本日の一品
耐加重70kgのLightningケーブル、ただしコタツ風
(2015/4/9 06:00)
iPhone/iPad/iPodで充電・同期に使用するLightningケーブル。本コーナーでも紹介されたように、いまや100円ショップでも入手できる。100円ショップでもそのニーズに応えなければならないほど普及したことの証左といえるだろう。もちろん値段相応の作りになっているので耐久性は目をつぶらなければならないものだが、Apple製品購入時に付属する純正ケーブルのほうも、あまり耐久性に勝っているとは言えない。収納のため折り曲げを繰り返しているうちに、コードの皮膜が破れて内部の線が露出してしまうことが多々ある。値段は多少張っても、耐久力の高いケーブルを求める向きはそれなりにいることだろう。そんな諸兄にお勧めしたいのが「Retrocable」だ。
「Retrocable」は、Lightning端子向けの充電・同期用ケーブル。片方がUSB-A端子、もう片方がLightning端子になっている、長さ1mのケーブルだ。機能面ではMFi認証を取得しており、充電・同期とも問題なく行える。最大の売りはナイロンで組み紐状に編まれたケーブル皮膜で、メーカーでは引っ張り強度は70kgあるとしている。試しに思いっきり引っ張ってみたが、問題なく使用できた。
それだけタフな製品に付けた名前がなぜレトロ? とお思いだろう。筆者も最初は首をひねったが、見つめること数秒で疑問は氷解した。ナイロンで編まれた組み紐パターン、これが電気コタツの電源コードに似せて作られているのだ。そう思ってみてみると、途端にiPhoneにつなげたこのケーブルに違和感しか感じなくなるのが不思議で面白い。この製品を手がけたのは英国のデザイナーとのことで、外国人が昭和レトロな雰囲気をリデザインするというのも不思議な感覚だ。
実際使ってみると、強度が売りなだけあって、ケーブルのコシが強くコンパクトにまとめることが出来ない。何かに巻き付けて携帯する、といった用途には不向きなので気をつけた方がいいだろう。筆者は持ち運び用ではなく、ベッドサイドでの充電用に使うことにした。ベッドに入ってから充電しつつiPhoneを眺めていると、体の向きをいろいろ変えるのでケーブルがよじれる。そのためたびたび断線しては買い替えてきたので、そのストレスから解放されるのは嬉しい。しかし、この製品を使い始めてまだ数日。ベッドの脇から延びるコタツっぽいケーブルを見ては「なんでベッドがコタツに……?」という違和感がわき上がる毎日である。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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Retrocable | BOOMPODS | 2880円 |