みんなのケータイ

さようなら、私の(水没した)iPhone 5s。予定外の出費はもちろん残念ですが、新しいiPhone 5sは、まだ自分のものという感覚になれず、ちょっと違和感

 Mobile World Congressの取材に出発する4日前、自分のiPhone 5sをうっかり洗濯してしまいました。なんだかずいぶん洗濯機がゴトンゴトンいうなぁなどと、のん気にコーヒーなど飲んでいて、ハッと気づくやいなやサーッと血が下るような感覚。パニックとはこういう感覚をいうのですね。

 私がどれだけパニックしていたか、その後の行動でわかります。とにかく洗濯機を止めてiPhoneを取り出したあと、まず駆け込んだ場所は、なんとauショップ。違うだろっ、と今なら分かるのですが、その時はそこ以外思い至らず、ショップの店員さんに「アップルストアに行くといいですよ」と親切に教えてもらった次第です。

 iPhone、iPadの修理・相談はアップルストアというのは基本中の基本ですが、そんなことも思い出せなかったとは。そして、ここでまた何も考えず、言われるままアップルストアへと直接出向いてしまったのでした。いやいや、ジーニアスバーは予約した方がいいでしょっ、と今なら自分に突っ込めるのですが、その時は、とにかくアップルストアに行って早く新しい端末を手に入れたいと思っていただけだったのです。案の定、ジーニアスバーはその日、予約がいっぱい。アップルストア銀座のスタッフさんに「自分のスケジュールと相談してウェブで予約するといいですよ」と親切に教えてもらった次第です。早速、次の日の夕方に予約を入れました。

 しかし、私がどれだけパニックしていたか、このときMNPという手段を思い出せなかったことでわかります。“適切なキャッシュバック”を受けるチャンスだったのに。海外出張の旅費の足しにできるチャンスだったのに。AppleCare+ for iPhoneは当然加入していなかったので、新しい(リフレッシュ)iPhone 5sを2万7800円で入手し、Facebookにウキウキ報告したら、同業の方々に「なんでMNPじゃないの?」とあっさり指摘された次第です。恥ずかしながら、まったく思いつきませんでした。ほぼ毎日、自宅近くのケータイショップで「MNP 一括0円 ◯万円キャッシュバック!」の看板を見ていたはずなのに、まったく頭に浮かんできませんでした。私の記憶力は大丈夫だろうかと心配です。

 しかし、今回はしっかり学びました。iPhoneが壊れたら、当然キャリアショップじゃありません。でも、アップルストアでもありません。まずは落ち着いてケータイショップのiPhoneの価格を確認。これに尽きます。“適切なキャッシュバック”がある限り、スマートフォンの“クラッシュ”は必ずしも不幸ではありませんね。うーむむむ……。