CEATEC JAPAN 2014

富士通、「ARROWS NX F-02G」「ARROWS Tab F-03G」の実機を展示

5G用「分散アンテナユニット」のコンセプトモックも参考出品

富士通ブース

 富士通は、9月30日にNTTドコモから発表された新モデル「ARROWS NX F-02G」「ARROWS Tab F-03G」「らくらくホンベーシック4 F-01G」の実機をブース中央で展示している。「ARROWS NX F-02G」は10月下旬、「ARROWS Tab F-03G」は11月中旬に発売される予定。「らくらくホンベーシック4 F-01G」は10月4日に販売が開始されている。

ARROWS NX F-02G
ARROWS Tab F-03G
らくらくホンベーシック4 F-01G
らくらくスマートフォン3 F-06F

 今回の展示では、複数のセッションを張ることでダウンロードを高速化する「高速ダウンロード」や、3G/LTE回線と無線LANを同時に使用して通信を安定させる「マルチコネクション」も体験できる。残念ながら筆者がブースを訪問した際には無線LANの接続ができない状況だったが、LTEのみでも高速ダウンロードの効果を確認できた。100MBのデータをダウンロードする場合、同機能がONでは35秒、OFFでは3分5秒と大きな時間差があることが分かる。マルチコネクション機能も使えていれば、さらにその差が開くという。

 「ARROWS Tab F-03G」のみの搭載となるが、どんな画面でも虫眼鏡アイコンをタップすることで拡大表示できる「いつでもズーム」も体験可能。地図表示で地名が見づらい場合などには有効な機能だろう。

通信モードの選択画面
左が「高速ダウンロード」「マルチコネクション」がONに設定された端末
虫眼鏡アイコンをタップして「いつでもズーム」を使用すると、地図上の文字が格段に読みやすくなる。高精細化が進んだディスプレイには、こうした機能が必須だ

 また、通信関連では5G(第5世代移動体通信システム)に向けた取り組みとして、半径100m程度のエリアをカバーする六角形の「分散アンテナユニット」のコンセプトモックが参考展示されていた。今後、NTTドコモとの共同実験で用いていくという。

「分散アンテナユニット」の参考展示

湯野 康隆