1800円)、初夏の発売を予定しているという。
「A7000」
対する「A7000」は価格を169ドル(約2万円)に抑えた、廉価な端末。メディアテック製の1.5GHz、オクタコアCPUを採用しており、5.5インチ(720×1280ドット)のIPSディスプレイを搭載するモデルだ。廉価端末ながら、性能はミッドレンジ相当で実機を操作した際も、サクサク動いた。
最大の特徴は、世界初の「Dolby Atmos」に対応したこと。Dolby Atmosは立体音響技術で、音の移動を表現できる臨場感を出すことができる。音響効果は、専用ヘッドホンを使う必要なく得られる。レノボのブースでは、一般的なヘッドホンを装着した状態でA7000を出展。気軽に最新の音響を確認することができた。