本日の一品

携帯電話もロボットでクリーニング「オートミーS」

商品パッケージ。購入時パッケージの裏側に追加のクリーニングペーパーが10セット分(40枚)付属していた。パッケージ内にも5セット(20枚)入っているので、計15回交換することができることになる

 携帯電話がフィーチャーフォンからスマートフォンになって、便利になったことはたくさんある。筆者のように音声通話よりデータ通信を多く使うようなタイプのユーザーには、特にスマートフォンの大きな画面と柔軟に対応できるユーザーインターフェースは非常に便利だ。しかし、操作のたびに大きな画面を常に触るようになって気になるようになったこともある。画面の汚れだ。タブレットも一般化し、スマートフォンも大画面化するようになってますます画面の汚れは気になるようになった。

 もちろん携帯電話周辺機器メーカーがそれを見逃すはずもなく、さまざまな液晶画面クリーナーが登場している。今回紹介するのは、最近の流行のひとつであるロボット掃除機をモチーフにした液晶画面クリーナー、「オートミーS」だ。

 形はそのままロボット掃除機型なので動作もなんとなく想像がつくと思う。実際にそれっぽく動くのだが、よく見るとテーブルから落ちない自動車のおもちゃと似た動きである。なぜかといえば機構が同じだからだ。言葉で説明するのは難しいので写真を参照してもらいたいが、横向きに回る車輪によって画面の端から逃げるようになっている。しかし、画面の角に来ると避けた先も画面の端なのであっけなく落ちてしまうのだった。残念である。

 掃除する仕組みは、直径2cmほどの不織布を2カ所で垂直に画面に接触させ、それで画面を拭うというもの。拭える幅は1cm弱といったところだろうか。ロボット掃除機というと本体の幅より広い範囲でゴミをかき取るので、オートミーSもそうだと思ってしまうかもしれないが、そういうわけではないことに注意しておきたい。

 画面を拭くのに使われる不織布にコシがないので、手の脂の指紋など粘性のある汚れは薄くなるものの、完全に取れなかった。また、そういった汚れの時はゴムでできた車輪の跡が目立ってしまうのも気になるところだ。埃など乾いた汚れの場合はそれなりにきれいになるのだが、一番気になるのは脂系の汚れなので、そこはなんとかできてほしかった。

 スマートフォンだと画面が狭く、よく落ちてしまうので、タブレット端末上で動作させてそれを眺めるのがよいのだろう。本気で画面をきれいにしたいのなら機械に頼らずクリーニングクロスで拭くのをおすすめするが、機械がけなげに掃除しているのを眺めていたいというのならば、よいかもしれない。

裏面。普段は最上部の鼓のような形をした足が接地しているため中央部の横向きの車輪が着地せずまっすぐ進むが、画面の端まで進んで鼓型の足が落ちると横向きの車輪が接地し、落ちずに曲がっていく
電池は単三形1本。アルカリ電池が指定されており、「充電式(ニカドなど)電池は絶対に使用しないでください」と説明書に書かれている
操作できるのは電源スイッチのみ。タイマー機能などはないので掃除ができたと思ったらユーザーが電源を切る必要がある
クリーニングペーパーは左右に2枚ずつ、計4枚セットする
クリーニング中。保護シートを貼っていない端末ということで、以前使っていたiPhone 3GSで試してみた。けっこうモーター音が賑やかだ
皮脂を付けて数分動作させてみたところ。クリーニングペーパーで拭き取れているように見える部分もあるが、全面がきれいにはならなかった。細い筋は車輪が通った跡
製品名製造元購入価格
オートミーSタカラトミー1300円

大木真一