【ワイヤレスジャパン2015/WTP2015】
富士通、5Gの「超高密度分散アンテナ」を紹介
NEC、Nokia、NICTなども
(2015/5/28 13:58)
5月27日~29日の期間で、東京ビッグサイトにて開催中の、通信分野の展示会「ワイヤレスジャパン2015/ワイヤレステクノロジーパーク2015」。今回は、富士通の取り組みを中心に、次世代モバイル通信技術5Gに関連する技術を開発する各社の展示をご紹介したい。
富士通の「超高密度分散アンテナ」
富士通は、NTTドコモと共同で、5Gの要素技術の開発を進めている。同社が開発を担当する「超高密度分散アンテナシステム」は、複数の方向に指向性のある電波を発する蜂の巣型のアンテナを組み合わせることで、都市部などの複雑な形状のエリアで高トラフィックを処理するための技術。
同社の分散アンテナは、六角形のユニット型をしており、1ユニットに4つのアンテナが搭載されている。このユニットを必要な処理量に応じて8個程度まで蜂の巣に組み合わせて利用する。ユニットが複数あることで、それぞれの電波の出力を調整して、特定方向に重点的に発信することができる。
組み合わせたアンテナユニットを多数展開し、親局(Centralized Controller)で制御することにより、きめ細やかなエリア展開が可能となる。
このほか、富士通のブースでは、ネットワーク向けにSDN/NFV技術(サーバーの仮想化による統合制御)を提供するソリューションを展示していた。