みんなのケータイ

恥ずかしい“LINEチラ見事故”を防げる曇りガラス風カバー

【AQUOS R SHV39】

 人と話しているときに、スマートフォンをテーブルに置いたままにしておくと、恥ずかしい思いをすることがある。それはたとえば、親しい人からLINEの通知が来たとき。

 通知はチェックしたいがあまり目立たせたくない。そんな複雑な心境にピッタリと寄り添う解決法が「AQUOS R」には用意されている。

ユニークな方法でプライバシーを守る曇りガラス風カバー

 それが純正ケースの「Frosted Cover」だ。普通のフリップカバーと違うのは、フリップ部分が半透明になっていること。ここに面白い仕掛けがある。

曇った画面には時計を表示。ちなみに、フリップカバーの開閉と画面の点灯が連動する機能もある

 「AQUOS R」に装着すると、ディスプレイ全体に“曇る”エフェクトがかかり、まるで冬の車の窓ガラスのように白く覆われる。その画面を拭っていくと、一部だけが見えるという仕組みだ。通知が来たときには曇りガラスの状態で点灯するので、重要な通知かどうかをこっそりと確認できる。

 これを装着すると、通知は意図的に画面を拭うかカバーを開かない限り表示されないということになる。つまり、恥ずかしい通知を家族や同僚に「たまたまチラ見されてしまう」という事故も防げる。

 スマホケースで待ち受け画面を表示するというと、情報を表示する小窓やウィジェットを想像するが、あえて「隠す」という発想や、そのための曇りガラスというギミックは面白く、新しい表現だと感じた。

タッチパネルはカバーの上から操作できるので、この通りカメラも使える
着信やアラームは曇りがかかっていない状態で表示される

 一方で、このケースを装着すると犠牲になる部分がある。それが「持ちやすさ」だ。裸状態のAQUOS Rは、筆者が今まで使ってきた中でも、かなり持ちやすい端末だと思う。それはおそらく画面下部~側面にかけての形状が手のひらの凹みにちょうど引っかかるからなのだが、ケースをつけるとそのメリットが無くなる。

 また、ケースを開いた状態で操作すると、本体とフリップカバーを一緒に手に持つことになるだろう。そうすると、フリップ部分が滑って安定しない持ち方になってしまう。ふんわりとプライバシーを守ってくれるギミックも魅力的だが、持ちやすさとのトレードオフとなると、悩ましいところだ。

アルバムカバーを堂々と表示するのは若干気恥ずかしい曲の操作にも