みんなのケータイ

レイド&伝説で味わった「Pokémon GO」の新たな興奮

【V20 PRO L-01J】

 登場から1年、ブームが沈静化したとも言われる中で新たな局面を迎えているのが、スマートフォンゲーム「Pokémon GO」。リアルワールドゲームと呼ばれる同作は、今夏、横浜でイベントが開催されました(※関連記事)が、それに向けて実装されたのがボスポケモンと戦う「レイドバトル」、そして一際強いとされる“伝説のポケモン”です。

 横浜に先立ち7月に開催されたシカゴでのイベントでは、通信障害により、参加者がまともにプレイできない状況になりました。お詫びとして全員にルギアがプレゼントされたほか、当日および翌日は伝説のポケモンがかなーーーり捕まえやすい設定になっていました。ただし筆者はレポートインタビューの執筆に追われ、ほとんどシカゴでのレイドバトルに参加できなかったのですが、たった一戦、帰国便に乗る直前のシカゴ・オヘアの空港で「フリーザー」という伝説のポケモンに挑むことができたのです!

 イベント会場周辺では捕まえやすかった「フリーザー」も、同じシカゴとは言え、数km離れた空港内にあるジムでは、通常通り、難敵として立ちふさがります。挑むのは、筆者と同じく日本から訪れていた取材陣。ただ、その人数ではフリーザーには勝てないかも、とスマホ片手に佇む私たちの前に1人の若い男性が「Pokémon GO」の画面を見せて近づいてきます。おお、あなたもトレーナーか、厳しいかもしれないけど、いっちょやってやろう! とバトルを開始すると、他のトレーナーも参戦してくれたようで10人足らずでバトルスタート。残り時間と「フリーザー」の体力の減り具合を見ていくと、これはギリギリいけるかも! とバトル中にいきり立ちます。そんな状況なので、バトル中、スクショを撮る余裕は一切なく、必死に“わざ”を繰り出していくと、本当に残り時間わずかでなんとか倒すことができたんです、できたんですよ……。

 しかし本当の勝負はここから。自分のポケモンとするため、ボールを投げて捕える場面へ。

 相棒の「V20 PRO」はこのとき、あまり調子が良くなく、バトル中も結構ホットな具合になっており、思うようにバトルできませんでした。スマホそのものを再起動するほどではなかったのですが、アプリが途中で止まってしまう。そこでアプリだけのリスタートで再チャレンジするとなんとか勝利の場面に間に合いました。ちなみにレイドバトルではいったん参加したら、自パーティが全滅しても再チャレンジできますし、勝利したらその恩恵も得られます。あまりバトルに貢献できず、「フリーザー」のゲットチャレンジに使えるボールはたったの5個。他のレイドバトルでは11個ほどもらったことがあるので、今回、チャンスはその半分以下。

 かなり緊張してカーブボールを投げるも、ゲットできないことが3回続きます。周りを見渡せば、他の方々は決着を迎えていたようで、筆者がひとり居残り授業を受けている格好。ここはカーブじゃなくて、ストレートのほうがいいのでは? というアドバイスを受けて、残り2投、軽く首と肩をストレッチしてから再び「V20 PRO」の画面に向かい、スッとボールを投げると……トン……トン……トン……とフリーザーを飲み込んだボールが無事3回弾んで、やった! ゲットした!! やりましたよ! シカゴに来た甲斐がありました。ありがとう、みんなありがとう……と他の取材陣だけでなく、その場で出会った人とも熱い握手を交わしたのであります。レイド&伝説という要素が加わったことで、「Pokémon GO」を通じてこんな熱い想いを味わえるとは……ナイアンティックの既存ゲーム「Ingress」の特殊イベント(アノマリーなどと呼ばれます)でも似た感慨を抱いたことはあるのですが、こんな唐突な出来事でここまで盛り上がるとは、「Pokémon GO」恐るべし、です。

 さて、こんなシカゴ取材(けっして遊びにいったのではありません)の道中、我が相棒「V20 PRO」はどうだったかというと、ドコモ回線ということで、現在、絶賛キャンペーン中の「海外1dayパケ スマサマキャンペーン」すなわち24時間あたり980円(米国の場合)はかかるものの、通信容量に制限なく使い放題の恩恵を受けまして、写真は送り放題、動画もアップし放題、家族にはLINEでビデオ通話しちゃうとか、控えめに言って最高でした。

 ただし「V20 PRO」の海外用対応LTEバンド(1/3/5)が少なすぎるのか、あるいはローミング先であるAT&Tさんのエリア設計がナニなのか、はたまた「V20 PRO」がもともと3Gに落ちやすい(LTEに復帰しにくい)のか、とにかくすぐ3G(HSPA)になってしまったのがちょっとつらいところでした。やっぱりLTEは速い、速いは正義ではないかという想いが強まったわけです。日本に帰ってきてからは、3点目(3GからLTEに戻りにくい)を感じることが時々あるものの、やはり繋がりやすく高速な通信サービスを味わっておりまして、当たり前&今さらではありますがスマホの使いやすさと通信エリア/品質は密接に関わっていると、あらためてお伝えしたいところ。横浜のイベントは「Pokémon GO PARK」ではかなり繋がりにくく、クライマックスの「Pokémon GO STADIUM」では逆にさくさく操作できました。Pokémon GOに限った話ではないのですが、やはりスマートフォンの繋がりやすさはこれまでもこれからも、本当に大事なポイントであり続けております。