サイボウズ、スマホで営業報告するクラウド型顧客管理サービス~無料トライアルも


 サイボウズスタートアップス株式会社は2月8日、スマートフォンから営業報告ができる、ルート営業用のクラウド型顧客管理サービス「営業報告サービス」の販売を開始した。価格は、5ユーザープランで月額9800円(税別、容量2GB)から。

Webの管理者用ページ。システム設定画面Web版営業報告のトップページ。スタッフの報告件数などが一覧できる

 「営業報告サービス」は、ルート営業スタッフが、外出先からスマートフォンだけで顧客リストの管理と検索、および写真を入れた営業報告書の作成と登録ができるサービス。これまでに専用の顧客管理システムを導入していない中小企業をターゲットとしており、専任のIT担当者がいない企業でも容易に使えるわかりやすさ、シンプルさを重視して開発したという。

 機能面も、必須機能である顧客管理と報告書管理のみに絞り込み、メニュー画面では日本語の短い説明を入れて何ができるのかが一目でわかるなど、シンプルなユーザーインターフェイスを採用。

 顧客リストは、営業担当者別に表示したり、ステータス別に表示することができる。ステータスは、Webブラウザーから利用する管理者用メニューから4つまで設定可能。売上げ高別や、「問題なし」「トラブル対応中」など利用企業が使いやすいステータス分けを設定できる。

 また、営業スタッフが外出先で現在地から近い顧客をマップ上で検索するなどの利用方法も可能。現地写真を入れた営業報告書がスマートフォンだけで作成できるため、報告書を作成するためだけに会社に戻るといった必要がなくなる。報告書フォーマットはカスタマイズが可能。また報告書の管理・検索機能も備える。

メニュー画面ログイン画面顧客リスト画面地図の現在地から周辺の顧客を一覧できる
報告書の閲覧画面報告書の作成画面報告書のリスト表示報告書の詳細画面

 価格はすべて税別で、5ユーザープランが月額9800円(容量2GB)、20ユーザープランが月額2万4800円(容量10GB)、50ユーザープランが月額3万9800円(容量30GB)。データ増設は10GBごとに月額5000円。サイボウズスタートアップスでは無料トライアルも用意。「営業報告サービス」のサービス案内ページから申し込みができる。

 対応するスマートフォンは、iOS5以降のiPhone。ユーザーはアプリをApple Storeから無料ダウンロードして利用する形になる。報告書の項目設定などはパソコン向けの専用Webサイトで行う。Android OS用のスマートフォンアプリは4月から提供開始する予定だ。

 サイボウズスタートアップスは、サイボウズのスタートアップ事業を専門に手掛けるサイボウズの100%子会社。今回の「営業報告サービス」は、昨年9月に開始した同社のスタートアップ支援プロジェクトの第2弾となる。





(工藤 ひろえ)

2012/2/8 11:00