【Mobile World Congress 2012】
NECブースではNECカシオのスマートフォンも展示


ブースの外壁を利用したケース内展示

 NECのブースは、ネットワークインフラ設備の展示がメインとなっているが、ブースの壁面の一角を用いて、MEDIASブランドの海外向けスマートフォンやタブレットなどがケース内で展示されていた。

 スマートフォンはNECカシオの製品となり、いわば親会社であるNECのブースの軒先を借りる形での展示ではあるが、軒先となる展示場所が人通りの多いルート上に位置していることもあり、足を止めて注目していく人も多く見られた。

 グローバル市場向けのMEDIAブランドのスマートフォン3機種は、すでに国内では外観が発表済みだが、MWCでは概要と製品名とともに展示されていた。海外向けの名前は、折りたたみ2画面のモデルが「MEDIAS W」、大画面・大容量バッテリのモデルが「MEDIAS Z」、国内モデルをベースとしている薄型デザインのモデルが「MEDIAS X」となっている。

“Best Cloud UX Device”と紹介されている2画面端末「MEDIAS W」片方の画面でAndroid、もう片方の画面でクラウドへアクセス、といった使い方が想定されている
「MEDIAS Z」はパフォーマンスやバッテリーサイズ、画面サイズを重視した端末「MEDIAS Z」は薄型化の技術でできた余裕を画面やバッテリの大型化に利用している
「MEDIAS X」は国内の薄型モデルをベースにしたモデル上下端が緩やかなアーチを描くなど、現行のMEDIASラインナップにデザインも似ている

 タブレット端末としては、NTTドコモのNOTTV対応モデル、「MEDIAS TAB N-06D」と、3G非対応のWi-Fiタブレット「LT-B」と2画面型のコンセプトモデル「LT-W」が展示されていた。「LT」はNECのAndroid端末「LifeTouch(ライフタッチ)」シリーズの海外向けモデルの名称。LifeTouchシリーズは基本的に法人向けの端末となり、コンシューマー向けには販売されないが、LT-Bについてはすでに発売しているという。

N-06Dの概要。LTE対応で防水で7インチと、実は国際的に見てもユニークかつハイスペックなモデルコンセプトモデルではないこともあり、画面表示が可能なモデルが展示されていた
LT-Bの概要。法人向けのWi-Fiモデルだが、7インチで防水に対応するなど、N-06Dとも似ているLT-BとLT-W(コンセプトモデル)が展示されていた
センサー内蔵のジャケットの展示

 このほか、Android端末に外付けできるジャケットタイプのセンサーデバイスも展示されていた。NTTドコモが主導して開発しているもので、NECブースの近隣にあるNTTドコモのブースにおいて、実際に触れる形での展示が行なわれている。




(白根 雅彦)

2012/2/28 14:06