本日の一品

自転車ツーキニストの“お守り”に。ライト付き携帯ポンプ

「MiniRocket iGlow」

 最近、“ジテツウ”や“自転車ツーキニスト”という言葉が生まれるほど、自転車を通勤の移動手段にする人が増え始め、筆者もそれに漏れず“ジテツウ”している。ありがたいことに筆者が通勤で使う道路の舗装はほどほどに整っており、あまりパンクを心配することはないのだが、万が一を考えると小さい空気入れはほしい。一応携帯用ポンプを1つ持ってはいるけれど、トップチューブに付けると見た目がダサく、サイズが大きいので邪魔に感じていた。どうにかならないものか。

 そこで購入したのが、今回紹介する「MiniRocket iGlow」。自転車関連用品でおなじみのTOPEAKから発売されている仏式バルブ対応の小型軽量ポンプだ。長さは約17.5cmと小さく、70gを切る超軽量な点が魅力。単なる空気入れではなく、ライトの点灯機能も備えており、シートポストやシートステーに取り付ければテールライトとして使え、ポンプとして使わない時でもおしゃれに、便利に使えるわけだ。

本体や取扱説明書のほかに、シートポスト、シートステーに取り付けるためのブラケットや、大きさが異なる2種類のラバーストラップを同梱
手のひらサイズとまではいかないが、それでも小さくて軽いので携帯が苦にならない

 自転車に本製品を装着する際は、まず付属の2つのブラケットを本製品に取り付け、ブラケットの両端にあるフックにラバーストラップを引っ掛ける。その後、ラバーストラップをシートポストやシートステーに巻き付け、反対側のフックに引っ掛けて固定する、という手順だ。

ブラケットの1つには突起があり、それを本製品の口金に挿して取り付ける仕組みは面白い
本製品を取り付けたところ。シートステーに取り付ける時は、小さい方のラバーストラップを使う

 ライトの点灯機能はグリップ底部にあるスイッチを押すとオン・オフでき、押すたびにシリンダー全体が点灯→点滅→消灯と切り替わる。コイン型電池2個で動き、取扱説明書によると点灯モードは50時間、点滅モードでは100時間使用できるので、毎日の通勤で1時間使ったとしても2カ月以上はもつだろう。

 一度取り外した後、グリップ部分を回して引っ張れば、ポンピングが可能な状態に。携帯ポンプでよくある、手で持つ部分がT字に折れてポンピングしやすくする機能はないので、大量に空気を入れるのは大変だとはいえ、空気の補充用をメインに考えるのであればこれで全く問題なし。持っているだけで安心できる“お守り”という意味でも十分だ。

スイッチ部分は若干くぼんでいるため、不意に押してしまうといった事態を防げる
グリップの一部を外すと電池交換が可能。使用するのはCR2032のコイン型電池2個
光の強さは自転車に取り付ける一般的なテールライトと同程度に感じた。発光面積は広く、後方の安全確保に一役買ってくれる
ポンピングはちょっと大変だけれど、ポンプとしての機能は十分に果たしている

 購入前は「これくらい小さければ、シートポストを調整しなくても簡単に取り付けられるだろう」と高をくくっていたのだが、実際に取り付けようとすると、現在のシートポストの長さではまったく足りないことがわかった。結果は見えているが、とりあえずシートポストを本製品が装着できるように伸ばしたところ、小柄で足が短い筆者では運転時の姿勢が辛い……。しかし、自転車のシートポストを本製品以上の長さにしている人ならば、楽に取り付けられるはずだ。

シートポストに装着すると、シュッとしたシルエットになってカッコいいのだが……。装着できる人が羨ましい
サドルバッグなどに付けたライトと合わせて使えば、後続の車などに存在をアピールできる

 なお、本製品は防滴仕様なので、多少の雨の中でもそのまま問題なく使える。テールライトを兼ねた軽量の携帯ポンプは、自転車通勤時だけでなく、できるだけ重量を軽くしたいツーリングなどでも活躍してくれるのではないだろうか。

製品名製造元購入価格
MiniRocket iGlowTOPEAK2520円

藤縄優佑